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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●「超・監視管理社会」: 自公支持者の皆さんの大好きな、アベ様の思うがままに恣意的に操れる社会

2015年09月24日 00時00分46秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事【マイナンバー制度がもたらす「超・監視管理社会」の恐ろしさ】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/164281)。

 《「麻生財務相が消費税の軽減をエサに普及させようとしたマイナンバー制度が、ついに始まる…あらゆる個人情報が“お上”に筒抜け」》。

 「やくみつる氏がいろいろな分野でむちゃな政策が始まる。それを、総括する言葉を定義付けし、「アベハラスメント」、アベハラ」……またしてもアベハラの一つをごり押し。《消費税の軽減をエサ》に飛びつけば、その先に待っているのは監視社会管理社会。自公支持者はそういう冷たい社会がお好きなのね?

   『●湯浅誠さん達の試み: 
      真に「苦境にある」人が救われない社会でいいのか?
   『●「さっさと死ねるようにしてもらわないと」:
         麻生太郎副総理・安倍自公政権の本音

   『●「アベハラスメント」(©やくみつる氏): 
       こういう社会を目指してるんだ自公投票者達は?


 《管理する側が国民のあらゆる情報を握れば、罰すべき対象さえ恣意的に選べるから恐ろしい。常に99%が1%の機嫌をうかがい、お目こぼしを請う。必然的に権力に都合の良い社会となるのです……斎藤貴男氏》。

 『プライベートクライシス』。待っているのは「超・監視管理社会」……自公支持者の皆さんの大好きな、王様・神様=アベ様の思うがままに恣意的に操れる社会。自公支持者の皆さんは、本当にそれでいいの? ブログ主は、そんな社会は真っ平御免だ。

   『●『日本の公安警察』読了(2/2)

    「監視社会Nシステムに出会うたびに不快。エンジニアの
     移動を〝監視〟する会社について、「・・・形容しがたい
     不快感がわき上がってきた。いくら効率的だろうと、
     一日の自分の移動状況がすべて監視されているなど
     というのは尋常なことではない。/テクノロジーの発達と
     裏腹に制限されるプライバシー。・・・公安警察が
     縦横無尽に駆使し始めたらどうなるか。そんな不吉な
     予感もわき上がる」」。
    「「「自動車ナンバー自動読み取りシステム」。
     通称「Nシステム」。・・・/・・・データは警察庁をはじめ
     とする警察組織のどこからでも検索可能で、調べよう
     と思えば目的や時期を問わず、誰が所有する車両で
     あろうと、その移動状況を容易に把握できるということ
     になる。/・・・九七年末段階で幹線道路を中心に
     約四〇〇カ所・・・。市民団体などの調査によると・・・
     全国で566ヵ所に設置され、今も毎年約五〇台もの
     ペースで増え続けているという。費用は一台で約一億円!!
     これこそ事業仕分けすべきでしょうに。「・・・これほど
     巨大な監視のシステムを警察に与えてしまうのは
     絶対に好ましくない。・・・/・・・必要と思われる場面で
     後手に回りつづけ、硬直化した作業に膨大な人員と
     金をつぎ込んできた公安警察の生態を考えればそれは
     あながち杞憂とは言えまい。/・・・最近のNシステムは、
     本州の日本海側や沖縄、あるいは自衛隊の演習地近くなど、
     犯罪捜査の有益性よりも公安警察的発想による新設が
     急増しているというのだ」」。
    「国民総背番号制の〝実験〟が島根県出雲市で既に実施」。
    「参考文献として斎藤貴男『プライベートクライシス』」。

 

   『●生活保護費切り下げと監視社会を歓迎する社会って
                              ・・・冷たい国だ
    「真に生活保護を欲している人の中で一体何%の人が
     「仕事をせず、遊んで暮らしているという」のか? 
     マスコミや一部の政治家の言動に踊らされていは
     いけない。「「生活保護受給者らしく」生活しているか、
     パチンコをしていないかどうかを監視し、隣近所に
     通報密告)を奨励している自治体があります」……
     監視社会なんて、ゾッとする。「オーウェル
     「一九八四年」…まで、あと一歩ではないか」」

