Cool Japan Academy&ACE KIDS ACADEMY

主として、学習塾「岡村ゼミナール㈱」・日本語教師養成講座「CJA」に関することについて、気ままに書いています。

「日本の若者よ、大志を抱け!」

2020年02月07日 | 日記
「海外における日本語学校増加の理由」

資料:国際交流基金

2019年の調査 過去最多の142の国・地域で 日本語教育の実施を確認
⑴機関数 : 18,604機関
⑵教師数 : 77,128人
⑶学習者数: 3,846,773人

2015年との比較 137か国・地域で日本語教育の実施を確認
・機関数 : 16,179機関
・教師数 : 64,108人
・学習者数:3,655,024人
〔参考:前回調査(2015年度)〕

★皆様のご健勝とご清栄をお慶び致します。
さて、新型コロナウイルス感染者数の激増による緊張と不安が重なる日々ですが、そんな中でも、日本語学校や日本語講師の将来性の大きさを予見する事実について述べてゆきたいと思います。

ところで、昨年の1月にモンゴルを、学校法人 ISI学園 理事長 荻野祥二郎先生に案内されて訪問しましたが、そこで接したのは、日本と同じく理工系技術を学ぶ高等専門学校(=高専)や日本に渡航を希望する多くの学生たちで埋まった理工系の大学、そしてISI学園さんが設立された日本語を指導する真新しい日本語学校でした。

その旅の途中では、モンゴル国民において、日本の大相撲で活躍し、また現在も活躍しておられる力士たちの出世の効で、親日的な姿勢が一層強まっているとのお話を度々お聞きすることができました。

ただ残念なことに、モンゴルの人口が僅かに323万人と極端に少ないために、日本に留学したり、働きに来られる若者たちの絶対数が、中国人やヴェトナム人に比べれば、ずっと人数が少ないことです。

次いで6月には、“ES4E” EDUCATION GROUP CEO有馬慎二先生のご招待で、ミャンマーを訪問しましたが、ここでも滞在先のホテルのロビーで、私が日本人らしく見えたのか、笑顔で挨拶をしてこられるミャンマー人も相次ぎ、ミャンマーでは日本人は珍しくなないでしょうが、とにかく、その親日的な態度に驚きました。

 このミャンマーは、人口も5,141万人と多く、親日的な仏教国という性格を強く持つ国として、各種の報道や書物を通して、機会あるごとに紹介されています。

 その一例をご紹介しますと、「親日を巡る旅」(世界で見つけた「日本よ、ありがとう」):井上和彦氏著、小学館)になりますが、ここでは、12か国の内で真っ先にミャンマーを取り上げ、「アウンサン・スー・チーの父が忘れなかったビルマ独立の恩」という表題で、親日の理由をしっかりと説明されています。

ついでに、この書籍の目次を、少し長くなりますが、ご紹介します。

その記述でもって、私達は、第二次世界大戦後に、学校現場などでさんざん言われ続けてきた私たちの親や祖父母の世代の日本人に対する戦争犯罪人説の誤り又は行き過ぎに、一人でも多くの日本人に気づいてほしいと思います。



第1章 ミャンマー 「アウンサン・スー・チーの父が忘れなかったビルマ独立の恩」

第2章 パプアニューギニア(ラバウル)
「一大航空戦を繰り広げた地で聞こえる『ジャパン、ナンバーワン』」

第3章 カンボジア 「“国の顔”である紙幣に日の丸が描かれている」

第4章 ポーランド 「何時も語り継がれる日本のポーランド孤児救出劇」

第5章 ソロモン諸島(ガダルカナル) 「日本兵は強かった」と語り継ぐ激戦地の人々

第6章 マルタ 地中海で活躍した特務艦隊は「英雄」として称えられた

第7章 フィリッピン 「神風特攻隊を称賛し尊敬する理由」

第8章 フィンランド 「ロシアを破った日本に彼らは期待した」

第9章 パラオ 「祝日となった天皇皇后両陛下ご訪問の日」

第10章 インドネシア 「独立宣言文に『皇紀』を使った想い

第11章 極東ロシア 「シベリア抑留者にロシア人が抱いた畏敬の念」

第12章 台湾 「世界一の親日国が今も大切にする日本精神」

 こうやって、東南アジアや太平洋の島々の多くの国々から、今もなお好かれ続けている日本や日本人の姿をしっかりと理解し把握すれば、我が国が、戦後に於いての経済的発展を土台に、それらの国々との間でより太く、より深い交流の絆を作りつつ、我が国の文化や言語を学ぼうとする人たちを多く生み出し続けていることの理由を納得できるでしょう。

ここにおいて、多くの海外諸国において、日本語学校が林立し、日本語や日本文化を真剣に学ぼうとする若い人たちの多いことの有力な理由を明確にできるでしょう。

 「日本の若者よ、大志を抱け!」

令和2年2月7日 金曜日
CJA日本語学校・理事長 岡村寛三郎
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第1報 [新型コロナウイルス感染への対処] バリ島&ミャンマーから

2020年02月06日 | 日記
日頃お世話になっている、海外に住む方々から、新型コロナウイルスに関する現在の様子をお知らせいただきましたので、ご報告申し上げます。

インドネシア・バリ島からのご報告(2/6)

インドネシアにおいてはコロナウイルス感染者の発表がされておらず、噂ではインドネシアには検体の術がなくマレーシアに委託しているとか?

