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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【フジ第三者委】:中居氏サイドに立ったフジ幹部の対応数々、「2次加害行為」

2025-03-31 21:58:30 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【フジ第三者委】:中居氏サイドに立ったフジ幹部の対応数々、「2次加害行為」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【フジ第三者委】:中居氏サイドに立ったフジ幹部の対応数々、「2次加害行為」 

 「企業風土、ガバナンスなどの問題について大変厳しい指摘を受け、真摯(しんし)に受け止める。会社として女性への救済が十分ではなかった」。31日午後の報告書公表を受けて、フジの清水賢治社長は同夜、東京・台場のフジテレビで記者会見に臨み、頭を下げた。

 
<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2025/03/31/20250331k0000m040335000p/9.webp?1" type="image/webp" />記者会見で調査結果を公表する第三者委員会の(左から)五味祐子弁護士、竹内朗弁護士、山口利昭弁護士=東京都港区で2025年3月31日午後5時3分、幾島健太郎撮影</picture>
記者会見で調査結果を公表する第三者委員会の(左から)五味祐子弁護士、竹内朗弁護士、山口利昭弁護士=東京都港区で2025年3月31日午後5時3分、幾島健太郎撮影

 報告書は、中居氏や女性、フジの幹部や社員など222人へのヒアリングなどを経て作成。約300ページに及ぶ報告書では、人権意識に欠けたフジ幹部らの驚くべき対応が認定された。

 2023年6月2日の食事会で中居氏によるトラブルがあったことを、女性が同月6日、会社に伝えたのに、当時の港浩一社長や編成幹部らが「プライベートな男女間のトラブル」と即断したことが、フジが事案の対応を誤る大きな要因となったとした。

 ◆「見舞金」付け届け、中居氏依頼で弁護士紹介…

 また、フジの幹部が中居氏に代わって入院中の女性に見舞金の名目で現金100万円を届けたことは「中居氏サイドに立ったといえ、女性への口封じ、2次加害行為とも評価し得る」と指摘。問題の把握…、

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 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・元タレントの中居正広氏による女性トラブルを巡るフジテレビの問題を解明する第三者委員会】 2025年03月31日  21:58:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【フジテレビの清水賢治社長】:中居氏への刑事・民事の責任追及「あらゆる選択肢を検討」

2025-03-31 21:05:30 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【フジテレビの清水賢治社長】:中居氏への刑事・民事の責任追及「あらゆる選択肢を検討」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【フジテレビの清水賢治社長】:中居氏への刑事・民事の責任追及「あらゆる選択肢を検討」 

 元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルを巡る一連の問題で、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)が設置した第三者委員会の調査報告書が31日、公表された。記者会見で、中居氏に刑事上や民事上の責任を問う考えがあるかどうかを聞かれたフジの清水賢治社長は「あらゆる選択肢が検討に残っている」と語った。報道陣との主な一問一答は以下の通り。【デジタル報道グループ】

第三者委員会による調査結果の公表後、記者会見に臨むフジテレビの清水賢治社長=東京都港区で2025年3月31日午後8時3分、幾島健太郎撮影

 ――中居氏の事案への不適切な対応が認定された港(浩一)前社長ら以前の経営陣に対し、例えば善管注意義務違反などで責任を問う考えはあるか。それから、御社の社員に重大な損害を与えた中居氏に対し、民事上もしくは刑事上の責任を問う考えはないか。 

 ◆(清水氏) まず港前社長についてですが、1月27日の時点で当時の経営責任を取って辞任されています。その後、責任をさらに追及する考えはないのかというご質問かと思いますが、それは一義的には監査役が判断することと考えております。

 そして、中居氏に対して刑事、民事の責任を問う考えはないのかということですが、まずフジテレビとして真っ先にやらなければならないことは、人権デューデリジェンス(人権侵害リスクの把握及び防止)、救済のメカニズム徹底などです。それをやることによって、信頼回復を一日でも早くすることが最優先事項だと思っております。

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・元タレントの中居正広氏による女性トラブルを巡るフジテレビの問題を解明する第三者委員会の報告会見】 2025年03月31日  21:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【フジ第三者委記者会見】:中居正広氏問題で調査報告書、詳報リスト

2025-03-31 21:00:30 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【フジ第三者委記者会見】:中居正広氏問題で調査報告書、詳報リスト

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【フジ第三者委記者会見】:中居正広氏問題で調査報告書、詳報リスト 

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《主張①・03.30》:NHKと軍艦島 会長の謝罪なぜ報じない

2025-03-31 05:03:40 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

《主張①・03.30》:NHKと軍艦島 会長の謝罪なぜ報じない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《主張①・03.30》:NHKと軍艦島 会長の謝罪なぜ報じない

 長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)を扱ったNHK番組「緑なき島」を巡る問題で、NHKの稲葉延雄会長が元島民に対し、名誉を傷つけたとして初めて謝罪した。

 稲葉会長の謝罪は妥当である。だが、NHKは自局のニュースで謝罪について報じていない。

 これはおかしい。NHKは本当に反省しているのか。

端島(通称・軍艦島)の元島民に謝罪するNHKの稲葉延雄会長(奥左から2人目)=26日午後、東京都千代田区 (岩崎叶汰撮影)

