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PANSTARRS&ISON ~2013星暦~

2012-11-15 23:36:52 | Weblog


今年(2012年)は天文ゴールドイヤー

日本中が空を見上げた5月20日の「」環日食 数千万人がその光景に感動しました

その後すぐの「」星の日面通過 次回は2117年と非常に稀な現象

8月の「」星食

他にも7月1日のうるう秒に、CERNでのヒッグス粒子と見られる素粒子の発見、南米チリでのアルマの本格運用など・・

気づけばYahooのトップにも流星群の度に記事が取り上げられるようになり、天体現象の認知も高まってきた気がします


さて、そんな今年も残り1ヶ月半にせまった今日の仕事帰りの本屋でみつけた本

昔は毎年買っていた、1年間の天文現象と星のデータがたくさん詰まった「天文年鑑」の2013年版

冒頭の天望で「2013年は大彗星の年

金環日食の感動を超える感動があるかもしれない来年2013年

と、いうことで2013年の星の暦のご紹介です。






■二つの大彗星
何と言っても、2013年は目玉中の目玉
生きている間にこんな明るい彗星はもう見れないかも知れません

・C/2011 L4 PANSTARRS/パンスターズ彗星
・C/2012 S1 ISON/アイソン彗星


 近年の大彗星

ハレー彗星(1910年 0等
)・・知名度抜群 76年周期 1986年は地球から遠くイマイチ

池谷・関彗星(1965年10月 -17等
)・・記録上最高の明るさの彗星? 60分間・満月の数十倍ほどの明るさで輝いた

ウェスト彗星(1976年 -1等)

百武彗星(1996年3月 0等)
・・中学校の時 天文部で宙を見上げました

へールボップ彗星(1997年4月 -1等
)・・高校入学の時

マックノート彗星(2007年1月 -6等
)・・北半球では条件悪かった



等級(天体の明るさの尺度 1等級の明るさの差は約2.5倍)
・「太陽」  
-26.7
・「満月」  
-12.7
・「半月」  
-10
・現在のかに星雲の超新星(西暦1054年)  
-6
・「金星」(宵の明星evening star,明けの明星morning star)最大光度  
-4.7
・昼間の肉眼で見える限界の明るさ  
-4.0
・「火星」の最大光度  
-3.0
・「木星」の最大光度  
-2.9
・全天一明るい恒星「シリウス」(おおいぬ座)  
-1.5
・「土星」の最大光度  
-0.4
・「ケンタウルス座α星」(太陽系に最も近い星 4.37光年)  
0.0
・明るさの基準星「ベガ」(こと座・織女星/夏の大三角)  
0.0
・オリオン座の「ベテルギウス」 
変0.6  「リゲル」  0.1
・「北斗七星」  
1.76~3.32
・「北極星」  
変2.0
・「天王星」  
5.5
・肉眼の限界  
6.0
・「海王星」  
7.9
・「冥王星」  
14
・ハッブル宇宙望遠鏡の限界  
31.5


上の表を見て頂ければ、池谷・関彗星の明るさのすごさがわかります。
東京都心でみれるのはせいぜい2等くらいまでの明るさ。
郊外でも肉眼で3~4等。山の頂上でたくさん見れるときで4~5等くらいでしょうか。
双眼鏡使えば7~8等。個人所有の望遠鏡では10~11等くらいまででしょうか。
さて、今回の彗星は・・?


・C/2011 L4 PANSTARRS/パンスターズ彗星

2011年6月に発見された彗星。
3月上旬~半ばに火星を凌ぐ-3.5等まで増光の予測 その時は夕方の空
4月半ば以降は1等・2等と減光していくが一晩中観測可能

・C/2012 S1 ISON/アイソン彗星
今年9月に発見された彗星。
来年11月に入った頃は6等程で肉眼では厳しいが、日ごとに増光し
11月後半にはマイナス等級へ。
最大光度は11月28日頃 池谷・関彗星には及ばないものの満月より明るい-13.5等程までの増光予測で

満月より明るく、簡単に昼間の空でも見つけられるほど光り輝く。最大光度時は明け方の東の空に輝く。
来年最大の天文イベントにて、金環日食を超える感動を世界中に振りまくかも知れません。突然の超ビッグニュース。
今からワクワク!!


■2013年の期待の流星群
(表記)名前/ピーク時間/1時間当たりの最大の流星の数/条件/コメント
☆しぶんぎ座流星群 1/3 22:00頃 30個 悪 月が邪魔するのとピークに輻射点が低高度で条件が悪い
・みずがめ座η流星群 5/6 10:00頃 15個 良 高速で痕を残す明るい流星が多いとか
☆ペルセウス座流星群 8/13 3:00頃 70個 最良 毎年恒例流星群の王様 2013年最も期待 派手な明るい流星が多い
・オリオン座流星群 10/21頃 15個 最悪
・しし座流星群 11/18 1:00頃 10個 最悪 33年周期から外れる平穏期 期待は出来ない
☆ふたご座流星群 12/14 14:00頃 50個 悪 しぶんぎ・ペルセウスと並んで毎年の三大流星群だが、2013年は条件が悪い


【その他の天文現象】
・4/26 部分月食(九州~中部地方 福岡でも僅か2%程の食)
・5/10 金環日食(オーストラリア)
・11/3 金環皆既日食(アフリカ)


毎年恒例のお盆のペルセウス座流星群は例年以上に期待大との事。
そこに前述の彗星を入れると、3月・8月・11月とコンスタントに天文イベントがあるわけです。
今年に引き続いて、星空が熱い2013年になりそうです。
また、それぞれの現象の前には詳しく解説出来ればと思います。

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