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#40-2 Rondarukia -deepest N.Alps field-

2013-08-11 12:16:07 | Weblog

北アルプス縦走の旅 3日目
※ダイジェストはこちら(8/9公開)
※0~2日目こちら(8/11公開)

■3日目(8/6 火) 雨のち晴れ 10.8km/860mup/860mdown
雲ノ平山荘(▲2550m)→雲ノ平キャンプ場→スイス庭園→祖父岳(▲2825m)→岩苔乗越→水晶小屋→【百名山】水晶岳(▲2986m)→水晶小屋→ワリモ岳(▲2888m)→【百名山】鷲羽岳(▲2924m)→三俣山荘(▲2550m)




8/6 5:10 朝起きると雨が上がっており、遠くに笠ヶ岳も見えた


6:00 出発しようとするとまた雨 まだ前日の強雨で色々濡れているが雨対策して雲ノ平出発 
結局、雲ノ平でスカッと晴れることはないままでした




コバイケイソウの群生地を通り、キャンプ場方面へ向かう


◆キャンプ場で水を汲んで、さらに進む 雨は少し強くなるが、見通しはそこまで悪くなく、正面に水晶岳が見えてきた


祖父庭園にて、雲ノ平山荘と雲ノ平キャンプ場を見下ろす
ここから日本庭園経由で黒部川源流を渡渉して2時間半ほどで三俣山荘まで行くのが最短ルートだが
時間・見どころ・天気等を考慮し、相談の結果 祖父岳(じいだけ)に登ることに


7:52 雪渓を超え、急登を登りきると、正面にあの山が見えてきた 左手前が鷲羽岳、そして右奥遥か見えるのが槍ヶ岳


祖父岳山頂にて 槍ヶ岳バックに 雨も次第に小降りに


遥か下に、当日のゴール「三俣山荘」を発見


雨も止み、ゆっこのテンションMAX 「水晶も鷲羽も登ろう!!」 天気と体力が不安でどうしようか悩んだところ
そんな折、左側奥に行きたかった「高天原」の山荘が小さく見えた ※中央やや右に赤い屋根が小さく見える


岩苔乗越の手前にて


9:06 岩苔乗越は、祖父岳(雲ノ平)、高天原、黒部川源流(三俣山荘)、水晶/鷲羽岳への十字路


9:46 ワリモ北分岐でザックをデポ 一気に荷物軽くなり快調に水晶岳方面へ 水晶小屋に近づいたころ、東側視界が広がった
正面に去年登った燕岳に、その横に大天井岳も そして、右には槍ヶ岳 表銀座ルートです


実はワリモ北分岐からの稜線は「(逆)裏銀座ルート」にのかってます その裏銀座ルート野口五郎方面へ連なる道もはっきりと


水晶小屋はほとんどスルーで、さらに稜線を北上すると、ようやく水晶岳が顔を見せてきた


◆梯子だったり、高度感ある道を行き 10:43 【百名山】水晶岳(黒岳)到着 2986m 
この縦走での山頂は祖父岳についで2つ目 そしてこの行程 最高標高地点


◆山頂から雲ノ平方向 いい感じで晴れてきた ここからPLフィルター発動


登ってきた道と、その先のワリモ岳 鷲羽岳は雲でうっすらと


南側は綺麗に見えて、時々槍ヶ岳も姿を表していた
ただ、北側 温泉沢ノ頭・赤牛岳を経由して難ルートである「読売新道」(黒部ダム南端まで10時間)や
立山・後立山方面は雲の中ではっきり見えず


雲ノ平台地ともz離れていきます


水晶小屋方面に戻ります


いい稜線でした
水晶小屋で休憩して、ワリモ岳北分岐に戻り(12:30)、デポしたのを回収し、ワリモ岳へ向かいます


13:08 ワリモ岳から黒部川源流


◆ワリモ岳から鷲羽岳 まだまだ登ります この行程で一番しんどかった頃


さぁ気合い入れますか


13:54 でも登れば笑顔かな 【百名山】鷲羽岳 2924.2m


◆鷲羽からの下りでの鷲羽池 黄昏れたい場所ですね


槍ヶ岳の北鎌尾根(通常コースではない)とその手前の赤い「硫黄尾根」 今は通行困難な「伊藤新道」がその手前にあります


そんなんで15時頃、三俣山荘に到着


今回の旅のハイライトを翌日に控えて、ゆっくり休みます

続く

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#40-1 Rondarukia -日本最後の秘境へ-

2013-08-11 12:06:41 | Weblog

北アルプス縦走の旅 0日目~2日目
ダイジェストはこちら(8/9公開)