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/164281

マイナンバー制度がもたらす「超・監視管理社会」の恐ろしさ
2015年9月23日

 来月中旬から家族一人一人に12桁の数字が割り振られたカードが簡易書留で各家庭に届く。麻生財務相消費税の軽減をエサに普及させようとしたマイナンバー制度が、ついに始まる。

 これは、国が国民一人一人の収入を把握し、税や社会保険料の“取りっぱぐれ”を防ぐのが目的だ。あくまで国の都合で始めるのにユアでなく、「マイと名付けたところに欺瞞がある。しかも預金口座番号や戸籍、パスポート、クレジットカード……と利用範囲の拡大が検討されており、消費税の軽減にまで使われれば、普段の買い物内容まで国に把握されかねないあらゆる個人情報が“お上”に筒抜けで、国民は丸裸にされることになる。
 

   「主権者・国民の全情報を国が監視し、国の秘密は
    特定秘密保護法で漏らさない。民主主義にひどく
    反する異常な管理社会を私は看過できません。
    マイナンバーを防犯カメラやGPS、顔認証システムなど
    と連動させれば、国はこの先“神の目と耳”を手に入れたも
    同然になる。問題は目下の権力に“神”にふさわしい知性や
    見識などが皆目見当たらないこと。個人情報が大量に
    売買される中、国が今後、掌握する『ビッグデータ』は
    巨大な利権となる。欲に目がくらんだ権力側の汚職の
    材料に使われるのがオチです」
    (ジャーナリスト・斎藤貴男氏)

 制度が始まれば、夫に内緒で女房がフーゾクで稼いでいても、銀行口座とのひも付けで、税務当局にあぶり出される可能性もある。そんな夫婦間の秘密まで国家に暴かれるのは、誰だって真っ平御免のはずだ。
 

   「マイナンバーは1%の管理する側が、99%の
    管理される側を完全に支配できる制度です。
    管理する側が国民のあらゆる情報を握れば、
    罰すべき対象さえ恣意的に選べるから恐ろしい
    常に99%が1%の機嫌をうかがい、お目こぼしを請う。
    必然的に権力に都合の良い社会となるのです」
    (斎藤貴男氏=前出)

 ウソだと思うなら総務省のHPをのぞいてみるといい。上から目線の物言いにア然とするはずである。
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●自公投票者が目指す社会?、「公園の人の命を支えるためにかけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる」

2015年08月05日 00時00分58秒 | Weblog


東京新聞のコラム【【私説・論説室から】日照る夏、公園での闘い】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015080302000126.html)。

 「スポーツ飲料は一本百円。各地から寄せられるカンパで買っているが、暑さの厳しい今年は購入資金も足りなくなっている。かたや同じ東京で、五年後の東京五輪のために巨額の税金を投じ、最新スタジアムが建設される。工費や工期でずさんな計画が分かっても、主導した政治家は失敗の原因追及も責任所在もうやむやにしている。公園の人の命を支えるためにかけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる」。

   『●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」: 
                       2014年12月衆院選に是非行こう!

 自公投票者や自公支持者、「眠り猫」の皆さんははこんな社会を目指しているの? 軍事費番犬様へのウラアリオモテナシ、ドブ金ばかりで、使うべきところにお金を使えない「情けなくなる」ニッポン。次の選挙こそ、自公投票者や自公支持者、「眠り猫」の皆さんが再び間違いを繰り返さないことを祈る。

   『●湯浅誠さん達の試み:  
      真に「苦境にある」人が救われない社会でいいのか?
   ●安倍首相殿、「先進国」の「首都」で凍死、
      そして、この寒空の路上に生活困窮者を叩き出したそうです

   『●「さっさと死ねるようにしてもらわないと」:
        麻生太郎副総理・安倍自公政権の本音
   『●「弱者に厳しく、強者に優しい」ドアホノミクスは
       「一番大切なものをないがしろにしているのです」
   『●「アベハラスメント」(©やくみつる氏): 
       こういう社会を目指してるんだ自公投票者達は?
   『●「生まれた環境に縛られる、子どもたちの夢」
               (『カナエール福岡応援ページ』)
   『●残酷な現実・・・自公支持者や「眠り猫」の皆さんのお好きな「格差社会」
   『●所詮「ト」構想だった:
      「地方自治への逆行」「何でもぶっ壊せばいいという暴論」


