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路地裏の迷宮踏査

2014年08月09日 | ミステリ
広い意味でのミステリをテーマにしたコラム集。
好き、嫌い、だけの話だけでなく、
ミステリ作品が書かれた理由をミステリとは関係のないところから推測する手法は、
たぶん故瀬戸川猛資が嚆矢で、その衣鉢を継ぐ位置にいる、のかも(他の評論家を知らないので)。
たとえば、エドマンド・クリスピン「白鳥の歌」は
マルクス兄弟の映画からヒントを得たのではないか、といったあたり。
けっこう面白いです。
そのクリスピンはカーの「曲がった蝶番」を読んでミステリを書こうと思ったそうです。
で、本書のP72でカーの喜劇色の強い作品の中の一つに「帽子収集狂事件」があげられていますが、
「帽子~」は喜劇でしたっけ。「パンチとジュディ」あたりじゃないですか。
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