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●アベ様政権以来、腐敗しきった、真の意味での〝悪夢のような〟「利権」「裏金」党政権…悪魔のような、地獄のようなキシダメ政権

2024年02月06日 00時00分16秒 | Weblog

[↑ ※「サルまで怒る 自民の腐敗」(週刊金曜日 1454号、2023年12月22日・2024年01月05月合併号)]


(2024年01月29日[月])
適菜収さん《裏金問題で安倍晋三に責任を押しつけた連中が今度は「おわび」…祟りでも恐れたのか?》。本当に「それでもバカとは戦え」ですね。自民党腐敗「政治刷新本部」、もともと「利権」「裏金」党の「集団泥縄」に期待できる訳もなく、その「集団泥縄」本部の馬さんや鹿さんな《「××につける薬はない」》(大谷昭宏さん)。

 そして、ホントに見苦しい、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」党の政治屋ら。裏金をどこに使用したのかをさっさと明らかにせよ。
 【適菜収「それでもバカとは戦え」/裏金問題で安倍晋三に責任を押しつけた連中が今度は「おわび」…祟りでも恐れたのか?】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/335298)。《今回の自民党の裏金問題。東京地検特捜部は立証困難としていきなり捜査を打ち切ったが、疑わしい連中は少しはしおらしくなるどころか、全力で国民をおちょくり始めた萩生田光一は国会内で記者会見し、安倍派の政治資金パーティーを巡り、2018~22年の5年間で、パーティー券販売の…》。

   『●(こちら特報部)《「政治とカネ」で孤軍奮闘…毎年発覚する政治資金問題、
      そろそろ「上脇さん頼み」を脱却した独立の公的監視告発機関が必要》
   『●《「自民党の自浄作用は期待できない」──。政治資金パーティーの
      裏金疑惑に火を付けた神戸学院大教授の上脇博之氏はそう断言する》
   『●自民党「政治刷新本部(仮称)」の凄いメンツ…本部長・キシダメ総裁、
     最高顧問・すがっちとド「アホウ節」氏、事務総長・木原誠二幹事長代理

   『●上脇博之さん《政治にカネ…抜本的な見直し…「政党助成金、企業献金、
     パーティーの全廃」と「政策本位で当選する仕組み」の実現を訴えた》
   『●アベ様派議員だけでなく「利権」「裏金」党全体の問題 ―――― 青木理
      さん《永田町にあまたいる政治部記者はなぜ気づけなかったのか》?

   『●裏金問題:〝平和の党〟〝子育ての党〟…〝むじな〟ではなかったとして
     も、ボロボロの下駄にへばり付いた、泥の混じったどす黒い《下駄の雪》
   『●アベ《昭恵氏が引き継いだ「自民党山口県第4選挙区支部」の残金
     には約2400万円もの政党交付金が含まれている…原資は国民の血税》
   『●《検察は行政機関でありながらも政治からの中立性と独立性が求めら
     れる。しかし、安倍官邸は法務省を通じて検察の捜査に介入していた…》
   『●新しい四文字熟語「集団泥縄」…【こちら特報部/「まるで集団万引した
     人間に万引防止策考えさせるよう」自民党の政治刷新本部の顔触れに…】
   『●心なき《岸田政府が打ち出した被災者支援策…等の窓口における最大20
     万円の特例措置による「貸し付け」だと聞いて耳を疑った》(狙撃兵)
   『●《裏金づくりのテクニックにたけた政治家…保守政治家などと言える
     代物ではない政治家の保守というものがいかに薄っぺらかったか…》
   『●パー券キックバック・裏金化疑惑…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏
     金」党、きちんと《けじめ》をつけると「そして誰もいなくなった」状態に
   『●腐敗「政治刷新本部」、もともと「利権」「裏金」党の「集団泥縄」に期
     待できる訳もなく、その馬さんや鹿さんな《「××につける薬はない」》

 アベ様政権以来、腐敗しきった、真の意味での〝悪夢のような〟「利権」「裏金」党政権…悪魔のような地獄のようなキシダメ政権。馬さんや鹿さんな「××」に投票する「1/4」の皆さんや、投票に行かないことで間接的に自公を支持してしまう「2/4」眠り猫な皆さん、大変に迷惑しています。(政界地獄耳)《裏金はその最たるものだが、自民党崩壊はこの10年の結果だといえる》…いや~、「2/4」眠り猫な皆さんが(「0.5/4でいいので)目覚めて、投票に行かない限り、《自民党崩壊》はあり得ないのではないですかね。検察も、キシダメ政権やヅボヅボ「利権」「裏金」党議員らに忖度してばかりなのですから、残された道は民主的な手続きの下、政権交代しかないというのにね#選挙に行かないとこうなる#自民党に投票するからこうなる ← 諸悪の根源はコレ。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/政治とカネと安倍晋三… 自民党崩壊はこの10年の結果】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202401270000074.html)によると、《★国会開会後、29日には首相・岸田文雄の施政方針演説など政府4演説より前に、予算委員会で政治とカネの集中審議が開かれることになった。だが裏金事件だけが自民党と政治とカネの問題ではない。政治のおごりや不祥事は毎年起きている17年には森友事件加計問題。18年には森友事件での公文書改ざん。19年には桜を見る会前夜祭パーティー疑惑IR汚職事件で元内閣副大臣・秋元司逮捕。20年は元法相・河井克行夫妻の参院選挙大型買収事件。コロナ禍でのアベノマスク配布などの政策的失敗と、中間業者中抜き疑惑。21年には総務省接待問題東京五輪汚職政治とカネ事件といえよう。22年には薗浦健太郎パーティー収入不記載、旧統一教会問題と毎年続いてきた》。

   『●自公政権が続く限り、ヅボヅボ党の誰が首相になろうが地獄は続く。道は、
      政権交代しかない…《議会政治、財政民主主義が崩壊した戦時体制》
   『●郷原信郎弁護士「政治資金規正法は真ん中に大穴があいたザル法。法改正に
      向けた議論も本格化しないと、政治とカネの問題は繰り返される」(1/2)
    《中野晃一・上智大教授(政治学)は「世襲や現職が選挙に有利な中で、
     与党議員が実質的な『企業・団体献金』といえるパーティー収入や
     裏金まで集めて資金を得ていたとなれば、野党が勝てるはずがない
     あらためて自民党派閥政治のゆがみがあらわになった」と批判する。
     それでも、捜査で政治生命を絶たれる議員が出る程度では、
     「自民1強体制は変わらないと考えている。「平和外交による
     安全保障、個人の暮らしや命を守るといった憲法に基づく価値観を、
     国民の側で広く共有することが必要だ。(立憲主義を重んじる
     野党を支えて、選挙で政権交代を起こす長期政権で起きた不正を
     けん制する作用が働かなければ、『アベ政治は終わらない」》

   『●赤木雅子さん「自民党以外の人が財務大臣になったら、全てを調査し直し
      て、本当のことを明らかにしてもらえる」はずだ…政権交代が希望の光
    《そして、こうも付け加えた。「自民党以外の人が財務大臣に
     なったら、全てを調査し直して、本当のことを明らかにして
     もらえるのではないかと考えることもあります」と。私は、
     その言葉を聞いて、そのとおりだと思った。裏金疑惑で絶体絶命の
     ピンチにある自民党政権が倒れて政権交代が起きれば、雅子さんの
     夢が叶うかもしれない。私は、心の底からそうなることを祈っている

   『●《検察は行政機関でありながらも政治からの中立性と独立性が求めら
     れる。しかし、安倍官邸は法務省を通じて検察の捜査に介入していた…》

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202401270000074.html

コラム
政界地獄耳
2024年1月27日8時0分
政治とカネと安倍晋三… 自民党崩壊はこの10年の結果

★国会開会後、29日には首相・岸田文雄の施政方針演説など政府4演説より前に、予算委員会で政治とカネの集中審議が開かれることになった。だが裏金事件だけが自民党と政治とカネの問題ではない。政治のおごりや不祥事は毎年起きている17年には森友事件加計問題。18年には森友事件での公文書改ざん。19年には桜を見る会前夜祭パーティー疑惑IR汚職事件で元内閣副大臣・秋元司逮捕。20年は元法相・河井克行夫妻の参院選挙大型買収事件。コロナ禍でのアベノマスク配布などの政策的失敗と、中間業者中抜き疑惑。21年には総務省接待問題東京五輪汚職政治とカネ事件といえよう。22年には薗浦健太郎パーティー収入不記載、旧統一教会問題と毎年続いてきた

政治とカネと安倍政権の関係、元首相・安倍晋三自身への疑惑、そして旧統一教会と安倍派との深い関係。多くの疑獄や疑惑の背後には、自民党安倍派がいた。10年前、民主党野田政権から政権を奪還し、再度首相に返り咲いた安倍は民主党が政権の失敗と選挙で多くの落選者を出した痛手の残る中、短期間に選挙を繰り返し、いわゆる安倍チルドレンは短い間に当選回数を重ねた。当然選挙区の地盤は固まり、政務官、副大臣、大臣とポストも重ねていく。選挙にめっぽう強い安倍政権と国民からの信頼が戻らない民主党。政権には幹事長・二階俊博が加わり安倍1強時代が始まっていく。その間に政権はいわば、やり放題できた。党内もこれには苦言を挟まない。まさに勝てば官軍といったところだ