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015080302000126.html

【私説・論説室から】
日照る夏、公園での闘い
2015年8月3日

 猛暑が続く東京。上野公園や周辺の路上で生活している人々に毎朝、弁当を届けているボランティア団体「赤銀杏(あかぎんなん)会」の石崎克雄さん(68)は気の抜けない日々を送っている。

 熱中症で命を落とす人がいるからだ。

 弁当は九十人分。十キロの米を炊いて七十食。歯の弱い人に麺中心の二十食を作る。さらに、凍らせたスポーツ飲料のボトルを一本、切ったスイカなどを添える。

 「脱水症状を防ぐには水分を補給しないとね。食中毒も怖いから必ず梅干しを入れるよ」と石崎さん。

 三十年以上も休まず、パックに詰めた弁当を自転車の荷台に積み込んで配ってきた

 「おはよう、元気にしてっか?」

 一人ひとりに声をかけながら公園を回る気さくな人柄に多くの人が助けられてきた

 スポーツ飲料は一本百円。各地から寄せられるカンパで買っているが、暑さの厳しい今年は購入資金も足りなくなっている

 かたや同じ東京で、五年後の東京五輪のために巨額の税金を投じ、最新スタジアムが建設される。工費や工期でずさんな計画が分かっても、主導した政治家は失敗の原因追及も責任所在もうやむやにしている

 公園の人の命を支えるためにかけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる日照る夏も、凍える冬も、「誰も死なせない」と。石崎さんの思いは一つしかない。 (佐藤直子
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●麻生太郎副総理・財務相舌禍: 「考えないことの罪」を自覚すれば「つくづくどうかしている」を理解可能

2014年12月10日 00時00分41秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事【麻生大臣がまた“舌禍” 社会保障費増は「子供生まないから」】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155586)。

 「やはり自民党は楽勝ムードに浮かれ、たるみきっているらしい・・・・・・社会保障費の増大について「高齢者が悪いようなイメージをつくっている人がいっぱいいるが、子供を産まない方が問題だ」と持論を展開・・・・・・舌禍はこれだけじゃない・・・・・・「企業は大量の利益を出している。出していないのは、よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」などと発言。・・・・・・こんな男が財務大臣なんて、つくづくどうかしている」。
 いい加減に「騙されることの責任」「考えないことの罪」を自覚しない支持者や投票者も目ざめていただけないものか? 「こんな男が財務大臣なんて、つくづくどうかしている」し、彼がかつて総理大臣を務めていたなんて、この国はつくづくどうかしている。
 「ナチス」に学ぼうと公言した麻生太郎副総理。そして、高齢者には「さっさと死ねるようにしてもらわないと」と言い、色々な理由で生みたくても生めない、また、生もうと思えない社会にしておいて・・・・・・さらには、「凄まじいまでの暴言・差別意識」。「地元」の、「騙されることの責任」「考えないことの罪」を自覚しない支持者や投票者は、来る2014年12月衆院選でも、大量に投票するのでしょうね?、きっと。「愚」。「恥」。お先真っ暗な国。

 昨夜、以下のように、「つぶやいて」いて空しくなりました・・・・・・。

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■麻生太郎氏ブログ① 『●「さっさと死ねるようにしてもらわないと」: 麻生太郎副総理・安倍自公政権の本音』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6902a9c0c30a378fa230550276b23185)/「「高齢者の終末医療について「いいかげん死にたいと思っても『生きられますから』なんて生かされたんじゃ、かなわない。さっさと死ねるようにしてもらわないと」と思わず“本音”を漏らしてい」ました。「貧乏な年寄りは死ねということ」のようです。自公政権、安倍晋三政権を選ぶとは、そういうことを支持するということです」

■麻生太郎氏ブログ② 『●麻生太郎氏「だれも気づかないでかわった。あの手口に学んだらどうかね」』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/894e490b6fcc1055646841b25155b510)/「どうせ、有耶無耶になってお終いなんでしょうね。普通、恥ずかしくって、人前に出れないでしょうに。元東京「ト」知事元大阪「ト」知事と同じ脳味噌の構造。こんな議員に投票してしまった方々、何にも感じていないのでしょうね・・・?」