 「緑なき島」の映像を韓国メディアが悪用したことで、元島民はもちろん日本国の名誉も傷つけられた。悪用の原因をつくったNHKにはさらなる具体的な行動が求められる。

 まず、稲葉会長の謝罪を自局できちんと報じるべきだ。その上で一連の経緯を検証する番組を作り、映像で歪(ゆが)められた軍艦島へのマイナスイメージを払拭すべきだ。韓国側へ事実関係を説明することも欠かせない。

 昭和30年制作の「緑なき島」には軍艦島の炭坑内として、裸電球がつるされた狭い坑道を作業員がはって進む様子などが映されていた。だが、元島民によればこの映像は軍艦島のものではなかった。

 映像は韓国メディアに悪用され、朝鮮人労働者が劣悪な環境で強制労働させられていた証拠のように扱われた。

 元島民の抗議を受け、NHKは昨年12月、東京簡裁で成立した調停で、映像の一部が軍艦島かどうか「確認が得られていない」と認めた。だが訂正や謝罪はせず、3月26日にようやく稲葉会長が元島民と面会し、「つらい思いをさせ、大変申し訳なく思っている」と述べた。

 この謝罪に先立ち、元島民が「日本国民の尊厳と日本の国益に関わる問題」として、謝罪番組の放送を求めたのは当然だ。NHKはなぜ応じないのか。

 「緑なき島」の映像を無断で反日プロパガンダに悪用したのは韓国メディアなどだ。2010年に韓国の公共放送KBSが映像を使った歴史番組「地獄の島 軍艦島」を放送した。これは韓国の国立日帝強制動員歴史館でも上映され、強制労働があったという事実無根の話が拡散された。

 軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産」は10年前に世界文化遺産に登録されたが、韓国側は激しく反対した。

 NHKが素早く行動していれば、不当な反対にさらされることもなかったのである。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】  2025年03月30日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説①・03.30》:放送100年の現在地 ネット時代の役割示す時

2025-03-30 02:03:50 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

《社説①・03.30》:放送100年の現在地 ネット時代の役割示す時

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①・03.30》:放送100年の現在地 ネット時代の役割示す時

 ネット時代に、どのような役割を担うことができるのか。100年の節目を迎えた放送の存在意義が問われている。

 1925年3月22日、ラジオの仮放送がスタートした。23年の関東大震災で正しい情報が伝わらず、流言飛語による混乱が起きたことで、必要性が高まった。

終戦の詔勅放送を聴く人たち=東京・四谷で 

 以来、歴史の瞬間を刻んできた。36年の陸軍将兵によるクーデター未遂、2・26事件に際し、投降を呼びかける「兵に告ぐ」が放送された。同年夏のベルリン・オリンピックの水泳競技では「前畑、がんばれ」に大衆が熱狂した。

 開戦も敗戦も、国民が初めて知ったのはラジオだった。一方で、影響力の大きさゆえ、戦意高揚のプロパガンダに利用された。

 その反省から、50年には表現の自由の確保や、健全な民主主義に資することなどを掲げた放送法が施行された。

 53年にテレビ放送が始まると、街頭テレビの前が人の集まる場となった。家庭への普及後は居間が家族だんらんの中心だった。トレンドを作り、共通の話題で人をつないできた。

 だが、通信技術の革新は、その様相を一変させた。

 動画配信サービスが人々を引きつけ、若者を中心にテレビ離れが加速する。ソーシャルメディアが浸透し、個人が情報を発信できるようになった。

 半面、ネット空間にデマや裏付けのない情報が飛び交うという弊害も顕著になっている。背景には、情報の質よりも人々の関心を引きつけることを優先するアテンションエコノミーの広がりがある。

 放送と通信の融合が進み、テレビ番組がネット配信されるようになっている。NHKも今秋から本格参入する。

 そうした中で求められるのが、公共メディアとしての信頼性の確保だ。災害時にはラジオやテレビが伝える確かな情報が、被災者らにとっての命綱となる。

 近年、放送界では自ら不信を招く事態が相次いでいる。旧ジャニーズ事務所での性加害問題を巡っては、人権軽視の姿勢が明らかになった。

 正確な情報を発信し、良質な番組を作る。原点に立ち返り、新たなメディア像を提示すべきだ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2025年03月30日  02:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:フジ日枝氏退任 責任を不問にするのか

2025-03-29 07:25:40 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【社説②】:フジ日枝氏退任 責任を不問にするのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:フジ日枝氏退任 責任を不問にするのか

 元タレント中居正広氏の女性トラブルを巡り、フジテレビは経営体制を刷新。事実上の最高権力者である日枝久氏も退任し、経営から身を引くことになった。
 日枝氏を含む経営陣の交代は当然だが、中居氏のトラブルを調査する弁護士による第三者委員会が3月末に調査報告書の公表を予定しており、その直前に退くことは経営責任を不問にしかねない。
 焦点だった日枝氏の進退については、フジテレビ取締役相談役を27日付で退任、親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の取締役相談役も6月に退く。
 日枝氏は1980年に編成局長就任以降、バラエティー路線を推し進めフジの躍進に貢献。報道業務に携わる女性アナウンサーのタレント化も同局の大きな特徴となった。こうした路線が女性トラブルの背景にあったことは否定できず、日枝氏の経営責任は重い。
 ただ日枝氏自身は中居氏のトラブル発覚後、記者会見などに姿を見せておらず、コメントすら出さずに退任することになる。トラブルを起こした企業の経営者として自覚を欠くのではないか。
 フジHD社長には1月にフジ社長に昇任した清水賢治氏が兼務で就任、同HDの金光修社長は会長となる。2人とも日枝体制で引き上げられた人物だ。
 フジは独立社外取締役や女性取締役を増やしたとして経営刷新を強調するが、経営トップに日枝氏に近い人物が就き続ければ、経営刷新は期待できまい。
 トラブル発覚後、多くのスポンサー企業がフジでのCMを中止した。フジが企業統治のあり方を根底から変えない限り、CM再開は難しいのではないか。
 そもそも一連の役員人事は、調査報告書が公表され、トラブルの原因や背景が判明した後に、責任を明らかにする形で行われるべきではなかったか。
 明確な理由が明かされないままの役員人事は、著しく透明性を欠く。株主らからも強い批判が出るだろう。フジは第三者委の報告を誠実に受け止め、経営体制をあらためて練り直すべきである。
 