★これだけの不祥事が続いても党内は逆らえず、野党は内紛に明け暮れて誰も自民党の内部が堕落し、崩壊していくことに気づかなかった。いや、行けるところまで走りきるムードが党内を支配していたのではないか。若手の台頭はベテランの引退と紙一重だ。だが安倍政権の主要閣僚は固定化され、人事の活性化も遅れた。裏金はその最たるものだが、自民党崩壊はこの10年の結果だといえる。(K)※敬称略
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コメント
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●統一協会「布教」を促進するアベ様の「国葬みたいな追悼儀式」…違憲にも国会を開かず、閉会中審査では山口俊一議運委員長が審議妨害…

2022年10月04日 00時00分46秒 | Weblog

[※ 「「国葬」という憲法違反」(週刊金曜日 1391号、2022年09月02日) ↑]


(2022年09月19日[月])
国葬モドキが終わってしまい、今更なんですが、アベ様の統一協会とのズブズブ壺壺ヅボヅボな関係や統一協会票の差配が「本日の議題と関係ない」って、閉会中審査酷過ぎでしたよねぇ。たった1回きり閉会中審査での岸田首相の「丁寧な説明」というのもねぇ。ウルトラ差別主義者的には「理屈じゃねえんだよ~」といったところか。

   『●「苦渋の判断だ」としてアベ様の「国葬みたいな追悼儀式」に「労働者
     代表として出席」する人と、「何の苦渋も感じることなく欠席」する人

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/元首相が対象の3事案】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202209090000189.html)によると、《また議院運営委員長・山口俊一は旧統一教会は「本日の議題と関係ない」との認識を示し、図らずも首相と議運委員長が国会の予算委員会を開催したがらない理由がここにあると国民に強く示した格好となった》。

 その《議院運営委員長・山口俊一》氏は、元沖縄北方相。科学技術担当相も務め、(東京新聞)【メーカー免責の原発賠償条約 臨時国会に承認案】にも関わり、その際、《日本弁護士連合会は「原発輸出の推進が目的で、原発による人権侵害を他国に広める」などと反対してい》た。
 日刊ゲンダイの記事【閉会中審査で旧統一教会関連質問に“待った”連発! 議運委員長・山口俊一氏って何者?】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/311118)によると、《進行役が悪目立ちだ。安倍国葬に関する衆院の閉会中審査で、国会中継の視聴者をイラつかせたのは山口俊一・議院運営委員長(72)だ。「本日の議題は国葬儀です」「逸脱するお話はないように」──野党議員の質問が安倍元首相と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関係に及ぶたび、山口氏は“待ったをかけ続けた。特に共産党の塩川鉄也議員が、国政選挙における教団票を差配した安倍元首相の“司令塔”としての役割について「どう考えるか」と岸田首相に迫ると、山口氏は「直接、議題と関係ないことには総理、お答えいただかなくて結構ですから」と首相答弁をシャットアウトだ。塩川氏が「国葬に該当される方がどういう政治活動を行ってきたのか」「(自民党が)『関係を断つ』と言っている旧統一教会と(安倍元首相)の関わりについて明らかにするのは国葬問題の中心」と食い下がると、「直接、国葬の儀と関係あるとは思えません」と一蹴した旧統一教会問題をブロックしまくった山口氏は何者なのか》。

 さて、デモクラシータイムス五野井郁夫さん、国葬儀とは「〝国葬〟儀」であり、国葬ではなく、まさに『ご飯論法』。「国葬儀式」、「国葬みたいな追悼儀式」。つまり、「国葬モドキ」という訳だ。(法律上実施し得ない)国葬と市民に思わせる、ミスリードする、誤解させる追悼儀式。内閣府が実施する儀式。最大の罪は、国葬と誤解させること、また、国会の承認も無く税金を使うこと。


【ウソとごまかしの「安倍国葬」~世論調査 全社で「反対」多数に~【The Burning Issues Vol.25】】
 (https://www.youtube.com/watch?v=Jm-wl_SItq4
 《9月27日に予定される「国葬」。安倍元首相が行ったことは何だったのか?
  国葬とは何なのか。ゲスト4名と論じます。
   <出演>
   白井聡さん (政治学者・京都精華大准教授)
   望月衣塑子さん (東京新聞記者)
   小塚かおるさん (日刊ゲンダイ第一編集局長)
   五野井郁夫さん (政治学者・高千穂大学教授)
   司会: 高瀬毅


 茂木敏充自民党幹事長の言う、自民党の自主《点検》に何の意味があんの? アベ様や衆参院議長、過去の国会議員、地方議員も含めて第三者調査委員会を設置するべきでしょうに、全くやる気無し。
 東京新聞の記事【旧統一教会が自民・山際氏を選挙で支援 点検では名前なかったが…川崎の男性信者「初当選時から手伝い」と証言】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/201953)によると、《自民党が関係を断絶すると宣言した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の男性信者が本紙の取材に応じ、教団側の指示で山際大志郎経済再生担当相=衆院神奈川18区、当選6回=の選挙をボランティアで長年支援してきたと明かした。自民党が所属議員に教団側との接点を自主点検させ、公表した結果には、選挙でボランティアの支援を受けたとする欄に山際氏の名前はなかったが、男性は現場で秘書の指示を仰いだと明言。今後も支援を続けるとしている。(市川千晴)》。

 一切の関わりのない自民党議員の名前を発表した方が早い。
 日刊ゲンダイの記事【旧統一教会との接点“追加報告”自民から続出必至 点検に真面目に答えた議員から批判噴出】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/311357)によると、《木原誠二官房副長官…自民党は8日に党所属国会議員と教団の接点に関する点検結果を公表。179議員に接点があることが分かったが、木原氏は本件を報告していなかった。梶山弘志幹事長代行は13日の会見で、木原氏のような「追加報告」があった場合、公表するかを問われ「どの程度のものかを見ながら方向性を出す」とムニャムニャ。ただでさえ“お手盛り点検”と批判されていただけに、今後も追加報告が続出するのは必至だ》《■「黙ってりゃよかったのか」》。

 統一協会ズブズブ壺壺ヅボヅボの自民党なんて要らない。支持者の気が知れないね。
 日刊スポーツの記事【政界地獄耳/岸田文雄の鈍感力は自民党崩壊を招くか 保守政党が大きな曲がり角】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202209150000087.html)によると、《★首相・岸田文雄にとっては1年前の就任時、何もしないのに支持率は上がった。それにならって参院選後も何もしないでいると、今度は支持率続落中だ。外相経験があり外交にいささかの自信がある岸田にとって元首相・安倍晋三の国葬が本当に弔問外交になるとでも思ったか。支持率低下の理由には物価高、国葬是非、旧統一教会問題などがあげられるが、最大の要因は政局を読む力がワンテンポ遅いことだ。手をこまねいていたら、偶然うまくいっただけのこともこの1年では多かったのではないか。 ★旧統一教会問題でその鈍感力がいかんなく発揮された》。

 各労組は連合内部から狼煙を上げるべきでは? 会長は正気と思えない…。そして、野田佳彦氏も出席だとさ、トホホホ…。
 日刊ゲンダイの記事【連合・芳野会長の“国葬出席”に批判殺到!「勝手に労働者を代表するな」の声】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/311412)によると、《労働組合の中央組織、連合の芳野友子会長が、27日に予定される安倍晋三元首相の国葬に出席するという。「労働者を代表して弔意を示す」として、15日にも出席の意向を表明すると報じられた。これにはツイッターで怒りの声が殺到し、「連合会長」がトレンドワード入り。芳野氏があくまで個人としてではなく、“労働者の代表として出席する意向であることに批判があがった。《連合会長が労働者の代表?? 自民党の味方なら労働者の敵ですよ。》《勝手に代表するなよ。しかも国民の半数以上は反対してんだよ。反対している労働者は無視かよ。ふざけてんのか?》《「労働者の敵」安倍晋三の国葬に、「労働者の代表として参列するとかぬかす労働貴族連合会長、冗談にもならないですね。》 一方で連合傘下の労働組合から支援を受ける立憲民主党の泉健太代表ら党執行役員は14日、国葬を欠席する方針を固めた》。