■麻生太郎氏ブログ③ 『●彼・彼女らに投票した人達は何も感じないのだろうか?』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/433d47ec9820e16d7344591748cf0a4b)/「集団的自衛権に言及した際、いじめをたとえに出し「勉強ができない、けんかが弱い、金持ちの子、これがいちばんやられる」と述べた・・・・・・麻生氏は「学校で一番いじめられるやつっていうのは、けんかは弱い、勉強もできない。しかも貧しい家の子。三つそろったらまず無視」とも」

■麻生太郎氏ブログ④ 『●炭坑王一族の末裔による凄まじいまでの暴言・差別意識』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/52b9b4ad2f70b67a681e39262ce97367)/「野中は、最後の自民党総務会に臨み、当時の小泉総裁や麻生政調会長を前に発言を求めた。「・・・私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます・・・政調会長。あなたは『野中のような・・・を総理にはできないわなあ』とおっしゃった。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」、野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155586

麻生大臣がまた“舌禍 社会保障費増は「子供生まないから」
2014年12月8日

     (相変わらず失言続き/(C)日刊ゲンダイ)

 「社会保障費の増大は子供を産まないのが問題」――。やはり自民党は楽勝ムードに浮かれ、たるみきっているらしい。

 麻生太郎財務相が7日、札幌市内で行った衆院選の応援演説で、社会保障費の増大について「高齢者が悪いようなイメージをつくっている人がいっぱいいるが、子供を産まない方が問題だ」と持論を展開した。

 まるで「子供を産まない人」に“責任”があるような言い方だが、ちょっと待てもらいたい。そもそも「社会保障と税の一体改革」はどこに消えたのか。税負担ばかり求めて何もしない政治家や政権与党に責任はないのか。

 麻生大臣の舌禍はこれだけじゃない。6日に長野・松本市で演説した際には「企業は大量の利益を出している。出していないのは、よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」などと発言。アベノミクスで株高、円安が進んでいるのに、利益を出せない企業は「経営者が無能」というわけだ。

 森喜朗元首相は2000年6月の衆院選前、メディアで自民党優勢が伝えられると、「(無党派層は)そのまま関心がない、と言って寝てしまってくれれば、それでいいんですけれども」などと問題発言していたが、そっくりだ。こんな男が財務大臣なんて、つくづくどうかしている
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●「さっさと死ねるようにしてもらわないと」: 麻生太郎副総理・安倍自公政権の本音

2014年01月25日 00時00分19秒 | Weblog


gendai.netの記事【介護・医療・年金で負担増…「平成の姥捨て法案」始動】(http://gendai.net/articles/view/news/145296)。

 最近目立たない、埋没している麻生太郎氏のちょっと古い記事。
 「高齢者の終末医療について「いいかげん死にたいと思っても『生きられますから』なんて生かされたんじゃ、かなわない。さっさと死ねるようにしてもらわないと」と思わず“本音”を漏らしてい」ました。「貧乏な年寄りは死ねということ」のようです。自公政権、安倍晋三政権を選ぶとは、そういうことを支持するということです。

   『●生活保護費切り下げと監視社会を歓迎する社会って・・・冷たい国だ
   
     「真に生活保護を欲している人の中で一体何%の人が「仕事をせず、
      遊んで暮らしているという」のか? マスコミや一部の政治家の言動に
      踊らされていはいけない。「「生活保護受給者らしく」生活しているか、
      パチンコをしていないかどうかを監視し、隣近所に通報密告)を
      奨励している自治体があります」・・・・・・監視社会なんて、ゾッとする。
      「オーウェルの「一九八四年」・・・まで、あと一歩ではないか」」