飛騨山脈こと北アルプス
最北端は日本海「親不知」に落ち込み、最南端は「乗鞍岳」に連なる100kmを優に超える山脈
その中ほど、黒部川源流部に位置する日本最高所の溶岩台地
そこに高山植物の群生地があいたくさんの庭園がある
アクセスが困難で通常、どの登山口からも1日でたどり着く事が困難で
「北アルプス、最奥の地(楽園)」「日本最後の秘境」と喩される

立山・穂高・槍・白馬・常念等の北アルプスメジャー処を攻めた去年まで
次はどこかと考えていた、昨年末、ゆっこに誘われ計画
スケジュールやコース設定の際も数回の連絡で進んでいき
会社への長い夏休みの申請もクリアした

でも、過去の山行は最高で2泊3日
日数的にも距離的にも未知の旅に一握の不安を抱えながら、北陸へ向かうのであった

0日目 8/3(土)


本八幡→秋葉原→東京14:12→(上越新幹線 とき327号)→15:28越後湯沢15:36→(はくたか16号/上越・北越・信越・北陸)→17:39富山
江戸川の花火大会に逆行するように、総武緩行線で秋葉へ、山手線で東京駅へ その日の東京は日差しはあるがそこまで暑くない
上越新幹線で1時間強揺られ、越後湯沢で特急「はくたか」に乗り換える 3年前の立山へのルートと同様 人生2回目のほくほく線


はくたか号は、六日町・直江津・糸魚川を超え、親不知・黒部と富山に入っていく 水田の向こうの立山連峰がきれかった
そして、米原から「しらさぎ」でやってきたゆっこと富山駅ホームで10分差到着で合流


富山駅到着 前述の立山に行ったとき、地鉄に乗り換えただけで人生2回目 JR西日本エリアというのも嬉しいが
地鉄の車両が旧京阪っぽく、関西色がしてたのが嬉しかった


今回の前泊は「富山地鉄ホテル」の翌朝の折立までのバス付プラン¥8000 ホテルに重い15kgの荷物おろして、
スーパーで買い物して、「北の門」(新富町)で夕食 富山湾荷揚げの海の幸や黒部ビール等美味しかった
ホテルに戻って22時過ぎに早めに就寝

1日目(8/4 日) 雨のち晴れ 10.8km/1100mup/540mdown
富山5:00→(地鉄バス)→7:00折立
折立(▲1350m)→三角点→太郎平小屋(▲2330m)→左俣出会→薬師沢小屋(▲1920m)



翌朝3時半頃に起きて、最終準備 チェックアウトして5時前に富山駅のロータリーへ
そっから狭いバスに2時間揺られて、立山方面から有峰湖の脇を通り、登山口折立へ
駐車場を軽く溢れるほどの車の数 出発準備をする頃、雨が降ってきた 幸先悪い 7:25長い旅の第一歩スタート


まずは雨の樹林帯の急登から でも道は広く、整備されていて比較的歩きやすい
(左)9:31 ほぼコースタイム通り2時間で520mupして三角点へ 撮ってきた道にクマが出たとかそんな話を聞きながら上を目指す
いつしか雨も小降りに それにしても登山者の数がすごい


(左)10:29 標高2000m付近で休憩中 雨が止み、テンション上昇中のゆっこさん (右)10:37 するとほんとに青空が広がってきた
ちなみにこの折立から太郎兵衛平、黒部五郎、三俣蓮華岳、双六岳を経て、槍ヶ岳に行くルートは
「槍沢ルート」(上高地→横尾→槍沢→槍ヶ岳) ※昨年の往路
「表銀座」(中房温泉→燕岳→大天井→東鎌尾根→槍ヶ岳)
「裏銀座」(高瀬ダム→野口五郎岳→水晶岳→鷲羽岳→三俣蓮華岳→双六岳→西鎌尾根→槍ヶ岳)、
「飛騨沢ルート」(新穂高温泉→右俣林道→槍平→飛騨沢→槍ヶ岳) ※昨年の復路
に次ぐ槍ヶ岳へのルートで「西銀座ダイヤモンドコース」となっている