 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年03月29日  07:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【筆洗】:1992年夏、産経新聞社の鹿内宏明会長は定例取締役会で突然…

2025-03-29 07:25:30 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【筆洗】:1992年夏、産経新聞社の鹿内宏明会長は定例取締役会で突然…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:1992年夏、産経新聞社の鹿内宏明会長は定例取締役会で突然…

 
 1992年夏、産経新聞社の鹿内宏明会長は定例取締役会で突然、解任された。同じフジサンケイグループのフジテレビ会長の座も追われる
 ▼グループが舞台のクーデター。首謀者は当時のフジテレビ社長日枝久氏とされる
 ▼産経新聞社の社長は会長解任直後の会見で「新聞を代表する者として不適任」と語ったが、理由を問われても「何かをしたからではない」などと歯切れが悪い。実際に世間が納得する明確な解任理由など存在せず、権力奪取ありきの暗闘だったとも評される。中川一徳著『メディアの支配者』に詳しい
 ▼元タレント中居正広氏と女性とのトラブルに端を発すフジテレビの問題で、フジの日枝取...、
 
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 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2025年03月29日  07:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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《主張①・03.28》:フジテレビ 新体制のもと信頼回復を

2025-03-29 05:03:45 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

《主張①・03.28》:フジテレビ 新体制のもと信頼回復を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《主張①・03.28》:フジテレビ 新体制のもと信頼回復を 

 フジテレビが経営体制を刷新した。元タレントの中居正広さんと女性のトラブルを巡る問題で、再発防止に向けた責任と改革の姿勢を明確にするものだ。再生に向けた一歩である。新体制で信頼回復を図ってほしい。

フジテレビ本社

 同社と親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の取締役会が27日行われ新役員人事が発表された。それぞれ取締役数を減らし、意思決定を迅速化するほか、若手を登用する。フジテレビでは女性取締役が3割に増えた。

 日枝久氏は両社の取締役相談役のほか、フジサンケイグループ代表を退任する。

 引責辞任した港浩一前社長に代わり、1月に就任したフジテレビの清水賢治社長は続投し、FMH社長を兼ねる。清水社長は新体制について「透明性の高いガバナンス(組織統治)を行う」などと語った。

 この問題を調査する外部の弁護士による第三者委員会が設置され、近く報告が行われる。清水社長はこれまでも「今後も社内のあらゆる制度、風土、意識について聖域なき改革を実行し、信頼回復を目指す」と語ってきた。言葉通り、再生へあらゆる手を打ってもらいたい。

 一連の問題は、昨年12月に週刊誌が中居さんと女性のトラブルを報じたのがきっかけだ。

 トラブルは一昨年6月に起きた。女性からの相談でフジテレビ幹部が把握しながら、コンプライアンス部門とも情報共有されないなど、対応が遅れた。放送メディアとして情報発信のあり方も批判を浴びた。

 フジテレビはこれまで社内に設置した「再生・改革プロジェクト本部」などで再発防止や改革を検討してきた。

 コンプライアンス組織の体制強化など組織統治の改善が進められる。実効性ある体制をつくるのはいうまでもない。

 社員が会食や会合に出席する際は参加者の人権の尊重を最優先するなどガイドラインを策定した。

 接待相手が地位を利用するなどして女性がトラブルにあうケースは、どの企業にとっても人ごとではない。弱い立場の者を守りきる会社になれるかが問われている。

 健全な組織統治は、番組など良質なコンテンツ作りを支える。放送メディアとして今後の取り組みが注視される。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】 2025年03月28日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説②・03.29》:フジ日枝氏が退任 説明責任置き去りのまま

2025-03-29 02:01:50 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

《社説②・03.29》:フジ日枝氏が退任 説明責任置き去りのまま

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②・03.29》:フジ日枝氏が退任 説明責任置き去りのまま

 刷新をアピールして窮地を脱したいのだろう。だが、問題の背景にあるとされる企業風土の抜本的な改革につながるかは不透明だ。

 元タレントの中居正広氏による女性トラブルで揺れるフジテレビと、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)が、経営体制の見直しを発表した。

取締役会後、報道陣の取材に応じるフジテレビの清水賢治社長(右端)とフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長(右から2人目)=東京都港区で2025年3月27日午後5時34分、長谷川直亮撮影

 フジは清水賢治社長を除き、問題発覚時の社内出身の取締役が全員退任した。

 とりわけ注目されたのが、長年、経営トップにあった日枝久氏の去就だ。フジとフジ・メディアHDの取締役相談役を退き、関連会社などで構成するフジサンケイグループの代表も辞任するという。

