夢盗人の娘

イギリスの山田風太郎、と呼びたいところではあります。エターナルチャンピオンシリーズってどこか忍法帳シリーズに似ていませんかね。リーダビリティは最高なのに無意味に近い内容とか。
なんと「タネローンを求めて」でエルリックシリーズはケリがついたと思っていたのに、こんな続編が出ていたんですね。多元宇宙を舞台にしているので、これもアリですか。しかも主人公はフォン・ベック伯爵、エルリックの分身ですが、どこかで聞いた名前。ムアコックの「堕ちた天使」の主役じゃありませんか。ノンシリーズ長編さえエターナルシリーズに組み込んでしまういいかげんさ。もちろん作中に「堕ちた天使」のエピソードも出てきます。

「夢盗人の娘　マイクル・ムアコック著　ハヤカワＳＦ文庫」