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●なぜ反核の元長崎市長が長崎に核燃料廃棄物の最終処分場誘致・・・?

2013年01月29日 00時00分46秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012890070741.html)。

 最終的には断念したそうだし、「「悔やんでいる」と苦悩」しているそうだが、元長崎市長の本島等さんが長崎県五島への核燃料廃棄物の最終処分場誘致に動いていたそうだ。なぜなのか理由がよくつかめない。「過疎地の地域振興にと心を砕いたため」だそうだが、本島さんともあろう人が・・・。「原子力郷土の発展豊かな未来」・「原子力明るい未来のエネルギー」・「原子力正しい理解で豊かなくらし」とはいかないことは本島さんだからこそお気づきだったと思うのですよね。

   『●「原発事故は終わっていない」
   『●最高裁「原発安全性」研究会、過去の反省なくして意味をなさず
   『●福島県双葉町「原子力明るい未来のエネルギー」・・・・・・いま、その〝少年〟は?
   『●何がメルトダウンしたのか?
   『●あさましいくないか!? 原発推進

 結局、今は「国が経済振興と引き換えに、地方に迷惑施設を押し付けることについては「そういう国の政策は、もう時代に合わないのではないか」と疑問を呈した」そうだ。

 現実には日本のどこにも「死の灰」を100,0000年も保存できる場所などないし、一方、、「全国の原発五十基のうち約六割の三十三基が、数年間稼働させれば使用済み核燃料プールが満杯になり、動かせなくなる」にもかかわらず、安倍政権は原発推進へ邁進しようとしています。自民党は過去の原発推進に何の責任感も感じていないところが、さらに腹立たしさを増幅させます。まずは、すべての原子炉を停止して、廃炉に向けての作業を開始することで、もうこれ以上「死の灰」を増やさないことが第1歩だと思うのですが。

   『●2030「年代」原発ゼロと原発建設再開
   『●使用済み核燃料プールが満杯になったらどうするの??

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012890070741.html

05~06年 反核の本島元長崎市長 最終処分場誘致へ協力
2013年1月28日 07時07分

 被爆地・長崎から世界に核廃絶を訴えてきた元同市長の本島等氏(90)が本紙の取材に、出身地の長崎県・五島列島に原発で使用を終えた核燃料廃棄物の最終処分場を誘致する計画に協力してきたことを明らかにした。過疎地の地域振興にと心を砕いたためだが、計画は地元の反対で頓挫した。福島原発事故で再び核の悲劇が繰り返されたのを受け、「悔やんでいる」と苦悩する胸の内を吐露した。(荒井六貴)

 米軍の原爆投下で長崎では多大な犠牲者を出し、今も被爆後遺症に苦しむ人は多い。本島氏はカトリックの洗礼を受けており、自身の行為を公に“ざんげ”するのは初めて。
 五島列島北部にある中通島の新上五島町で二〇〇五年、誘致計画が明らかになり、本島氏は推進する東京のNPO代表と接触し、協力を申し出たという。「五島に産業がなく、誘致すれば交付金が入り、雇用もできる。自分が中心になって、旗を振った方がいいと思った」と振り返る。
 〇六年、国が処分場の安全性をPRするため福岡市で開いた会合にも出席。誘致計画のシンボルとして活動する意向を公表しようとしたが、親しい被爆者団体関係者らの反対もあり、断念した。
 本島氏は「人類の平和が両立できないのは、はっきりしている。かといって科学の進歩は人類に必要で、どう是正し利用していくかも考えなければ」としながらも、原発事故の惨状に「後戻りできない悲しみを感じる。反省し、今も悩んでいる」と語った。
 国が経済振興と引き換えに、地方に迷惑施設を押し付けることについては「そういう国の政策は、もう時代に合わないのではないか」と疑問を呈した。
 本島氏は一九七九~九五年の四期十六年間市長を務めた。核兵器の廃絶を求めて国連軍縮特別総会で登壇し、八月九日の平和祈念式典で「長崎平和宣言」を唱えるなど、平和運動に取り組んできた。

 <核燃料廃棄物> 青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場高レベル放射性物質ガラスで固め、地下300メートル以深に最終処分する方針。国は2002年、100億円近い交付金を見返りに処分場候補地を全国の自治体から募集。高知県東洋町が07年に調査に応募したが撤回した。

(東京新聞)
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