(左)晴れるとそれはそれで暑い 登りが永遠と続く
(右)11:39 標高2196m 五光岩ベンチ また少し曇って来た 太郎まではまだ1時間半 薬師岳方向は真っ白


(左)上は木道が続き歩きやすい (右)12:26 太郎平小屋が見えてきた コースタイム通りちょうど5時間


◆お兄さんにお花畑近くで撮ってもらいました


北アルプスっぽい景色にようやく


ユリ科の高山植物「コバイケソウ」 後から知った事だけど、今年は10年ぶりの当たり年だそうで、一面に群生してました


太郎兵衛平で稜線上に出る
北アルプスで最も女性的な山、薬師岳方向は北 その先はスゴノ頭・五色ヶ原を経て立山室堂方面へ続く道と
ダイヤモンドコースで北ノ俣岳を経て黒部五郎岳(百名山)・三俣蓮華岳に至る南に行くコース
西は登って来た折立方面、東は、これから行く薬師沢・雲の平方面の十字路


◆正面の大きな台地が目指すべく「雲ノ平」 その奥に水晶岳が雲から見え隠れ


ここでようやく登山届を出す
ちゃんと、その場で人がコースを見てくれて適格なアドバイスもいただいた


◆稜線上で写真撮って、沢方面へ下る 
久しぶりに携帯の電波が入ったところでFBアップしたり、東北の地震でセコム安否確認メールが来たり・・


13:05 右へ行くダイヤモンドコースと別れて沢までずっと下っていく


今回のルート初の雪渓 でも大したことなく ちなみに今回アイゼン装備はなし


◆お花畑の木道で気持ちがいい しかし、徐々に高度を下げると森林限界へ


3か所の渡渉 増水時は渡れないらしいが余裕で渡れる


沢前後には梯子の個所もあったけど、大半は木道でのんびりなコース
最後に「カベッカヶ原」を抜けると、眼下に「薬師沢小屋」が見えてきた


15:59 10.8km歩いて一つ目の山小屋「薬師沢小屋」到着 狭く・古い小屋だけど水だけは豊富


黒部川沿いの沢の合流点にあり、荒々しい川の流れが部屋まで聞こえる
夜、小屋の衛星放送で天気を見ると雨が続く予報 その通り、晩御飯前に雨が降ってきた
さて、明日どうしようかなんて相談 
本来は秘湯中の秘湯高天原の温泉に行くはずだったが、小屋から20分程歩く+雨の中入って+雨の中帰ってくる・・というのをするかどうか
とりあえず雲ノ平まで行こうとなり、20時前には床についた

・2日目(8/5 月) 強雨 3.7km/660mup/30mdown
薬師沢小屋(▲1920m)→アラスカ庭園→ギリシャ庭園→雲ノ平山荘(▲2550m)


当初の予定では、緑線のように
雲ノ平から高天原峠を経て、高天原山荘に泊まり、秘湯中の秘湯「高天原温泉」やその先「夢ノ平」に行くはずだったが
天気の関係で怪しく・・ 
ちなみに「大東新道」で直接行く道もあるが、体力がいるコースかつルートファインディングが難しく、
小屋には先週その道で亡くなった人もいる旨も書いてあって、選択肢からは削られた


登山2日目 6:09 小屋前にて 雨はこの時点では上がっていた


さっそく、沢を渡る長い橋 5月に行った高知と同じだけど、こういうのはあまり怖くない 高度感あるのになぁ・・
逆にゆっこは二度と渡りたくないと行ってたけど・・
これを渡りきり、急な梯子のアップダウンを渡り、そっから2時間は岩や樹木の中の超急登
雨も次第に激しくなり、びしょ濡れに 一番辛かったとこかな


8:54 そんなこんなでようやく秘境に到着 雲ノ平の端「アラスカ庭園」
ドラクエ2の長く苦しい、洞窟を抜けてようやくたどり着いたロンダルキア台地の気分 まさにRPGの世界だ
しかし、ロンダルキアについても辛いのが性 雨はますます激しくなってきた でもたどり着いた感動でテンションは二人とも高かった


雷とか鳴らないだけましか・・ 気温も15度程で低い


徐々に雲ノ平が判ってくる


イメージ的には北アルプスではなく、北海道の旭岳の上のような感じ


薬師沢から3時間半で雲ノ平山荘へ びしょ濡れで寒く、雨も止まない 今日はここまで
人生最速のチェックイン 時間は9:45


服を着替えて、温かいカレーで温まる そしてビールも飲んだりして昼寝したり


昼下がり、雨が小降りになって少し散策










外で珈琲なんか飲んでたけど、また雨が降ってきたり 結局はほとんど中に居た 晩御飯はみんなで鍋を囲む珍しいスタイル
天気予報では、引き続き翌日以降も雨のマーク 当初の天気予報はどこへやら
ガンディーの言葉を借りるなら「気象庁死ねばいいのに」か(笑)
そんなんで、また20時には床に着く 夜中、また激しい雨が小屋を打った

(続く)

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