   『●《〈関連団体とは存じ上げませんでした〉…「統一教会の何が問題
     なのか正確に承知していません」…しらじらしいにも程がある》お維
   『●悍ましい構図…さらには、アベ様が票の差配までするほどズブズブ
       ヅボヅボだった訳ですが、そんな自民党に投票するとはねぇ…
   『●統一協会…《自民党の政策決定や政権運営にどのような影響があった
     のか、真相を解明して再発防止策を講じる》べきなのに、全くその気無し
   『●憲法53条…《本来国会は開かなければならないが、安倍内閣では
     その要求を無視し続けていたことがある。岸田政権も応じる気がない》
   『●《自民党右派…政界の右派のみならず、それを支える日本最大の右派
     改憲団体、日本会議など》も統一協会と《「蜜月」関係を築いてきた》??
   『●統一協会が《法令に反するなどの例》は山のようにある訳で、《実体が
       変わらないのに、名称を変えることはできない》ことに何の問題?
   『●第2次キシダメ改造内閣の悲惨な船出 ―――― 統一協会非汚染者
     による組閣や役員人事もままならない、ズブズブヅボヅボな自民党…
   『●《安倍元首相の側近で、安倍派内ではポスト安倍の一番手》だった
     萩生田光一政調会長は加計学園問題等だけでなく、やはりヅボヅボだった…
   『●《保守の安倍が反日カルトとつながった》? 《保守ではなく、反日の
     エセ保守…支持してきたのは新自由主義勢力と政商とカルトの複合体》
   『●【適菜収 それでもバカとは戦え/戦後を代表する“ホラ吹き”安倍
    元首相の「思い出に残るデマと嘘」】…息吐く様にウソをつくアベ様
   『●《他人の不幸に付け込み…壺などを売りつけ、信者の家庭を破壊する
       カルト教団に「信教の自由」などないことを、メディアは自覚すべき》
   『●統一協会事件と教育破壊…《安倍の出身派閥・清話会の指定席》な文科相
      の系譜の酷さ…《下村博文、馳浩、松野博一、…柴山昌彦、萩生田…》
   『●票の差配をするほどズブズブヅボヅボなアベ様という壺の蓋…《壺の蓋が
            吹っ飛んで…中から…熟成された汚物が出てくる、出てくる…》
   『●《この国の為政者たちが誰を見て誰のために政治をやっているのか、
     憲法改定をはじめとする諸政策が目指す方向性とも深くかかわっている》
   『●《元首相が殺害されて以降の岸田氏は権力欲の権化だ。統一教会で大揺れ
      の政局に乗じて…国民支配をもくろむ。…民意ごとき屁でもない…》
   『●《自慢の「聞く力」とはなんだったのかと思わせるほど、国民世論はまる
     で耳に入っていないし、いわんや「バカ」呼ばわりまでしてバカ》なの?
   『●《7月に…安倍晋三元首相の葬儀に陸上自衛隊の儀仗隊が参列…防衛相の
       指示で行った…。当時の防衛相は安倍氏の実弟の岸信夫氏だった》
   『●予備費…《財政民主主義は、国会での議論や議決のない税金の使い方を
        防ごうと憲法からタガをはめているものだ。国葬への支出はこれに反する》
   『●《「信教の自由」は無制限ではない…。外形的に法に触れる行為や
     反社会的行為があれば、制裁を受けるのは当たり前です》(南野森さん)
   『●《国葬業務の入札…政府は「適正な手続き」を強調するが…桜を見る会
     では内閣府が入札公告前にムラヤマと打ち合わせをしていたことが発覚》
   『●《「もう黙ってろ」…かの権力集団の、これぞ卑しくも悲しい本質では
     なかろうか。私たちは自由な魂を湛えた主権者だ。心まで支配される…》
   『●「苦渋の判断だ」としてアベ様の「国葬みたいな追悼儀式」に「労働者
     代表として出席」する人と、「何の苦渋も感じることなく欠席」する人

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202209090000189.html

コラム
政界地獄耳
2022年9月9日8時34分
元首相が対象の3事案

★8日は国会で国葬問題の閉会中審査が行われ、そのあとには自民党が党所属議員の旧統一教会との関係の“点検”の発表が行われるなど慌ただしい。一方、数日前から東京オリンピック(五輪)・パラリンピック汚職事件に絡み、元首相で元同組織委員会会長・森喜朗の在宅起訴情報が流れるという異様な状態だが、俯瞰(ふかん)してみれば国葬問題はここにきて首相・岸田文雄の発案ではなく元首相で党副総裁の麻生太郎が「理屈じゃねえんだよ」と進めたことがわかってきたし、岸田の国葬閉会中審査を見れば、国民に丁寧に説明するというより、従来の理論武装を改めて主張しただけの印象が強い。

★まして「説明が不十分だったということについては、謙虚に受け止めながら、国民の理解を得るため引き続き丁寧な説明を続けていきたい」と昼行燈(あんどん)の対応に終始し、国葬に賛成し今でも参列を熱望する節が見られる立憲民主党代表・泉健太が「統一教会と自民党との関係を考えた時に安倍元首相がキーパーソンだったのではないか」とただすと首相は「ご本人の当時のさまざまな情勢における判断に基づくもの、亡くなられたこの時点において実態を十分に把握することには限界があると後ろ向きな対応を見せた。また議院運営委員長・山口俊一は旧統一教会は「本日の議題と関係ない」との認識を示し、図らずも首相と議運委員長が国会の予算委員会を開催したがらない理由がここにあると国民に強く示した格好となった。

★つまり旧統一教会と自民党の関係を強めた元首相・安倍晋三こそが元凶かもしれないが、そこをえぐることだけは守りたい。それこそ、その威厳を保つために国葬にしたのにと言っているようなものだ。それにしても国葬の発案者、五輪汚職、旧統一教会関係者といずれも元首相が対象だということも無視できない。(K)※敬称略
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/311118

閉会中審査で旧統一教会関連質問に“待った”連発! 議運委員長・山口俊一氏って何者?
公開日:2022/09/09 13:50 更新日:2022/09/09 16:02

     (旧統一教会問題の質問をことごとくブロック
      (山口俊一・議院運営委員長)/(C)日刊ゲンダイ)

 進行役が悪目立ちだ。安倍国葬に関する衆院の閉会中審査で、国会中継の視聴者をイラつかせたのは山口俊一・議院運営委員長(72)だ。

 「本日の議題は国葬儀です」「逸脱するお話はないように」──野党議員の質問が安倍元首相と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関係に及ぶたび、山口氏は“待ったをかけ続けた

 特に共産党の塩川鉄也議員が、国政選挙における教団票を差配した安倍元首相の“司令塔”としての役割について「どう考えるか」と岸田首相に迫ると、山口氏は「直接、議題と関係ないことには総理、お答えいただかなくて結構ですから」と首相答弁をシャットアウトだ

 塩川氏が「国葬に該当される方がどういう政治活動を行ってきたのか」「(自民党が)『関係を断つ』と言っている旧統一教会と(安倍元首相)の関わりについて明らかにするのは国葬問題の中心」と食い下がると、「直接、国葬の儀と関係あるとは思えません」と一蹴した旧統一教会問題をブロックしまくった山口氏は何者なのか。


■造反の繰り返しが響き…

「徳島2区選出。県議あがりで当選11回のベテランです。1994年、自社さ連立政権発足時の首班指名選挙では、旧社会党の村山委員長への投票を決めた党議拘束を破り、旧連立与党側が擁立した海部元首相に投票。2005年の郵政国会でも民営化法案に反対票を投じています。長らく無派閥でしたが、麻生副総裁が小泉政権下で総務相だった際、副大臣を務めた縁で06年12月に麻生氏が旗揚げした新派閥にはせ参じました。側近格でしたが、12年の総裁選では安倍氏を推す派閥の方針に反し、石破元幹事長を支持。造反連発が出世に響いたのか、ようやく初入閣した14年には初当選から約24年が過ぎていました」(政界関係者)

 菅政権時代に発覚したNTTによる総務省接待問題では、副大臣経験者として15~21年に10回の接待を受け、週刊文春に〈突出していた〉〈ズブズブの関係〉と書かれてもいる。

「恐らく本人は岸田さんや安倍さんを守るつもりもなかったはずです。今さら総理に忖度するほど野心を秘めているとも思えない。審査前日の理事会の場でも『話題が広がりすぎないように願う』と念を押したそうで、単に『あれだけ言ったのに、なぜ』と許せなかったのでしょう。『こうと決めたら、こう』と譲れない頑固さは、造反の歴史が証明しています」(自民党関係者)

 99年に週刊現代の政治記者アンケートで全国会議員の中から「21世紀のリーダー」のトップに選ばれた山口氏。まさか21世紀に頑迷固陋が災いし、こんな形で注目されるとは当時は夢にも思わなかったろう。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202209150000087.html

コラム
政界地獄耳
2022年9月15日7時35分
岸田文雄の鈍感力は自民党崩壊を招くか 保守政党が大きな曲がり角

★首相・岸田文雄にとっては1年前の就任時、何もしないのに支持率は上がった。それにならって参院選後も何もしないでいると、今度は支持率続落中だ。外相経験があり外交にいささかの自信がある岸田にとって元首相・安倍晋三の国葬が本当に弔問外交になるとでも思ったか。支持率低下の理由には物価高、国葬是非、旧統一教会問題などがあげられるが、最大の要因は政局を読む力がワンテンポ遅いことだ。手をこまねいていたら、偶然うまくいっただけのこともこの1年では多かったのではないか。

★旧統一教会問題でその鈍感力がいかんなく発揮された。側近の党幹事長・茂木敏充もさして教会と縁がなかったために初動が遅れた。だが国葬問題はその日が終われば、1つのヤマを越えるが、教会問題は点検後の点検漏れも後を絶たず、教会を法的に追い込むこともできない。やりすぎれば公明党に行きつくこともこの問題が進まない要因だが、のらりくらりと行くしかない。支持率低下で党内がざわつくという声も聴かれるが、実態は岸田に代わる人材でも解決策がないことが逆に岸田を強くさせる。

★この漂流する政権はしばらく持ちこたえるかもしれないが、代わりに自民党という戦後の大半の政権を担ってきた保守政党が大きな曲がり角にいることと、そのかじをうまく切ることができるかが焦点になる。保守政治家だと思ってきた自民党右派の議員の多くが教会の賛同者や広告塔になり、普段、野党などに言ってきた「反日思想」を実践していたことへの保守層の失望を回復することができるかという問いだ。ところがその危機感の声は党内や、地方の支援者、財界からもさっぱり出てこない。この危機感の共有がない限り、岸田政権の賞味期限ではなく、自民党の崩壊が先に来かねない。(K)※敬称略
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●《彼女の言う「幸運」とはひとえに自分のための幸運だ。それは要するに出世して人々の幸運を実現するという使命をどれほど自覚》?