 1月にはフジの港浩一社長が引責辞任したが、スポンサー離れは止まらず、収益は悪化している。

 このため、経営陣の退任は想定されていたが、釈然としないのはタイミングだ。

 問題への対応を検証する第三者委員会が今月末に報告をまとめるのを待って、体制を見直すと表明していた。

 フジ側は「信頼回復のためにできるだけ早いほうがいいという判断」と説明する。しかし、駆け込み的な人事発表では、「説明責任を回避したようにみられる」という声が出るのも当然だ。

 問われているのはフジの体質である。今回のトラブルを「人権侵害の可能性のある事案」として適切に対処せず、中居氏を起用し続けた。社内での情報共有が不十分で、発覚時に説明責任を果たそうとしないなど、ガバナンス不全も問題になっていた。

 日枝氏は、バラエティー路線でフジの黄金期をけん引した。社長、会長を歴任し、87歳の現在まで40年以上取締役を務めてきた。

 今回の事案には直接関与していないとされる。だが、役員人事などで影響力を行使し、いまの企業風土を生んだ責任を問う声が、株主や社員から上がっていた。

 トラブルへの対応で、フジの信頼は地に落ちた。新体制下で生まれ変わることはできるのか。視聴者やスポンサーから厳しい視線が注がれていることを忘れてはならない。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2025年03月29日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【卓上四季・03.08】:数寄屋橋の物語

2025-03-10 04:05:40 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【卓上四季・03.08】:数寄屋橋の物語

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季・03.08】:数寄屋橋の物語

 「忘却とは忘れ去ることなり」の名調子で始まるラジオドラマ「君の名は」の舞台となった東京・数寄屋橋交差点。その一角に石碑が建ったのは高度経済成長期の1959年の春だった

 ▼表にはただ「数寄屋橋 此処(ここ)に ありき 菊田一夫」とある。元は江戸城外郭見附だった橋は五輪開催に向けた高速道路建設であっけなく壊された。移ろう世相への感慨がしのばれよう

 ▼「君の名は」を書いた劇作家菊田は幼くして身売り同然で引き取られ、奉公を経て上京した。奉公も珍しくない大正時代とはいえ、文学者の神山彰さんは「歯を食いしばる人生」と表現した

 ▼菊田作品には辛苦に耐え、望みをかなえるという自己投影がある。現実は報われないからこそ「身に沁(し)み込むような強度の思いを庶民の客層に与えた」と「昭和史講義戦後文化篇(へん)」(ちくま新書)に書いた

 ▼その数寄屋橋に今年変わった建物が誕生した。「Ginza Sony Park」。1階敷地などが外部と隔てのない広場のような空間になっている。収入はアート展示の利用料などだけだ。高層ビルに流行のテナントなどを詰め込む再開発とは異なる

 ▼菊田の物語は定石の芸道物だが、そうした泣かせる作品の蔑視が演劇のマイナー化を招いたと神山さんはみる。値踏みのできぬ情緒が芝居も経済も回すのかもしれない。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2025年03月08日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2025年03月06日 今日は?】:日本初のスポーツ専門日刊紙「日刊スポーツ」創刊

2025-03-08 00:00:40 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【2025年03月06日 今日は?】:日本初のスポーツ専門日刊紙「日刊スポーツ」創刊

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2025年03月06日 今日は?】:日本初のスポーツ専門日刊紙「日刊スポーツ」創刊

 ◆03月06日=今日はどんな日 

  スポーツ新聞の日

 ◆出来事

  ▼日本初のスポーツ専門日刊紙「日刊スポーツ」創刊(1946)▼ノルディックスキー複合のW杯個人で荻原健司が日本人初の総合優勝(1993)▼新横浜ラーメン博物館が開館(1994)

 
 新横浜ラーメン博物館
Shin-Yokohama Ramen Museum

 ◆誕生日

  ▼高橋真梨子(49年=歌手)▼春風亭小朝(55年=落語家)▼柳沢慎吾(62年=タレント)▼ベッキー(84年=タレント)▼岩田剛典(89年=三代目 J SOUL BROTHERS)▼筧美和子(94年=女優)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2025年03月06日 00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【サンモニ識者松原耕二氏】:「安倍政治終わらせようとしている?」森友問題対応は「ようやく石破さんらしさ」

2025-02-23 10:51:30 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【サンモニ識者松原耕二氏】:「安倍政治終わらせようとしている?」森友問題対応は「ようやく石破さんらしさ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【サンモニ識者松原耕二氏】:「安倍政治終わらせようとしている?」森友問題対応は「ようやく石破さんらしさ」  

 元TBS記者で、BS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)キャスターを務める松原耕二氏は23日、同局系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演し、森友学園をめぐる財務省決裁文書改ざん問題に対する石破茂首相の認識について「ようやく石破さんらしさが出てきた」と指摘した。

松原耕二(2010年3月撮影)
松原耕二(2010年3月撮影)

 改ざん文書問題では、対応を苦にした元近畿財務局職員の赤木俊夫さんが自ら命を絶った。大阪高裁は1月30日、1審の関連文書不開示決定を取り消す判決を出し、これを受けて政府は最高裁への上告を断念。大阪高裁判決が確定し、今後は政府が文書の開示にどう応じるかが、焦点となっている。

