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北一輝

2007年05月28日 | ノンフィクション
まだ読了前ですが、北一輝という人物がナニモノであったのか。
ほかに北一輝のことを著したものを読んだことがないので、刷り込み状態であるとはいえ、この本は相当に攻撃的です。30年前に書かれたのですが、その時点で世に出ていた北一輝論をことごとく粉砕して、相手の耳の穴に原稿用紙をつっこむぐらいのイキオイで自説を展開していきます。
でもオモシロイ。
「革命帝国」(!)「明治憲法は民主的」(!)「西郷は日本的コミューン主義者」(!)
そっち方面には無知なだけに、一見矛盾している奇怪な言葉に驚きますが、説明されればなるほどとヒザを打ちます。北一輝本人の理論と、著者の理屈が渾然一体となって読んでいると不思議な高揚感がおりてきます。昔読んだ岡倉天心の「茶の心」でも良く似たモノを感じました。
「北一輝」 渡辺京二著
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