2021年03月18日 00時00分41秒 | Weblog

[※ 赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れている… (『報道特集』、2020年9月12日)↑]


(20210305[])
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/菅政治の手法を学んだ息子と官僚の関係】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202102230000116.html)。
日刊ゲンダイのコラム【立岩陽一郎 ファクトチェック・ニッポン!/日本の民主主義にとって百害あって一利なしの内閣広報官】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/285880)。
前川喜平さんの、東京新聞のコラム【本音のコラム/幸運を引き寄せる力】(https://twitter.com/SiamCat3/status/1365820470499545090/photo/1)[ツイッターからの孫引き]。

 《その根底にあるのは民主党政権が政治主導のためにつくった内閣人事局を、自民党と安倍政権が政権復帰後、都合よく解釈して官僚の人事権を政権維持のみならず権力保持に利用したり、人事権をかざして無理を通させ、政策をねじ曲げてきたからではないか》。
 《彼女の言う「幸運」とはひとえに自分のための幸運だ。それは要するに出世して人々の幸運を実現するという使命をどれほど自覚しているのだろう?
 《内閣広報官とは特別職の国家公務員で、事務次官級の要職だという。加藤官房長官によると月給は117万5000円だという。それだけの高給を与えられて何をしているのか? 副広報官とともに、内外への広報を担当するということだが、実際に担っているのは広報実務の仕切り役にしか見えない》。

 まず最初に、「国民の疑念を招かない会食」とはどのようなものなのかにも答えない醜悪さで国会での野党議員の質問時間をさんざん空費させてきた訳ですが……結局、武田良太総務相もNTT澤田社長との会食があったとの(クソッタレ文春)報道(21.03.17)。…武田総務相には「個別案件」で恐縮ですが、「国民の疑念を招かない会食」の定義も含めて、その会食は「国民の疑念を招かない会食」であったかどうかを国会で証言頂きたいものだ。国会が見ものだ。

 諸悪の根源は「内閣人事局」の創設。内閣人事局が直接的・間接的に育成した「忖度」「隠蔽」の高級官僚ら。その後、山田真貴子・元内閣広報官には、総務官僚時代、利権漁りカースーオジサン・元総務相の御長男・菅正剛氏らによる贈賄事件、その収賄事件に加えて、NTTからも多額の接待があった、収賄という犯罪が行われていたことが判明しました。デタラメです。犯罪なのですから、辞職で済む話ではない。



[※ ↑【「忖度」「虚偽答弁」が問題となった事案】(東京新聞2021年02月19日)]



[※↑ 【首相長男と総務省幹部の接待をめぐる問題】(東京新聞2021年02月23日)]


   『●《こんな官僚接待がいまだに行われていたとは、驚きと怒りを禁じ
     得ない。しかも、接待した側に菅義偉首相の長男がいた。政官癒着の典型》




[※ 赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れている… (『報道特集』、2020年9月12日)↑]


 Siam Cat_036さんのつぶやき:

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https://twitter.com/SiamCat3/status/1365820470499545090

Siam Cat_036@SiamCat3

彼女の言う『幸運』とはひとえに自分のための幸運だ
山田内閣広報官にも幸福に生きる権利はあるが国家公務員たる自分の“地位”をその道具としてはならぬ国家公務員倫理カードを常に身につけ、それに忠実に生きようとした森友事件公文書改ざんで自死した赤木俊夫さん。余りに対照的な二人です

午前9:25 2021年2月28日
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 添付されていた東京新聞のコラムから文字起こしさせて頂きました。前川喜平さんの【本音のコラム/幸運を引き寄せる力 前川喜平】。

 首相会見の仕切り役を、記者達は取り戻すべきではないか。
 「《いびつ》《ズブズブの関係》がさらに明らかに。《自助》大好き、利権漁りカースーオジサンによる《メディアコントロール》の一端を担うあの方の名も ――― 山田真貴子内閣広報官。記者会見を記者たち自身が仕切る形に改善するきっかけに!」
 アベ様の政権下、実質的に《メディアコントロール》を先導していたのは元・最低の官房長官。この《メディアコントロール》の象徴が、山田真貴子・元内閣広報官らによる首相会見の仕切り。

   『●記者は、内閣広報官から首相会見の仕切り役を取り戻せ! アベ様や
       元・最低の官房長官の《メディアコントロール》の頚木からの脱却を!

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202102230000116.html

コラム
政界地獄耳
2021年2月23日9時5分
菅政治の手法を学んだ息子と官僚の関係

★一連の総務省接待疑惑は早晩、国家公務員法違反のみならず贈収賄事件化するだろう。その根底にあるのは民主党政権が政治主導のためにつくった内閣人事局を、自民党と安倍政権が政権復帰後、都合よく解釈して官僚の人事権を政権維持のみならず権力保持に利用したり、人事権をかざして無理を通させ、政策をねじ曲げてきたからではないか。つまり、ゆがんだ人事権の掌握に最初の問題があったのではないか。民主党が崩壊し、官僚たちはしばらく政権交代がなくなると察知し、自民党の顔色さえ見ていればやっていけると考えたのかもしれない。それでこのゆがんだ人事査定がまかり通ってきた

★そうでなくとも首相・菅義偉は総務相時代が政治家としての頂点で、あとは官房長官と首相という道を歩んでいる。官僚を人事で操り、自分に関わった側近官僚を重用。政策は前任の総務相・竹中平蔵延長だった。しかし、官房長官時代に携帯電話の料金が高いとかみつき、首相になった最初の仕事も携帯電話の値下げだった。いずれも総務省と携帯端末業者の攻防戦が背後にあった。こうなれば郵便、通信、電波と巨大な利権と許認可を背景に官僚と業界をコントロールしてきた菅政治の手法が問われているのではないか。

★その手法を首相の息子は秘書官として間近に接し、帝王学を首相とも近い民間放送事業者・東北新社で発揮することは、別人格でできることではない。その薫陶を受けたことで、官僚たちも必要以上に便宜を図り、コロナ禍の中でも会食の時間を割いてきたのではないか。今後、総務省と首相は因果関係がないと言い続けるだろうが、国民がその説明を信じることはないだろう。首相は自助・共助・公助をうたうがこの政官民の関係に自助は全く見えてこない。(K)※敬称略
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/285880

立岩陽一郎 ジャーナリスト
ジャーナリスト。1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て、2016年12月に退職。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「INFACT」編集長。フジテレビ「とくダネ!」、毎日放送「ちちんぷいぷい」出演中。

ファクトチェック・ニッポン!
日本の民主主義にとって百害あって一利なしの内閣広報官
公開日:2021/03/03 06:00 更新日:2021/03/04 09:20

     (内閣広報官は本当に必要なのか(C)JMP)

 内閣広報官とは何だろうか? 山田真貴子氏の広報官続投と、その後の入院、辞表提出の報を聞いて、それを考えた。

 2月25日の衆議院予算委員会に出てきた山田氏の答弁はとても誠実と言えるものではなかった。総務審議官だった2019年11月6日に菅総理の長男・菅正剛氏ら利害関係者と会食した件を問われ、「利害関係者かどうかのチェックが不十分だった」と答えた。7万円を超える接待を受けていて、参加者を確認しなかったというから虚偽答弁と見られても仕方ない。

 加藤官房長官は会見で、本人が月額給与の6割を自主返納すると申し出たとして、その責任を果たしたとした。そして、菅総理は、「国会で本人が答えた」から問題ないとした。典型的な幕引きだ。

 内閣広報官とは特別職の国家公務員で、事務次官級の要職だという。加藤官房長官によると月給は117万5000円だという。それだけの高給を与えられて何をしているのか? 副広報官とともに、内外への広報を担当するということだが、実際に担っているのは広報実務の仕切り役にしか見えない。


■官邸記者クラブににらみ

 代表的なのは総理大臣の会見での仕切り役だ。「1社1問」などの会見ルールの説明、質問者の指名、会見打ち切りの宣言が仕事といってよい。それに事務次官級を選任する必要があるのだろうか? 政治部記者だったNHK時代の先輩に問うと、「昔はああいう存在はいなかった」と言った。2001年に官邸強化の一環として設置されたポストだという。「なんで事務次官級の特別職なのか?」と問うと、「恐らく、官邸(記者)クラブににらみをきかすためだろう」と話した。

 この山田氏については、NHKに抗議したとの疑惑が国会でも追及されている。ニュースウオッチ9で学術会議について有馬キャスターが行った質問に総理が怒っていると伝えたとされる。山田氏は「通話履歴がない」との妙な言い訳でごまかしたが、政治部長が当人から直接抗議を受けたとは、NHK内で共有されている情報だ。まさに、にらみをきかす役割ということか。

 そもそも、このポストは必要なのだろうか? 例えばアメリカにはホワイトハウスの広報官がいる。自ら記者会見を開いて大統領の政策を伝える役割を担っている。記者の質問を受け、時に袋叩きにあう姿がニュースで報じられる。仮に、内閣広報官がそうした役割を担うなら、事務次官級もあり得るだろう。しかし官邸記者ににらみをきかすだけなら、そのポストはそもそもいらない。その存在は日本の民主主義にとって百害あって一利なしだ

 菅総理は首都圏の緊急事態宣言解除に伴って記者会見を行うと話した。その会見も後任の広報官が仕切るのだろうが、官邸記者クラブに言いたい。広報官の仕切る会見への出席を拒否するべきだ。これが総理大臣と記者との真剣勝負を回避させていることは会見を見ていれば明らかだ。それは私たちの知る権利を阻害している

 ちなみに、山田氏が答弁した予算委員会をNHKは中継しなかった。しかし別に驚くことではない。にらみが一番きくメディアだからだ
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https://twitter.com/SiamCat3/status/1365820470499545090/photo/1

本音のコラム「幸運を引き寄せる力前川喜平

 東北新社から高額の接待を受けていた山田真貴子内閣広報官。安倍政権で首相秘書官に抜擢され、総務省では情報流通行政局長、総務審議官と重要ポストを歴任。彼女の官僚人生は華々しい成功だ。しかし、この人は一体何のために仕事をしてきたのだろう

 若い人に向けた動画の中で彼女は「幸運を引き寄せる力」について話している。飲み会は、自分にチャンスをくれる人に出会う幸運に巡り合う機会だ。断る人は二度と誘われない。私は「飲み会を絶対に断らない女」としてやってきた…。

 「飲み会を断るな」とは、まるで昭和時代の人生訓だ。僕は若いころに飲み会への参加を強いられて散々嫌な思いをした。今の若い人には「嫌な飲み会はちゃんと断れ」と言いたい。

 彼女の言う「幸運」とはひとえに自分のための幸運だ。それは要するに出世して人々の幸運を実現するという使命をどれほど自覚しているのだろう?

