【厚労省】:再編病院公表 63%が「不満」 「住民不安あおる」自治体が批判
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【厚労省】:再編病院公表 63%が「不満」「住民不安あおる」自治体が批判
厚生労働省が昨年、診療実績などから再編・統合の議論が必要だとして四百二十四の公立・公的病院の名称を公表したことに、全自治体の63%に当たる千百三十二自治体が「不満」「やや不満」と感じていることが、共同通信のアンケートで分かった。厚労省は議論を促す目的で公表したが、「病院がなくなるとの住民不安をあおった」との批判が集中した。一方、地域医療の見直しを進める政府方針には一定の理解が示された。
団塊世代が全員七十五歳以上となる二〇二五年には医療費が急増する。このため政府は民間を含めた病院の再編・統合などの議論を促し、全国的に過剰となる病床(ベッド)数を減らす方針。各都道府県では二五年に必要な病床数を推計した「地域医療構想」を策定済みだが十分に進んでおらず、厚労省は病院名公表に踏み切った。
病院名公表に関し「不満」34%、「やや不満」29%で計63%。「妥当」1%、「おおむね妥当」11%の計12%を大きく上回った。不満の理由では「いたずらに住民の不安をあおり、医療スタッフの不足に拍車を掛ける暴挙」(秋田県羽後町)、「唐突な公表の仕方は市民の誤解や不安、地域医療の混乱を招きかねない」(京都府舞鶴市)などが挙がった。
公表基準を「救急医療など九項目の診療実績が乏しい」、「近くに類似の医療機関がある」とした点には、「不満」「やや不満」が計57%。「一七年の古いデータで、地域の実情を考慮しない機械的な算出だ」(徳島県)との理由が目立った。
一方、病院の再編・統合や病床数見直しを促す政府方針には「賛成」「どちらかといえば賛成」が計37%で、「反対」「どちらかといえば反対」の計33%をやや上回った。
都道府県では賛成派が半数を超え、反対派はゼロ。「少子高齢化が進む中、持続可能な医療提供体制の構築には病院間の機能連携や集約化を検討する必要がある」(高知県)などの意見があった。
アンケートは全千七百八十八自治体を対象に昨年十一月~今年一月に実施した。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・厚生労働省・診療実績などから再編・統合の議論が必要だとして四百二十四の公立・公的病院の名称を公表】 2020年02月02日 06:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。