 番組では、17日に行われた衆院予算委員会で、石破首相が文書の開示について問われ「情報公開法の規定にのっとって、きちんとした証拠というものを元に、説明できるものは誠実に説明責任を果たしていきたい」と答えたことなどを伝えた。コメントを求められた松原氏は「この問題に対する石破さんの対応を見ていると、ようやく石破さんらしさが出てきたという感じがする。石破さんが、いわゆる『安倍政治』といわれるものを終わらせようとしているという文脈の中で、とらえられると思う」と述べた。

 さらに「選択的夫婦別姓も、これから(自民党の)右派の抵抗にどう向き合うかが問われているし、大規模な金融緩和政策もその文脈。夏には戦後80年を迎えますが、安倍さんが10年前に出した戦後70年談話に、石破さんが上書きするのか、しないのかも注目されている」と、今後、石破首相の対応が注目される政策に言及。その上で「専門家の間で大連立がさかんにささやかれているのも、自民党の中での石破さんと右派との距離はものすごくあるし、立憲の中でも野田さんと左派との距離がものすごくある。違う党ながら中道の石破さんと野田さんの方が距離が近い。だからさかんにささやかれている」とも指摘した。

 政府は文書の開示の是非について今後判断するとみられ、松原氏は「まずは(改ざん文書の)黒塗りがどれだけ出てくるのか、石破さんがこの文書改ざんにどれだけ向き合う気があるのかを見ていきたい」と、石破首相の覚悟を促すようにも語った。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・報道・TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)・森友学園をめぐる財務省決裁文書改ざん問題】  2025年02月23日  10:51:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・02.03】:フジテレビ問題で注目される日枝相談役の進退

2025-02-08 07:05:20 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【HUNTER・02.03】:フジテレビ問題で注目される日枝相談役の進退

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.03】:フジテレビ問題で注目される日枝相談役の進退 

 元SMAPのタレント、中居正弘氏の事案で揺れるフジテレビ。今月17日に1度、釈明会見を行ったが、日本を代表する民放局にもかかわらず、テレビカメラでの撮影を禁じ、質問にも明確に答えないという姿勢に批判が集中した。2度目となった27日の会見には大手メディアはもちろん、フリーランスの記者やユーチューバ―まで出席を認めたことで400人を超す参加者。10時間半に及ぶ会見は、ルールを無視した人物たちから怒号が飛び交う異常なものとなった。

 この中で何度も聞かれたのがフジテレビの「天皇」と呼ばれる日枝久相談役について。そのため、会見参加者が視聴者や読者を無視して、所属媒体のためだけに同じ質問を繰り返すという下らない展開となった。なぜ日枝氏に注目が集まるのか――。改めて、同氏の経歴等について振り返っておきたい。

            ◆   ◆   ◆

 「日枝氏はなぜ記者会見に出ないのか」「日枝氏は中居氏の性加害事件に関与はあるのか」――会見で繰り返された質問だ。普通なら、相談役に過ぎない日枝氏が会見に出ることなどあり得ない。しかし、日枝氏の足跡を知るメディア係関者は、彼がフジテレビで絶対的な権力を有してきた人物であることを熟知している。日枝氏こそ、1度目の会見で露呈したフジテレビの傲慢な社風の礎を築いた人物だとみられており、中居事案への関わりを聞くのは当然だったといえるだろう。

 フジテレビ関連会社幹部のA氏は「日枝さんは、現在もフジテレビや関連会社の人事権に対する影響力を持っている」と話す。だが、嘉納修治フジテレビ会長と港浩一フジテレビ社長の辞任は発表されたが、日枝氏の進退については何も分かっていない。

 「嘉納会長、港氏社長など記者会見で壇上にあがった人みんなが、日枝さんの『おもしろくなければテレビじゃない』というキャッチフレーズに乗って出世したイエスマンばかり。怖くて日枝さんの進退なんて口にできません。日枝さんがすごいのは、社内どころか経済界そして、政界のトップにまで人脈を張り巡らしていることです」と前出のA氏は指摘する。確かに、日枝氏が「政治と近い」ことは有名だ。とりわけ、安倍晋三元首相とは特別な関係だった。

 朝日新聞の「首相動静」をチェックしてみると、日枝氏が在任中の安倍元首相と面会しているのは少なくとも23回。うちゴルフを一緒に楽しんでいるのが7回あった。

 2016年8月17日、安倍首相の夏休みと思われる朝日新聞の首相動静。

《【午前】6時53分、山梨県富士河口湖町のゴルフ場「富士桜カントリー倶楽部」。塩崎恭久厚生労働相、山本有二農林水産相、加藤勝信1億総活躍担当相、茂木敏充自民党政調会長、日枝久フジテレビ会長らとゴルフ》

《【午後】2時34分、同県鳴沢村の別荘。5時、小林優鳴沢村長。50分、同県山中湖村のホテルマウント富士。宴会場「メヌエット」で加藤1億総活躍担当相、岸信夫外務副大臣、日枝フジテレビ会長らと会食。昭恵夫人、母親の洋子さん同席。8時56分、別荘》

 日枝氏は午前中、安倍首相や加藤勝信現財務相らとともにゴルフ。夜は、昭恵夫人や母親の洋子氏まで交えて会食をしている。

 2019年8月16日の朝日新聞の首相動静。

《【午後】4時38分、東京・有楽町の東宝日比谷ビル。東宝本社で映画「記憶にございません!」の試写会に出席し、鑑賞。日枝久フジサンケイグループ代表、遠藤龍之介フジテレビ社長、東宝の市川南常務取締役、池田隆之取締役、北村滋内閣情報官同席。6時55分、映画監督の三谷幸喜氏と懇談。7時28分、自宅》