 彼女の最大の「幸運」は菅義偉氏に出会ったことだ。だから菅氏につながる東北新社の接待も断らなかった。二十五日の予算委員会で山田氏は、東北新社や菅正剛氏との関係についてきわめて曖昧な説明に終始した。それは菅首相に対する精一杯の忖度だ。それは必ずや彼女に新たな「幸運」をもたらすだろう。(現代教育行政研究会代表)

2021.2.28
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●《こんな官僚接待がいまだに行われていたとは、驚きと怒りを禁じ得ない。しかも、接待した側に菅義偉首相の長男がいた。政官癒着の典型》

2021年02月25日 00時00分16秒 | Weblog

[※ ↑【「忖度」「虚偽答弁」が問題となった事案】(東京新聞2021年02月19日)]


(20210221[])
リテラの二つの記事【菅首相の長男が総務省幹部を「違法接待」 背景に長男所属の東北新社と首相の特別な関係! しかし菅は国会で「プライバシーの問題」と…】(https://lite-ra.com/2021/02/post-5784.html)と、
【“違法接待”菅首相の長男のCS放送を総務省が特別扱い! 当時の総務省責任者はNHKに圧力、有馬キャスターを降板させた山田内閣広報官】(https://lite-ra.com/2021/02/post-5794.html)。

 《支持率低下を受けて、最近では「低姿勢」アピールに余念のない菅義偉首相だが、そんななか…菅首相の決定的なスキャンダル菅首相の長男が、総務省の官僚幹部に「違法接待」をおこなっていた、というものだ》。
 《菅首相の長男が総務省の官僚幹部に「違法接待」をおこなっていた問題で、さらにとんでもない事実が明らかになった。国会での追及で、接待会食は12回にも及んでいた一方、菅首相の長男が勤める東北新社は2018年のCS 放送業務の認定において、総務省から不自然な特別扱いを受けていたことが判明したのだ。しかも、当時、その認定で職務権限があったのは、あの菅首相の子飼い官僚だった》。

   『●マトモなニッポン国リーダーは居ないのかねぇ? マトモな官僚は
     居ないのかねぇ? 「忖度」「虚偽答弁」が蔓延する哀れなニッポン国…


 上野実輝彦村上一樹両記者による、東京新聞の記事【忖度、虚偽答弁、再び?…菅首相長男接待問題に重なる「モリカケ」「桜」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/86837)によると、《放送事業会社「東北新社」に勤務する菅義偉首相の長男と会食した総務省の秋本芳徳情報流通行政局長が18日、当日のやりとりとされる音声の一部を自分の声だと認めたことで、野党は「同社の事業が話題に上ったことはない」としてきた答弁は虚偽だとの見方を強めた。官僚や周囲が首相らに忖度そんたくした言動を重ね、事実と異なる国会答弁につながったとすれば、構図は安倍政権での「森友加計学園」「桜を見る会」の問題と重なる》。
 マトモなニッポン国リーダーは居ないのかねぇ? マトモな官僚は居ないのかねぇ? 「忖度」「虚偽答弁」が蔓延する哀れなニッポン国…。《「桜を見る会」前夜祭をめぐる問題》だけで、《国会で計118回の虚偽答弁》って、一体どんな哀しい国? 真の意味で《悪夢》のアベ様政権、そして、「地獄」な利権漁りカースーオジサン政権。数々のアベ様案件、見事に、カースーオジサン案件として《継承》。

 沖縄タイムスの【社説[首相長男の官僚接待] 無関係では済まされぬ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/703879)によると、《放送行政などを所管する総務省の幹部4人が、放送事業会社に勤める菅義偉首相の長男らから、個別に接待されていたことが明らかになった。…総務審議官や情報流通行政局長ら幹部4人が昨年10~12月、東京都内の料亭などで長男らからそれぞれ接待を受けた。帰りにはタクシーチケットや手土産を受け取っていた。手厚いもてなしぶりだ。長男が勤める会社の子会社は、総務省から衛星基幹放送事業者の認定を受けている。国家公務員倫理法に基づく倫理規程が禁じる「利害関係者」からの接待に当たる可能性がある。倫理規程では、利害関係者との会食で自分の飲食費が1万円を超える場合は届け出が必要だとしている。にもかかわらず費用が1万円を超えた3人について届け出がされたのは、報道前日の今月2日だった。それまでの間、必要な手続きが取られなかったのは、相手が利害関係者だという意識が働かなかったということなのか。常識的に納得できるはずがない。政策がゆがめられるようなことがなかったか、など疑問は尽きない》。





[※ 赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れている… (『報道特集』、2020年9月12日)↑]

 《私人》の元首相の婦人といい、ニッポンの首相の周辺は酷すぎやしないか?
 東京新聞の【社説/総務省接待問題 隠蔽、改竄しないよう】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/84396?rct=editorial)によると、《こんな官僚接待がいまだに行われていたとは、驚きと怒りを禁じ得ない。しかも、接待した側に菅義偉首相の長男がいた政官癒着の典型ではないか。徹底的に調査し、真相を明らかにすべきだ。総務省の谷脇康彦、吉田真人両総務審議官と秋本芳徳情報流通行政局長、湯本博信官房審議官の幹部四人が昨年十〜十二月、衛星放送事業や番組制作などを営む「東北新社」幹部の会食接待を受け、手土産やタクシー券も受け取っていた》。

 アクセスジャーナル山岡俊介さんの記事【「菅首相長男、総務省幹部接待問題の本丸」】(https://access-journal.jp/56773)によると、《「東北新社」(2329。JQ。東京都港区)の社員である菅首相の長男・菅正剛氏が、昨年10月~12月にかけ、ナンバー2の谷脇康彦氏ら総務省幹部4人を個々に高級料亭などで接待していた問題――東北新社の売上の4分の1ほどが衛星放送事業で、同事業の許認可権を持つのが総務省。菅首相は元総務大臣(06年9月~07年8月)で、正剛氏は父の下で総務大臣秘書官を務めた後、東北新社に“天下り”。しかも接待時、4人それぞれにタクシーチケットまで渡しており、国家公務員倫理法で禁止する供応接待に該当するとなれば、国会で追及されて当然だろう。だが、この供応接待の本丸は別のところにあるとの情報が本紙の元には入って来ている…》。

   『●違憲な壊憲、縁故主義・政権の私物化までも《継承》…《主権者である
         国民の一人一人が幸せを追求できる政治を実現》する気も無し

 「私人」のアベ様ご夫人と言い、縁故主義までも《継承》。
 東京新聞の記事【菅首相長男側と会食、2016年から12回 タクシーチケットと贈答品も受領 総務省幹部4人接待で】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/85548)によると、《衆院予算委員会は12日午前、2021年度予算案に関する一般質疑を実施した。総務省は、菅義偉首相の長男らによる接待が報じられた幹部4人が長男側と会食した回数について、現時点の調査で16年から延べ12回に及ぶと明らかにした。昨年12月に集中した直近の会食では、いずれもタクシーチケットと贈答品を受け取っていたと説明した。会食費用を負担していたかどうかや、贈答品などを含む金額はいずれも「精査中」として回答を避けた。会食は谷脇康彦総務審議官が3回、吉田真人総務審議官2回、放送行政を所管する情報流通行政局の秋本芳徳局長4回、湯本博信官房審議官3回だった。野党は谷脇、吉田両氏の予算委への出席を求めたが、与党は拒否している》。
 同紙の記事【総務省幹部処分の可能性を示唆 菅首相の長男も聴取】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/86285?rct=politics)によると、《武田氏は調査結果の公表に関し「処分につながる問題だ。一刻も早く結果を出したいが、間違った報告になってもいけない」と述べた。総務省によると、長男が勤務する放送事業会社「東北新社」から本人を含めて聴取し、情報流通行政局の局長、審議官の経験者らとの会食の有無を調べている》。

