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ロンドン幽霊列車の謎

2011年03月19日 | ミステリ
ホームズが活躍する時代のちょっと前を舞台に、
辻馬車の御者が探偵役をつとめる時代ミステリ。

しかし、味わいは現代を舞台にしたハードボイルドといってもいいくらい。
ロンドンの地下鉄工事に出現する幽霊列車にお化け蛙、
沈没した財宝船に犯罪世界の悪役…
パーツはテンコ盛りですが、イマいち盛り上がらないのはなぜか。
御者が探偵という設定が、ヴィクトリア朝という舞台にそぐわないからでしょうか。
ロンドンという舞台描写は事細かに描かれているのに、
そこで演技するはずの登場人物たちが書割みたいな感じもします。
真ん中あたりまでは次々とキャラを投入してきますが、
ラストでのストーリーが収斂しきっていない感じもします。

■ロンドン幽霊列車の謎 辻馬車探偵ネッドの事件簿 ピーター・キング著 創元推理文庫
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