 映画「記憶にございません!」は、フジテレビ開局60周年記念で制作された作品で、安倍首相は情報官まで引き連れて映画鑑賞をしていた。安倍政権時代に報道記者だったというB氏は次のように振り返る。

 「安倍政権時代、総理から『おたくの代表、お元気ですか』などとよく声をかけられました。日枝さんが安倍元総理と近かった。『くれぐれもよろしく言っておいてくれ』という意味合いです。安倍さんに森友学園・加計学園問題の疑惑が浮上した時も、官邸のお偉いさんから『フジさんはお手柔らかに頼むよ。総理どころか昭恵夫人まで渦中の人となっているんだから』と頼まれたこともありましたね。だから、石破政権になってからの報道スタンスを比較すると、安倍政権の頃は緩かったと思います。天皇である日枝さんが安倍総理と親しいとなれば、当然、出世がかかっている報道幹部は自制します。安倍さん関連で出した原稿が『キツイんじゃないか』としてマイルドになったこともありましたね。やっぱりビビるでしょう。日枝さんの影が頭をよぎりますから。日枝さんが天皇と言われた背景には、安倍元総理と直接モノが言える関係があったとみていいでしょうね」

 朝日新聞の首相動静によれば、日枝氏は他の首相とも面会している。安倍元首相の次に面会の回数が多かったのは岸田文雄前首相で5回。小泉純一郎元首相は4回となっている。だが、日枝氏が岸田氏や小泉氏とゴルフを楽しむようなことはなかったようで、1度も記録されていない。やはり安倍元首相との関係だけが特別なものだったと言えそうだ。

 27日の記者会見に先駆けて開催された社員説明会でも日枝氏に対する厳しい批判の声が上がったという。「もうこの場で(日枝氏との関係を)終わりにしませんか。会長・社長、はっきり言ってくださいよ」「フジテレビの収益が目減りしていくだけです。もう少しといっている時間は1秒もない。この決断ができるのは代表取締役しかいない。日枝さんにも相談する必要はない」として、27日の記者会見までに日枝氏を退陣させるように求める社員さえいた。

 だが、嘉納氏は「今回の問題については非常に重く、当然受けとめてます。経営責任があると正直思ってます」と語るばかりで、日枝氏については一切触れなかった。

 「嘉納会長と港社長は自ら退任したが、日枝さんを一緒に辞めさせることができなかった。何をやってんだよ、どうせ辞めるんなら道連れにしろよと言いたい」(前出・B氏)

 「天皇」日枝氏が居座る限り、フジテレビに未来はないのかもしれない。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・元SMAPのタレント、中居正弘氏の事案で揺れるフジテレビ】  2025年02月03日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・僭越ながら「論」・01.30】:【フジテレビ会見】:質問者たちの暴走と文春の誤報

2025-02-08 07:05:10 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【HUNTER・僭越ながら「論」・01.30】:【フジテレビ会見】:質問者たちの暴走と文春の誤報

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・僭越ながら「論」・01.30】:【フジテレビ会見】:質問者たちの暴走と文春の誤報 

 近年稀にみる不愉快な記者会見だった。中居正広氏の問題に絡んで今月27日に開かれたフジテレビの会見である。気持ちを暗くさせたのはフジテレビ側ではなく会見場でわめき散らしていた一部の人間たち。その連中がジャーナリズムとは無縁の糾弾を続け、なんのための会見か分からなくしてしまった。大手メディアの不祥事を追及する側が低レベルのバカ騒ぎで醜態を晒した格好だ。フジテレビに人権がどうのと迫りながら、自らが人権を踏みにじる自称ジャーナリストたちを咎められないフジテレビ以外の大手メディア――。これも、情けないと言うしかない。

 ■フジテレビ幹部にも「人権」はある

 27日午後4時に始まったフジテレビの会見は、日をまたぐまで延々と続けられ10時間半。休憩は15分を1回だけという異常な状況だった。会見場に集まったのは400人を超す人たち。ここで「記者たち」であるとか「報道関係者」と書かず「人たち」とするのは、人権やルールを無視して騒ぎ立てた連中がまともな報道関係者とは思えないからだ。よく言えば「目立ちたがり屋」、違う表現をするとすれば「売名行為者」だろう。

 最初に述べておくが、休憩わずか1回で10時間半ぶっ通し会見というのは明らかに人権侵害だろう。1月17日におこなわれた1回目の会見で、参加者を新聞・テレビなどに限定し、動画撮影を認めないなど説明責任を果たそうとしなかったフジテレビが悪いとはいえ、5~6人のフジテレビ幹部と対峙していたのは400人を超える会見参加者。フジの幹部たちに対しても、人としての尊厳や体調を気遣うくらいの配慮はあって然るべきだった。

 殺人犯の取調べでも三度の飯は出る。しかしフジテレビの会見では夕食もスルー、休憩は1回だけという過酷さ。追及する側は離席自由だろうが、フジテレビ側はそうもいかない雰囲気だった。確かに、フジテレビ幹部は責められて当然の愚行を犯したのかもしれないが、それとて詳細は「第三者委員会」の調査結果を待つしかないのが現状だろう。人権の問題に端を発した事案ならばこそ、守らなければならないものがあったはずだ。フジテレビの幹部にも人権はある。