 カースーオジサンの御長男・菅正剛氏の官僚接待確定、首相の責任は? 「別人格」「民間人」「プライバシーの問題」や、かつての「私人」の閣議決定で片づけていいの? それに、高級官僚は《処分》という名の「異動」でしょ? それって、《処分》といえるのか?
 東京新聞の記事【菅首相の長男と会食の総務省幹部4人を処分へ 武田大臣が表明】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/86298)によると、《武田良太総務相は16日の衆院本会議で、菅義偉首相の長男らと会食した総務省幹部4人を処分する考えを示した。「一日も早く調査を終え、処分を行い、関係法令に基づいて公表したい」と述べた…一方で調査は慎重に進める必要があると重ねて説明。調査結果や処分内容の公表は「証拠と確認を幾重にも積み重ね、人事院国家公務員倫理審査会と密に連絡を取る必要がある」とした。長男が勤務する「東北新社」の子会社は、総務省から衛星基幹放送事業者の認定を受けている。武田氏は「総務省は適切に業務を行っており、放送行政がゆがめられたということは全くない」と強調した》。

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https://lite-ra.com/2021/02/post-5784.html

菅首相の長男が総務省幹部を「違法接待」 背景に長男所属の東北新社と首相の特別な関係! しかし菅は国会で「プライバシーの問題」と…
2021.02.05 12:50

     (4日、国会で答弁する菅首相
      (衆議員インターネットTV審議中継より))

 支持率低下を受けて、最近では「低姿勢」アピールに余念のない菅義偉首相だが、そんななか、4日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が菅首相の決定的なスキャンダルを飛ばした。菅首相の長男が、総務省の官僚幹部に「違法接待」をおこなっていた、というものだ。

 菅首相の長男は菅正剛氏といい、現在、東北新社でメディア事業部趣味・エンタメコミュニティ統括部長を務めている人物。東北新社は映画製作・配給やCM・テレビ番組制作など映像分野で幅広く事業を手掛ける企業だが、事業の中核をなしているのがBS・CS放送関連事業。「スターチャンネル」や「スーパー!ドラマTV」「ファミリー劇場」などグループでBS・CS8ブランド10チャンネルの運営をおこなっている。そして、正剛氏は「囲碁・将棋チャンネル」を運営する株式会社囲碁将棋チャンネルの取締役も兼任している。

 総務省が認定する衛星基幹放送事業者の取締役である正剛氏が、放送行政を管轄する総務省の官僚幹部を接待していた──。実際、「週刊文春」では、ロン毛が特徴的な正剛氏が官僚たちに手土産を持たせてタクシーチケットを渡す場面などがバッチリ抑えられているのだが、これは完全に利害関係者からの接待や金銭・物品等の贈与などを禁じた国家公務員倫理規定に違反する行為だ。

 しかも重要なのは、接待がおこなわれた官僚たちが菅首相に近く、放送行政にも大きな影響力を持つ幹部だったことだ。

 たとえば、昨年10月7日に正剛氏らからの接待を受けた谷脇康彦・総務審議官は「次期事務次官」と目される総務省ナンバー2で、菅首相が力を入れてきた「携帯料金4割値下げ」の旗振り役。また、昨年12月8日に接待を受けた吉田眞人・総務審議官は、菅首相が総務相時代にNHK改革に絡んで「いいから、代えるんだ」と押し切って更迭したことを『政治家の覚悟』(文春新書)で誇らしげに記述している南俊行氏の後任として放送政策課の課長に抜擢した人物だ。さらに、12月10日に接待を受けた秋本芳徳氏は〈衛星放送の許認可を一手に握る情報流通行政局のトップ〉であり、12月14日に接待を受けた湯本博信・情報流通行政局官房審議官は「衛星放送にも明るい」という。

 まさに錚々たる面子といえるが、このような総務省の高級官僚を呼び出して接待をおこなうことなど、普通の事業者には到底無理な話だ。つまり、正剛氏が「菅首相の息子」であるからこそ、官僚たちが接待に応じてきたことは明々白々だろう。

 安倍晋三・前首相の妻である昭恵氏がその立場を利用して政治を私物化し、官僚が忖度して行政を歪めてきたことは周知のとおりだが、ようするに、ここにきて菅首相にも、同じような「私物化」「官僚忖度」疑惑が持ち上がったというわけだ。

 しかも、4日におこなわれた衆院予算委員会では、この違法接待問題について追及を受けると、菅首相は安倍前首相を彷彿とさせるような答弁を連発したのである。


菅首相「長男は民間人」と説明を拒否 しかし総務大臣秘書官に長男を抜擢していた

 まず、追及をおこなった立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員が「週刊誌を読んだか」「記事やグラビア等はご覧になられたのか」と尋ねると、菅首相は「全体像は掌握しています」「それは見てます」と答弁。しかし、掲載された写真のなかで官僚たちにタクシーチケットを渡している人物は誰かと尋ねられると「それはわかりません」と言い、「長男か」と訊かれても「正直言って、そうかどうかはわかりません」と答えたのだ。

 写真には黒い目線が入れられているとはいえ特徴的な長髪とヒゲで、自分の息子であるというのに、写真に写っている人物が長男かどうかは「わからない」と言い張る。その上、報道を受けて正剛氏と「電話で話した」と言うのに、報道の内容が事実かどうかについては「確認はしてません」と平然と口にしたのである。

 さらに「総務省が事実関係を確認した上でルールに則って対応してほしい」と述べた上で、菅首相はこんな主張を繰り広げたのだ。

「私の親族であるとはいえ、公的立場にはない一民間人にかんするものであります。本人やその家族などの名誉やプライバシーにもかかわることでありですね、本来このような場で、お答えすべきことではないと私は思います」

 なんと、菅首相は「息子は民間人、私人だ」と主張し、プライバシーを盾に答弁を事実上拒否したのである。

 今回の問題は総務官僚による国家公務員倫理規定違反が疑われるものであり、行政の長たる菅首相には事実をつまびらかにする責任があるのは当然だが、接待をおこなっていたのが自分の子息だったのだから、なおのこと菅首相には説明責任がある。それを「民間人」などと言って拒否するのは、昭恵氏を「私人」認定して追及から逃げた安倍前首相とまったく同じではないか。

 しかも、菅首相は正剛氏を「民間人」だと強調するが、当の菅首相自身が正剛氏を「公人」として重用していた過去がある。

 というのは、じつは正剛氏は、菅首相が2006年に第一次安倍政権で総務相に任命された際、総務大臣秘書官に正剛氏を抜擢していたのだ。

 大臣秘書官は、大臣の申し出によって総理大臣が任命する特別職の公務員であり、長男を大臣秘書官に抜擢したこの菅氏の問題を追ったジャーナリストの畠山理仁氏が執筆した「週刊プレイボーイ」(集英社)2009年6月8日号の記事によると、〈官庁内に席はあるが、特別職なので出勤簿やタイムカードという概念もな〉く、給与も「最低の一号奉(月額25万9100円)から最高の十二号奉(同60万500円)」まであり、「このほかボーナスや諸手当も支払われ」るという。


長男を秘書官にした理由を菅首相は「バンドをやめてブラブラしていたから」

 また、「週刊文春」では当時の正剛氏の働きぶりについて、菅事務所関係者が「国会事務所に顔を出すのは週二~三回。菅さんは彼を依怙贔屓しており、毎週土曜朝八時の定例ミーティングの出席も免除していた」と語っている。

 当時から世襲政治を批判し、「世襲制限」を訴えてきた菅氏が、事実上、大臣の権限で任命できる大臣秘書官に自分の息子をつけ、大甘の待遇をしていた──。息子を 大臣秘書官に抜擢したことについて、畠山氏は当時、菅氏に直接問いただしているのだが、そのとき菅氏は、正剛氏がバンドをやっていたものの「バンドの人が体を壊して辞めて」しまったことを理由に挙げ、「(長男は)またプラプラしていたからその間だけ」と語っている。

 大臣秘書官に息子を付けた理由が「バンドを辞めてプラプラしていたから」だったとは、まさしく縁故主義の職権濫用、政治の私物化と言うほかないが、じつは今回発覚した違法接待を受けた官僚のなかには正剛氏が大臣秘書官時代に知り合ったと語っている者も複数いる。つまり、菅首相の縁故採用で「公人」となったこととが今回の問題にもつながっているのである。これでよく菅首相は「息子は民間人だ」と強調できたものだ。

 しかも、大臣秘書官を辞めたあと、菅首相は自身と同じ秋田出身である東北新社の創業者である植村伴次郎氏(故人)に正剛氏を「鞄持ち」として預け、正剛氏は東北新社で衛星放送事業に関わる総務省の窓口を担当するようになった(「週刊文春」より)。ちなみに、正剛氏の入社後、菅氏が代表を務める政党支部「自民党神奈川県第二選挙区支部」は、植村氏とその息子から合計500万円の献金を受けているという。

 菅首相はきょうの国会答弁で正剛氏の東北新社入社を「自分の考え方で就職には就いている」と説明しコネ入社疑惑を否定したが、こうした関係を見れば、とても信じられるものではない。「バンドを辞めてプラプラしていた」息子を大臣秘書官に抜擢したあと、その後を案じて自分の人脈を駆使し入社させたとしか思えない。

 しかも、問題は、その息子が菅氏の影響力が絶大な総務省の担当となったことだ。東北新社=植村氏が献金でバックアップし、その一方、正剛氏を総務省の担当においたのは、どう考えても、衛星放送の許認可などで特別なはからいを期待してのものだろう。