バリとジャカルタとでは対応が違うようですが、バリにおいては「中国からの航空機の発着を禁止」、また「中国経由の航空機も同様」だそうです。

観光地であるバリですが、ホテルにおいても中国人は拒否しているとのことであまり見られません。街中はマスクをしている人も見受けられず、今は平穏な生活を維持しているようです。



ミャンマーからのご連絡(2/5)

中国武漢市から始まったコロナウイルスが中国国内だけでなく、世界的なアウトブレイク状態になりつつあります。日本国内でも20例の発症が確認され、その防疫に日本政府も特別な配慮を始めた旨、ニュース等で知る事ができます。

このコロナウイルス問題がミャンマー国内での状況(2020年2月4日午前10時の時点)

1、中国からの航空機の発着を認めない。

 一昨日に中国から入った飛行機に同乗していたミャンマー人2名の入国は認めたが、中国人の入国を拒否し、搭乗客はそのまま中国に送り帰した。

2、現在、2名の発症者が確認されていて、その発症者のその後の状況は不明。また、10名ほどがコロナウイルスの症状の疑いで病院で隔離されている。

3、役所、学校、企業など通常の活動を続けている。空港ではマスク着用が行われているが、市中では特段の危機意識は薄い。

4、日本からの来客は通常通り。先週は介護系の採用面接を10社から代表者を迎えて面接を実施、今週も多くの視察来訪者に対応している。

5、関東圏に入国する実習生達はANAの直行便を利用するようにしている。

6、実習生の出国前に弊社担当者が実習生の体温を測っている。熱が確認された場合は出国を停止することとしている。また、実習生達にはマスクを渡し、空港や飛行機内での着用を指示している(マスクが購入出来る間は)。




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2月5日(水)の業務報告:「時間と空間を繋ぐ」

2020年02月05日 | 日記
2月5日(水)の業務報告:「時間と空間を繋ぐ」

皆様のご健勝とご清栄をお慶び致します。

ところで、新型コロナウイルスの感染についての各種の情報や影響は、中国で毎日劇的に悪くなって行く一方のため、1週間も先の2月13日(木)に開催される播磨地域内・日本語学校での協議会向けに提供するべき情報やスピーチ内容も、毎日修正し続けなければならない厳しい状況です。

これでは、もう先の見通しが立てられないので、前日の12日付けのデーターを基にして、種々考えださなければなりませんが、ここで、➀“ES4E” EDUCATION GROUP CEO有馬慎二先生、②PT JIPA会長・吉岡浩嗣先生、そして③ひので日本語教育センター・阿部正行先生に、それぞれのお国での各種の人材送り出し状況の動向についてお教えいただきたく、何卒宜しくお願い致します。


★核心的問題は、今春の留学生や訪日労働者数の動向です。

➀総論的には、これだけ大きな問題になってくれば、少なくとも、中国からの留学生や労働者数は、事実上激減せざるを得ないでしょう。

しかも、その影響は、中国自身が受ける経済的損失の大きさから推測して、月日が経過すれば少しずつは良い方向に向かうにしても、この先、半年、1年は続くと思わざるを得ませんね。

②各論的に、その減少を補うようなVietnamやフィリッピン、ミャンマーやインドネシア、あるいはネパールなどの他の国々からの留学生や労働者の増加を期待できるでしょうか?

 この春の時点では無理でしょうね・・・なぜなら、日本は、中国との人的・経済的交流が頻繁なため、感染の危険性が、他の諸国よりずっと高いのですからお話になりません。

 結果的に、日本に新型コロナウイルス感染者数が少なく、中国とは全く異なり、安心して生活を送れるということが明確で、しかも夏のオリンピックも無事に開催できていれば、秋以降での留学生や労働者数の漸増を、ある程度は期待できるでしょうね。

③ということであれば、中国以外のアジア各国からは、技能実習生や特定技能1号向けの労働希望者の来日は、日本国内の経済・企業活動が引き続き堅調であれば、期待できますが、この点も、中国経済の悪化が原因での共倒れ的な兆候や側面が出てくれば、受け入れ企業側の制約から、各種の労働者の流入にもブレーキがかからざるを得ませんね。

④何れにしても、人的な国際交流自体が、新型コロナウイルス感染者数の激増が続く限りは、とりわけ空路での交通手段上のブレーキも手伝って、ここ当分は大きなマイナスの影響を受けると思われ、由々しき事態ですね。

 SARS災難の折に、事態の収拾に当たったウイルス学専門家の東北大学教授・押谷仁先生が、2月3日付けの日経新聞記事において、「この夏の東京五輪までに収束している可能性は低い。」と語っておられることが、大きな不安を我々一般庶民に与えています。