 ■読者、視聴者置き去り

 見慣れた光景とはいえ、この国で「報道」を名乗る媒体や人種による集団的な過熱取材には反吐が出る。今回は、そこに人権や正義を振りかざして自己主張しようとする人間が何人も登場したのだから始末に負えない。「答えろ!」「逃げるな!」――質問ではなく不規則に怒号を放つ連中の行為は、報道とは無縁の暴力だ。彼らの愚行は自己満足のためでしかなく、読者や視聴者のためではあるまい。これでは、加熱する一方となっているSNSの暴力的な情報発信を批判することなどできまい。

 質問者たちのレベルが低すぎるのか、幼稚な質問をさせた媒体の問題なのか分からないが、違うメディアに所属する会見参加者が、ほぼ同じ内容を繰り返すことにもウンザリさせられた。いずれも、フジテレビの社長、会長を務めた相談役の日枝久氏のことについての質問だった。日枝氏が会見に出てこないことをなじり、中居氏の問題との関わり合いを問い質す何人もの記者たち。フジテレビ側の答えは当然同じなわけで、“人の話を聞いていないのか”“無意味な時間だな”と感じた視聴者は少なくなかったはずだ。

 一部の会見参加者の居丈高な振る舞いや感情に走った物言い、会見のルールを無視したヤジ、非合理な追及――そもそも「公共の電波」を使って、こうまで下らない会見を流し続ける意味があったのか疑問だ。

 とくに酷いと感じたのが、問題になった事案に対する中居氏と被害を訴えたとされる女性の見解を確認しようとする質問と質問者の態度。同意があったかなかったのかについて「二人の話は一致していたのかどうか」をしつこく尋ね、フジ側が「答えられない」と“答えても”、「一番大事なところ」「答えないと会見の意味がない」と食い下がった。

 合意か不合意かについてフジテレビが答えられるわけがない。中居氏と女性は法的には「和解」しており、その点は双方の当事者が認めている。ただ、和解の内容については守秘義務が課されており、事案の内容を第三者であるフジテレビ側が明かすことはできない。会見の場で女性と中居氏の言い分が開示されれば、女性に対する二次被害が発生する可能性さえある。どのような経歴をお持ちか知らないが、「一致、不一致」に拘った人の態度は決して褒められたものではなかった。

 唯一“救いだな”と思ったのは、不規則発言や一方的な主張の押し付けを続ける連中に対し、冷静かつ誠実な態度でたしなめる報道関係者が複数いたことだ。疑惑解明も新たな事実の発掘もできない会見だったが、その場面では思わず手をたたいた。

 ■会見を見た「記者」たちは……

 では、テレビの画面越しに会見を見ていた現役記者たちはどう思ったのか――見解をうかがった。

兵庫県知事選や「石丸現象」で、新聞やテレビが「オールドメディア」と一括りにされ、SNSなどで批判される風潮が強まる中で、フジの最初のひどすぎる会見がそれをさらに加速させたことを強く危惧していました。2度目の会見で、少しでも信頼回復につながればと思っていましたが、さらに事態を悪化させてしまったことに歯がゆい思いです。ジャーナリストたちが、現場取材と蓄積した知識を基に取材対象者と真摯に向き合い、理性的に事実を追求して本質をあぶり出す場が記者会見の場だと考えてきましたが、玉石混淆のネット空間を体現したような約10時間半でした。私自身は閉鎖的な記者クラブ制や、会見を開く側が一方的に打ち切るやり方には反対ですが、今回を悪例として企業や行政側が時間や出席者を制限する流れにつながりかねないことを懸念します。ジャーナリズムが信頼を取り戻すために、現場の記者である私たちに何ができるか、何をすべきかをしっかりと考えていきたいと思います。(地方紙記者)

残念な会見だったというしかないですね。視聴者が知りたいのはフジテレビが中居さんの事案とどう向き合い、これから先、失った信頼をどう取り戻していくかという点。何人もの記者が、氏家さんについて同じような質問をしていましたが、『氏家さんって何なの?』と思った視聴者は少なくなかったんじゃないですかね。氏家さんがフジテレビで絶大な権力を持っていたのは事実でしょうが、だからといって『氏家を出せ』ということにはならない。会見の目的、報道が聞くべきことは他にもあったはずですから。自分の所属媒体がこの件を報じる時に、『こう聞いたところ、フジ側は次のように答えました』というアリバイを残したいばかりに、同じような質問が相次いだんでしょう。つまり、視聴者や読者のために聞いているんじゃなくて、それぞれの質問者の所属媒体のために質問しているということ。多分、多くの国民に見抜かれてますね」(テレビ局職員)

 ■誤報「文春」の無反省

 それにしても、この問題についての記事を連発してきた週刊文春の姿勢には呆れた。文春はそれまで、問題の事案があった日の被害女性のことについて『X子さんはフジの編成幹部A氏に誘われた』(12月26日発売号の記事)と断定していた。しかし、フジテレビ会見の翌日となる28日になって《その後の取材により『X子さんは中居に誘われた』『A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた』ということがわかりました」と公表。文春オンライン上での編集長の言葉は《「週刊文春 電子版」の当該記事に、訂正を追記しました。改めてお詫び申し上げます。》 だった。しかし、誤報に真摯に向き合っていないのは、この後に続いた一文で明らかだ。

 《ただし、第2弾以降で報じてきた通り、事件直前、フジ編成幹部のA氏はX子さんを中居氏宅でのバーベキューに連れて行くなどしています。またX子さんも小誌の取材に対し、「(事件当日の会食は)Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません」と証言しています。以上の経緯からA氏が件のトラブルに関与していた事実は変わらないと考えています。》