 実際、接待が繰り返された昨年12月というのは、「週刊文春」によると〈〇五年末に認定された「スターチャンネル」の、放送法で定められた五年に一度の更新の時期〉だったというが、このような違法接待がおこなわれる下地をつくったのは、紛れもなく菅首相なのである。


菅首相には、破産宣告された実弟をJR東日本子会社重役に押し込んだという疑惑も

 しかし、昨日の衆院予算委員会では、正剛氏を総務大臣秘書官につけていた問題について「総務大臣秘書官というのは(大臣が)任命すればなれる。(選挙に通らなければならない)世襲よりはるかに甘いことをやっている」と批判されると、菅首相はキレ気味に、めずらしく原稿もほとんど見ず、長々とこう抗弁したのだ。

「まずですね、秘書官にすることにどうして……ルールのもとに秘書官にしてるんです。世襲制限というのは私は言い続けています。息子3人いますけど、政治家には誰もしません。これは了解をしています。それと、いまもう40(歳)ぐらいですよ、もう。私は普段、ほとんど会っていないですよ」

「いずれにしろ、私自身は、自分の政治信条として、世襲は制限するということを私ずっと言い続けてきましたから、そこはやり遂げますし、秘書官やったのも10年以上前のことですよ。東北新社の社長っちゅーのは私の秋田の同じ出身ですから、まあ先般お亡くなりになりましたけど、いろんなご縁があって応援してもらったことは事実ですけども、それといまの私の長男との、結びつけるっちゅーのは、それはいくらなんでもおかしいんじゃないでしょうか。私、完全に別人格ですからね

「私の長男にもやはり家族がいますし、プライバシーももちろんあると思いますよ? それと、長男が長男がと言いますが会社の一社員ですから。そういうなかで、いま言われているような不適切なことがあったかどうかについては、総務省の政治倫理ですか? 審査会でそこはしっかり対応してもらいたいというふうに思います」

 あきらかな職権濫用で息子を特別職の公務員に引き立て、自分の伝手でコネ入社させた結果、今回の違法接待問題が浮上したのだから、これらの問題を結びつけるのは当たり前なのに「おかしい」とまくし立て、「別人格」「長男にもプライバシーはある」「会社の一社員」と言い張る。しかし、「おかしい」のは明らかに菅首相のほうではないか。

 しかも、菅首相は息子だけではなく、実弟をめぐっても同種の疑惑が取り沙汰されている。菅首相の実弟が脱サラして起業した製菓店が東京駅構内のキオスクに出店し、2002年に破産宣告を受けたものの、今度はJR東日本の子会社である駅ビル運営会社の幹部となり、重役にまで昇りつめていたことをジャーナリストの森功氏が「文藝春秋」2020年12月号であきらかにしているのだ。この問題についても、運輸族だった小此木彦三郎元通産相の秘書時代から築かれたJRとの関係をもって菅氏が弟の面倒を見てきた結果なのではないかと見られている。 

 ようするに、菅首相は「息子は別人格」だと言うが、政治家としての権力を自身の親族のためにフル活用してきたのが実態なのだ。国民には「自助」を強いているのに、である。

 マスコミはこの問題について、ワイドショーなどは大きく取り上げていない。しかし、このまま放置すれば、安倍政権時代と同じく、政治の私物化、親族とお友だちへの利権分配が繰り返されていくことになるだろう。

(編集部)
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https://lite-ra.com/2021/02/post-5794.html

“違法接待”菅首相の長男のCS放送を総務省が特別扱い! 当時の総務省責任者はNHKに圧力、有馬キャスターを降板させた山田内閣広報官
2021.02.13 11:00

     (首相官邸HPより)

 菅首相の長男が総務省の官僚幹部に「違法接待」をおこなっていた問題で、さらにとんでもない事実が明らかになった。国会での追及で、接待会食は12回にも及んでいた一方、菅首相の長男が勤める東北新社は2018年のCS 放送業務の認定において、総務省から不自然な特別扱いを受けていたことが判明したのだ。しかも、当時、その認定で職務権限があったのは、あの菅首相の子飼い官僚だった

 改めて、経緯を説明しておこう。菅首相の長男は菅正剛氏といい、現在、東北新社でメディア事業部趣味・エンタメコミュニティ統括部長を務めている。東北新社は映画製作・配給やCM・テレビ番組制作など映像分野で幅広く事業を手掛ける企業だが、事業の中核をなしているのがBS・CS放送関連事業。「スターチャンネル」や「スーパー!ドラマTV」「ファミリー劇場」「囲碁・将棋チャンネル」などグループでBS・CS8ブランド10チャンネルの運営をおこなっている。そして、正剛氏は「囲碁・将棋チャンネル」を運営する株式会社囲碁将棋チャンネルの取締役も兼任している。

 ところが、その正剛氏が、放送行政を管轄する総務省の官僚幹部を接待していたことを「週刊文春」が写真付きでスクープしたのだ。文春の報道では、ロン毛とヒゲが特徴的な正剛氏が高級すし店や料亭の前で手土産を持たせてタクシーチケットを渡す場面などがバッチリおさえられており、これは完全に利害関係者からの接待や金銭・物品等の贈与などを禁じた国家公務員倫理規定に違反する行為だ、

 しかも、接待がおこなわれた官僚たちはみんな菅首相に近く、放送行政にも大きな影響力を持つ幹部だった。このような総務省の官僚幹部を呼び出して接待をおこなうことなど、普通の事業者には到底無理な話だ。つまり、正剛氏が「菅首相の息子」であるからこそ、官僚たちが接待に応じてきたことは明々白々だろう。

 ところが、菅首相は国会でこの問題を追及されると、「息子は民間人、私人だ」と主張し、プライバシーを盾に答弁を事実上拒否したのである。

「私の親族であるとはいえ、公的立場にはない一民間人にかんするものであります。本人やその家族などの名誉やプライバシーにもかかわることでありですね、本来このような場で、お答えすべきことではないと私は思います」

 こんな言い訳が通用するわけがないだろう。今回の問題は総務官僚による国家公務員倫理法違反が疑われるものであり、行政の長たる菅首相には事実をつまびらかにする責任があるのはもちろん、東北新社にいる長男が総務省幹部違法接待していた背景には明らかに、菅首相の存在がある。


菅首相の長男のCSチャンネルだけがハイビジョンでないのに総務省の基幹放送事業に認定

 正剛氏はもともと大学卒業後、バンド活動をしていたが、「バンドを辞めてプラプラしていたから」という理由で、菅首相が自身の大臣秘書官に採用。その後、自身と同じ秋田出身である東北新社の創業者・植村伴次郎氏(故人)に正剛氏を「鞄持ち」として預けた。正剛氏の入社後、菅氏が代表を務める政党支部「自民党神奈川県第二選挙区支部」には、植村氏とその息子から合計500万円の献金が行われている。

 菅首相は国会答弁で正剛氏の東北新社入社を「自分の意思」「コネ入社でない」と説明したが、こうした関係を見れば、とても信じられるものではない。「バンドを辞めてプラプラしていた」息子を大臣秘書官に抜擢したあと、その後を案じて自分の人脈を駆使し入社させたのである。

 しかも、問題は東北新社は正剛氏を衛星放送事業に関わる総務省の窓口に担当させたことだ。これは、東北新社=植村氏が献金でバックアップし、その一方、正剛氏を総務省の担当におくことで、菅首相の力を使って衛星放送の許認可などで特別なはからいを期待したとしか考えられない。

 実際、接待が繰り返された昨年12月というのは、「週刊文春」によると〈〇五年末に認定された「スターチャンネル」の、放送法で定められた五年に一度の更新の時期〉だった。

総務省の幹部が公務員倫理規程に違反する接待行為を受けたのは、明らかに菅首相の長男が担当だったから接待を断ったら菅首相に睨まれて飛ばされかねない。その恐怖で接待を受けたんでしょう。正剛氏も東北新社側もそれを見越して、違法接待を持ちかけ、共犯者に仕立てた。そうすれば、無理難題をもちかけても断れなくなりますからね」(全国紙総務省担当記者)

 実際、正剛氏が取締役を務める東北新社グループの子会社「株式会社囲碁将棋チャンネル」が、総務省からどうみても不自然な特別待遇を受けていた。

 同社は「囲碁将棋チャンネル」を放送するCS放送局で、2018年、総務省に「東経110度CS放送に係る衛星基幹放送の業務認定」を受けているのだが、当時、総務省はハイビジョン化を進めるために衛星基幹放送の大幅な組み替えを行なっており、この認定もハイビジョン放送であることが重視されていた。実際、このとき、認定を受けた12社16番組のうち11社15番組がハイビジョン放送だった。

 ところが、「囲碁将棋チャンネル」1番組だけが、ハイビジョンではない標準テレビジョンなのに、基幹放送の業務認定を受けているのだ。

「今回、改めて取材したところ、この認定は当時、総務省内でも話題になり、『菅さんの案件だから、特別待遇だったんだろう』という見方が流れていたようだ」(前出・全国紙総務省担当記者)


■当時、職務権限があった総務省情報流通行政局長はNHKに圧力かけた菅の子飼い官僚・山田真貴子内閣広報官

 しかも、この認定をめぐっては、正に菅首相の子飼い官僚が直接、圧力をかけたのではないかという疑惑も浮上している。

 というのも、「囲碁将棋チャンネル」が「東経110度CS放送に係る衛星基幹放送の業務認定」を受けた2018年4月、その認定を判断する最高責任者の総務省情報流通行政局長の職にあったのが、あの山田真貴子・現内閣広報官だったからだ。