   『●「60万人雇用増の正体」: アベ(ホ)ノミクスの現実
   『●「アベノミクスの化けの皮」『週刊金曜日』
                     (2013年7月5日、950号)についてのつぶやき
   『●『自然と人間』(2013年7月号、Vol.205)についてのつぶやき
   『●炭坑王一族の末裔による凄まじいまでの暴言・差別意識
   『●「敗戦特集」『週刊金曜日』(2013年8月9日、955号)についてのつぶやき
   『●湯浅誠さん達の試み: 真に「苦境にある」人が救われない社会でいいのか?
   『●『自然と人間』(2013年11月号、Vol.209)についてのつぶやき

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http://gendai.net/articles/view/news/145296

介護・医療・年金で負担増…「平成の姥捨て法案」始動
2013年10月17日 掲載

貧乏な年寄りは死ねということ

 政府がいよいよ弱者イジメの改悪法案の成立に向けて本格的に動き出した。臨時国会に提出された「社会保障制度改革プログラム法案」のことである。法案の趣旨は、あくまで「社会保障制度改革の全体像やスケジュールを決めるもの」だが、その中身はどれも国民にとっては見過ごせない負担増ばかりだ。

 法案は、社会保障制度改革国民会議の審議結果を踏まえて閣議決定された「骨子」を具体化した。「個人の自助努力を喚起する仕組みを導入」をスローガンに掲げ、介護・医療・年金などの分野で、これまでの「互助」や「扶養」からの大転換を図っている。

 中でも影響が大きいのは「介護分野」だ。全国で約150万人いる「要支援1、2」(一部に助けが必要な人)の保険サービスを見直し、15年度中に市町村事業に「切り離す」のだ。

   「政府は『市町村が地域の実情に応じ、柔軟かつ効率的なサービスを
    提供できる』などと説明しているが、要は国ではもう面倒見ないから
    自治体でお願いという押し付け以外の何物でもありません。市町村事業に
    なれば財源やマンパワーなどで地域間格差が出る可能性もある。結局、
    家庭でやってくれとなる恐れは強いのです」(厚労省担当記者)

 「要支援」の“切り離し”に成功すれば、次は「要介護」だ。国の介護負担削減の“本命”とみられているのは「要介護」で、これも市町村に押し付けられる公算は大だ。実際、今回の法案では、「中重度の人に手厚くする」なんて名目で軽度の「要介護1、2」の高齢者を特別養護老人ホームから締め出そうとしている。所得に応じて自己負担率を1割から2割に引き上げる案の検討も進んでおり、4年後ぐらいには金持ち以外はロクな介護サービスを受けられないなんて事態もあり得るのだ。

 70~74歳の自己負担率を来春、1割から2割に引き上げることを目指している「医療分野」も無視できない。消費税率が5%から8%にアップするタイミングだから、対象となる高齢者は大打撃だ。

   「70~74歳の自己負担は法律上は2割ですが、選挙対策の特例措置として
    1割に軽減してきました。それを2割に戻す内容です。不満続出を恐れた政府は
    対象者を来年度に70歳になった人からとする“マヤカシ策”を考えた。それでも
    猶予は1年だけです」(前出の厚労省担当記者)


<麻生副総理の“本音”が現実化>

 「年金分野」も狙われている。今回は具体策まで踏み込んでいないものの、支給開始年齢の引き上げなどについて「必要な措置を講じる」としている。負担増は確実だ。

 すでに厚生年金は今年度から支給開始が61歳に引き上げられた一方、保険料率は2017年9月まで18.3%に上がり続けることになっている。それでもまだ足りないというのだ。全日本年金者組合の田中寛治氏はこう言う。

   「全額を社会保障費に回すと言った消費増税分はどこに消えたのか。税金は
    上がり、医療費負担が増えるばかりでは、病気になっても医者にかかれず、
    介護サービスを利用することもできない。高齢者は極貧生活にまっしぐらです」

 麻生副総理は今年初めの社会保障制度改革国民会議で、高齢者の終末医療について「いいかげん死にたいと思っても『生きられますから』なんて生かされたんじゃ、かなわない。さっさと死ねるようにしてもらわないと」と思わず“本音”を漏らしていた。それを実現する法案が、今回の法案。トシを取ってもカネがなければ介護サービスを受けられず、病院にもかかれず、年金も手にできない。貧乏な年寄りは死ねということ。まさに「平成の姥捨て法」なのだ。
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