 書きっ放しで済むのが週刊誌だと宣言したようなものだが、中居氏の問題を引き起こしたのがフジテレビの職員だったという見立てに疑念が生じたのは事実。フジテレビ幹部を糾弾した異例の長時間会見に空虚さが漂う展開となった。文春砲が「空砲」をぶっ放したかたちだ。

 そろそろ、この原稿を書くこと自体が嫌になってきた。(中願寺純則)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【僭越ながら「論」・フジテレビ・週刊文春】  2025年01月30日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・02.04】:フジテレビ“ロングラン会見”がもたらした混乱

2025-02-04 07:05:30 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【HUNTER・02.04】:フジテレビ“ロングラン会見”がもたらした混乱

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.04】:フジテレビ“ロングラン会見”がもたらした混乱 

 元SMAPの中居正広氏のスキャンダルを巡り大揺れのフジテレビ。1月27日の「やり直し会見」後も、波紋は広がるばかりだ。

 すべてのメディアを受け入れ、質問が尽きるまで終わらせないという会見だったが、途中からは同じ内容の質問が繰り返され、記者かどうかも定かでない人物が怒号をとばすなど、グダグダ感ばかりが残る後味の悪いものとなった。

           ◆   ◆   ◆

 事前に決められていた記者会見のルールは「質問は2つまで」。だが、会見がはじまると、いくつもの質問を重ねたり、1人で20分以上もマイクを独占したりと“暴走”ばかりが目立った。

 この日、記者がフジテレビに聞きたかったことは次の5点に集約されていたはずだ。

1 中居氏の性加害スキャンダルにフジテレビ社員が加担したのか?

2 中居氏の性加害スキャンダルを知ってフジテレビは被害者女性に謝罪し、適切な対応をとっていたのか?

3 性加害スキャンダル後、中居氏の番組をなぜ継続したのか?

4 1月17日の記者会見でテレビカメラを入れなかったことなど、フジ側の対応についてどう考えているか?

5 フジテレビの「天皇」と呼ばれる日枝久相談役の関与はあったのか?

 ところが実際の会見は10時間半という異例の長さ。新たな事実を掘り返すこともできないまま、下らない質問が延々と繰り返された。参加していたフリージャーナリストのAさんは「1から3までを時系列で聞き、日枝氏の指示や関与、責任の取り方を聞けばよかった。なぜ10時間もかかるのか不思議だった」と振り返る。

 10時間半の記者会見を3倍速で見てみたが、フジテレビは、スタートからおおよそ2時間までのところで1から4までについてのおおよその答えを出している。

 それを、「すでにあった質問ですが」と聞く会見参加者たち。民放のテレビ局でディレクターを務めているBさんは、あきらめ顔でこう話す。

 「番組名を名乗るのは当然なのですが、実はSNSなどで質疑の様子が広がり、宣伝になるという下心があります。番組のアナウンサーやリポーターが独自に記者会見で聞いたという印象付けにもなるわけです。また、事前に上司から質問内容が指示されるので、それを聞かないと後で大目玉をくらうことになる。バカげていると分かっていても、聞くしかない。それで『すでにあった質問ですが』ということになる」

 また、10時間半の記者会見の質問部分は、フジテレビからの要請で「10分遅れ」での放送を求められていた。理由は被害者女性のプライバシー保護だ。

 「中居さんという超人気タレントのスキャンダルです。会見の最初の頃は、フジテレビの追及というのがうちのスタンスでした。しかし、他の番組から中居が悪いという質問が出ると、上司からLINEで『うちも中居氏のことを聞け』と方向転換。その時は一度、うちの質問が終わっていたものですから、別の記者が中居氏のことを聞きました。ただ、その内容も他の番組と同様です」(前出のディレクター)

 一方、フジテレビのお粗末な対応が記者の怒りを誘った部分もあった。港浩一社長(1月27日付で辞任)は、「中居氏には十分に話を聞いていない。もし被害者女性に連絡がいくとさらに傷つくことも考えられる」と言いながら「被害者女性がどんなことで刺激を受けるかわからない。(だから)中居氏の番組を終了するのに時間がかかった」と中居氏が加害者であることを認識しながら、漫然と番組出演させていたことを認めている。

 そんな番組を被害者女性がみればどう思うのか、容易にわかることだ。要は港氏にはコンプライアンスへの認識が低くかったということだ。前出のAさんは、矛盾したフジテレビ側の説明について次のように指摘する。

 「会見での記者たちの対応が悪いという声はわかります。ただ、それ以上にフジテレビに責任逃れ、追及をかわそうとする空気感があったのも事実です」

 当事者でもあるフジテレビのある記者が、記者会見について内情を明かしてくれた。
 「港社長以下、土日返上でリハーサルをしていました。当然、想定質問の答えもペーパーで用意して、記者会見に臨んでいたはずです。ただ、もともとの対応に矛盾するところが多かったため、質問を重ねられるとあちこちで綻びが出てしまったということです。時間がなく調整が不十分だったため、ひどい記者会見になったという側面はあります。特に日枝氏の進退については最後までしどろもどろ。そこは本当に残念でした」

 記者会見に臨んだフジテレビも追及する側の参加者たちも、お粗末だったことだけが事実として残った。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・元SMAPのタレント、中居正弘氏の事案で揺れるフジテレビ】  2025年02月04日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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