 山田内閣広報官といえば、安倍政権下の2013年から2015年まで広報担当の首相秘書官を務めたあと総務省に戻っていたが、菅首相が新政権発足にともなって官邸に呼び戻した典型的な“菅の子飼い”官僚。しかも、NHKに圧力をかけ『ニュースウオッチ9』の有馬嘉男キャスターを降板に追い込んだ張本人とも目されている。

 先ごろ発表された有馬キャスターの降板だが、原因は昨年10月26日放送の『ニュースウオッチ9』に菅首相が生出演した際、日本学術会議の任命拒否問題について有馬キャスターが「総理自身、説明される必要があるんじゃないですか?」などと質問し、菅首相が「説明できることとできないことってあるんじゃないでしょうかと逆ギレしたことだった。その後、山田内閣広報官がNHKの原聖樹政治部長に電話をし「総理、怒っていますよ」「あんなに突っ込むなんて、事前の打ち合わせと違う。どうかと思います」と恫喝をかけたことで、つながったのである。

 このケースを考えれば、菅氏の長男が取締役を務める「囲碁将棋チャンネル」の「東経110度CS放送に係る衛星基幹放送の業務認定」においても、その判断の職務権限をもつ総務省情報流通行政局長にあった山田氏が、圧力をかけて、無理やり認定をさせた可能性は高い

 マスコミはこの問題について、『news23』や『報道ステーション』が報じたものの、ワイドショーなどは大きく取り上げていない。しかし、このまま放置すれば、安倍政権時代と同じく、政治の私物化、親族とおトモダチへの利権分配が繰り返されていくことになるだろう。

 この問題を国会で取り上げた立憲民主党の後藤祐一衆院議員は、山田内閣広報官と正剛氏の会食についても調査するよう総務省に求めていたが、その癒着は会食があるかどうか以前の問題だろう。

 放送行政を私物化する菅首相とその子飼い官僚を徹底追及する必要がある。

(編集部)
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●マトモなニッポン国リーダーは居ないのかねぇ? マトモな官僚は居ないのかねぇ? 「忖度」「虚偽答弁」が蔓延する哀れなニッポン国…

2021年02月22日 00時00分20秒 | Weblog

[※ ↑【「忖度」「虚偽答弁」が問題となった事案】(東京新聞2021年02月19日https://www.tokyo-np.co.jp/article_photo/list?article_id=86837&pid=265567)]


 (2021年02月20日[土])
上野実輝彦村上一樹両記者による、東京新聞の記事【忖度、虚偽答弁、再び?…菅首相長男接待問題に重なる「モリカケ」「桜」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/86837)。

 《放送事業会社「東北新社」に勤務する菅義偉首相の長男と会食した総務省の秋本芳徳情報流通行政局長が18日、当日のやりとりとされる音声の一部を自分の声だと認めたことで、野党は「同社の事業が話題に上ったことはない」としてきた答弁は虚偽だとの見方を強めた。官僚や周囲が首相らに忖度そんたくした言動を重ね、事実と異なる国会答弁につながったとすれば、構図は安倍政権での「森友加計学園」「桜を見る会」の問題と重なる》。




 マトモなニッポン国リーダーは居ないのかねぇ? マトモな官僚は居ないのかねぇ? 「忖度」「虚偽答弁」が蔓延する哀れなニッポン国…。《「桜を見る会」前夜祭をめぐる問題》だけで、《国会で計118回の虚偽答弁》って、一体どんな哀しい国? 真の意味で《悪夢》のアベ様政権、そして、「地獄」な利権漁りカースーオジサン政権。数々のアベ様案件、見事に、カースーオジサン案件として《継承》。

   『●《国会をチェックすることの重要性》、国会を見て下さい…《政府側の
       答弁》を《ファクトチェック》して、主権者に発信することの重要さ
   『●《沖縄県民の反対を無視して建設が進む辺野古沖の新基地を、米軍と
      自衛隊が共用する…極秘合意》、その行きつく先は《標的の島》……
   『●森喜朗氏も東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会
       会長を〝解任された〟し、金(カネ)色の五つの輪なんて要らない
   『●《民主主義の根幹を揺るがす重大な問題》…《計1億5千万円…
     そのうちの1億2千万円は税金が元手の政党交付金》…差額の原資は??


 南彰さんのつぶやき:

―――― ―――― ―――― ―――― ―――― ――――
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1362272854524321799

南 彰 / MINAMI Akira@MINAMIAKIRA55

繰り返される記憶・記録がない

●森友問題(首相夫人が名誉校長)
  佐川理財局長「記録は残っていない」→改ざん・廃棄
●加計問題(首相友人が理事長)
  柳瀬前首相秘書官「記憶にない」→10カ月後に記憶戻る
●総務省接待問題(首相長男が接待)
  総務省局長「記憶にない」→…

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「私の音声」だが会話は「記憶ない」 接待の総務省幹部:朝日新聞デジタル
 総務省幹部が菅義偉首相の長男の勤め先の放送関連会社「東北新社」から接待をされた際、当初の国会での説明とは異なり、放送事業をめぐる会話が交わされていたと報じられた問題で、総務省は18日午前の衆院予算委…
asahi.com
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午後2:28  2021年2月18日
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 「私人」の首相夫人といい、「別人格」の首相長男といい、「忖度」「隠蔽」の高級官僚といい…。
 日刊ゲンダイの記事【菅首相長男の接待疑惑 総務省局長と官房審議官を“更迭”】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/285451)によると、《武田良太総務相は19日の閣議後記者会見で、秋本芳徳情報流通行政局長と湯本博信官房審議官を20日付で官房付に異動させる人事を発表した。両氏は、放送関連会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らから接待を受けた疑惑で調査を受けている総務省幹部4人のうちの2人で、事実上の更迭とみられる。総務省の秋本情報流通行政局長は同日の衆院予算委で、菅首相の長男と会食した際、衛星放送事業の話題があったかについて「今となっては言及する発言はあったのだろう」と認めた》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/86837

忖度、虚偽答弁、再び?…菅首相長男接待問題に重なる「モリカケ」「桜」
2021年2月19日 06時00分



【「忖度」「虚偽答弁」が問題となった事案】
 (https://www.tokyo-np.co.jp/article_photo/list?article_id=86837&pid=265567

 放送事業会社「東北新社」に勤務する菅義偉首相の長男と会食した総務省の秋本芳徳情報流通行政局長が18日、当日のやりとりとされる音声の一部を自分の声だと認めたことで、野党は「同社の事業が話題に上ったことはない」としてきた答弁は虚偽だとの見方を強めた。官僚や周囲が首相らに忖度そんたくした言動を重ね、事実と異なる国会答弁につながったとすれば、構図は安倍政権での「森友加計学園」「桜を見る会」の問題と重なる。 (上野実輝彦村上一樹

【関連記事】「私の音声かと…」菅首相長男と会食時の録音、総務省幹部が一部認めるが衛星放送の話題は「記憶にない」


◆「音声は自分、発言は記憶にない」

 「誰が考えても認められない」。18日の衆院予算委員会の理事会で、総務省側から報告を受けた立憲民主党の辻元清美氏は記者団に怒りの声を上げた。

 週刊文春電子版が昨年12月10日の会食時のものとして公開した音声には、首相長男や秋本氏らが「BS」「谷脇(康彦・総務審議官)」などと語る声が録音されていた。真偽確認を求めた野党に対する秋本氏の回答は「一部は自分の音声だが、業務に関する同席者の発言は記憶にない」と不自然なものだった。


◆総務省に強い影響力持つ菅氏

 会食問題では、これまでにも多くの疑問が浮上してきた。首相長男は昨年12月、秋本氏を含む総務省幹部3人と集中的に会食。この時期は東北新社の子会社が、総務省から衛星放送の事業認定の更新を受ける直前にあたり、野党は「放送行政がゆがめられたのではないか」と追及している。

 総務省の幹部が特定の事業者と会食を繰り返すのも異例だ。首相自身は「事実関係を全く承知していない」と繰り返すが、立民の森山浩行衆院議員は「幹部が来てくれるのは(誘ったのが)首相の長男だからではないか」と指摘する。

 背景には、首相と総務省の関係がある。首相は2006~07年に総務相を務め、12年からは官房長官として影響力を保持してきた。自著では「改革を実行するためには更迭も辞さない」などと、強力な人事権で官僚を従わせてきた手法をアピール。総務行政に詳しい与党議員は「息子から誘いがあれば、首相が頭に浮かぶのは当たり前だ」と語る。


◆強弁で押し切った前政権…今回は?

 森友学園問題では、政府が学園に国有地を格安で売却。首相だった安倍晋三氏の妻と学園が近い関係にあったことが理由と指摘された。だが、安倍氏は国会で「問題に関係していたら首相を辞めると強弁財務省は安倍氏を守るため、決裁文書を改ざんし、幹部は国会で事実と異なる答弁を140回近く行った

 加計学園問題では、官僚らの忖度により、理事長が安倍氏の旧友だった学園の獣医学部新設が異例の速さで進んだのではないかと問題視された。桜を見る会の夕食会を巡っては、安倍氏が自ら会費の補塡などを否定し続け、野党が「虚偽」と批判する首相答弁は100回以上に上った。

 今回は官僚らが菅首相の顔色をうかがい、事実と異なる答弁を重ねている可能性がある。自民党幹部は「公開された音声がすべて本物なら、大変なことになるかもしれない」と懸念した。
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