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『証拠は眠る』

2006年06月16日 | ミステリ
オースティン・フリーマンの『証拠は眠る』は1928年の発表作品、いまから約80年前のミステリです。発表当時としては意外な犯人だったに違いないのですが、21世紀のいまでは陳腐以下でしょう。

一家の主人が毒殺され、未亡人、秘書、義理のいとこなどが容疑者として疑われます。未亡人の幼なじみ(弁護士)から事件を依頼されたソーンダイク博士が「意外な」毒殺方法を見破って犯人を指摘します。

すごくユルい筋ですし、あるていどミステリを読んだ人なら冒頭でプロットを見切ることができます。伏線があまりにもあからさまなんだよなあ(それを伏線とは呼ばないでしょうが)。ラストにはもう1回くらいツイストを効かせたいところです。

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