⑤そこで、中国からの留学生も多数受け入れておられる高知県の明徳義塾・校長・嵜本宏明先生に、念のために、この度のウイルス騒動の影響につきお尋ねしましたところ、直ぐにお返事が返ってきて、「うちは、新年度向けの留学生確保は既に完全に終わっていて、何の心配もありません。もしあるとすれば、今年の秋の募集ですが、その点については、入学時期を多少後ろにずらすという対応策を考えています。」ということでした。

 流石に、❶長年にわたり、❷募集地域をアジアの各地にまで広げて、生徒募集の拠点やルートを作り維持されてきた実績があり、今回の新型コロナウイルス感染騒動も、どこ吹く風?と言った落ち着きようです。

➅このように、❶「長年」と言う時間的次元に、❷「国内のみならず海外まで広く」という、空間的次元をもって、それぞれ縦軸・横軸に伸ばされて、十文字型のあたかも手裏剣の様な鋭い武器を作って常時対処されておられるということが、今日の激動時にも、不動の地位を保っておられる要因ではないかと思います。

 このことから学ぶとすれば、日本語学校もまた、時間軸と空間軸を縦横に思いっきり伸ばして、自己が占有する、生きるための空域を拡大し続ける努力を続ける必要があるでしょう。

 この抽象的な話を、一歩でも具体的にどうすれば良いのかにつき話し合うのが、2月13日の播磨日本語学校ネットワーク:HNNでの主要議題となるでしょう。

 引き続き、皆様のご理解とご支援を何卒宜しくお願い致します。

令和2年2月5日 水曜日
CJA日本語学校・理事長 岡村寛三郎


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2月4日(火)の業務報告

2020年02月04日 | 日記
2月4日(火)の業務報告

 皆様のご健勝とご清栄をお慶び致します。

 ところで、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考えることなしには、今日の業務も語れません。

 火山の爆発か地震での突然の地割れが生じているかのような巨大マグマの爆発かもしれません。

 それとも、小さなマグマの流出程度で収まり、平和な社会が間もなく戻ってくるのでしょうか?

 人間、しかも凡人の私の予知能力では、まったく有効な予知・先の見通しができず、毎日毎日、NHKニュースを仔細に閲覧しては空想をしているばかりです。

 こういう種類の体験は、2011年3月11日の東日本大地震津波災害の折に似ている面もあります。

 この津波災害の折は、東京のお茶の水で暮らしていたこともあり、正に各種の騒動の渦中にはありましたが、まだその折は、一種、対岸の火事のように安易に考えていました。

もちろん、テレビニュースを見ては驚愕の連続でしたが、自分自身のその後の生活もまた大きく影響を受けるとまでは全く予想していませんでした。

 今は、地球が小さくなったというか、お隣の中国や中国人などとは、経済面でも観光面でも、在日労働者の活用面等でも、日常的に、非常に深く太い交流関係で繋がっていますから、対岸の火事視は絶対にできないと考えています。

 中国が震源であっても、今回の災害のその影響はお隣の我が国には、多分、今日では想像もしていなかったような想定外の大きな影響が及びうると考えておいた方が良いと思われ始めました。

 国民に対して、感染の広がりに対する初動対策のまずさに対して、お詫びを、一党独裁で絶対的権力を握る共産党トップの習近平国家主席自身が国民に対して申し上げるなどということは、全く例外中の例外ということのようですので、今回の災害の性質や規模は、恐らく中国政府のトップ陣にとって、例外中の例外と思えるほどに甚大なものと受け取られている可能性があります。

 今またNHKニュースが更新されて、我が国の日銀総裁の黒田氏の国会での答弁内容が入ってきましたが、SARSの時よりは、経済面等での被害規模が大きくなるだろという発言でした。

そういうことで、今後起こりうる、わが身に及びうる災難に対して、一体、どういう準備行為をしてゆけば良いのか?思考を深く、深くしつつ、一日一日を緊張感をもって過ごしてゆきたいと思います。

 今後とも、皆様のご理解とご支援を何卒宜しくお願い致します。

令和2年2月4日 火曜日
岡村ゼミナール・CJA日本語学校・協同組合CMTJ:岡村寛三郎
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2月3日(月)、日経新聞記事から

2020年02月03日 | 日記
今朝の日経新聞記事

 2月3日(月)、流石に、我が国を代表する新聞・日経新聞だけあって、今朝の何本かの記事での新型コロナウイルス関係の医療面や経済面での状況解説、対処法などの記事は素晴らしい内容だったと思います。

 SARSの時を上回る各種の被害が大きく明らかになりつつありますが、いつかは収まるとは思います。しかし、その終息の時期が早くなければ、夏場のオリンピック開催が心配されます。

 また、丁度、これからの2~3か月の春の季節は、我が国にとっては、各学校や企業にとって、新年度の始まりという大事な時期で、国内からのみならず、外国からも、新入生や新入社員の登場が待たれますが、それに影響が出れば、非常に困ります。

 即ち、留学生向けの日本語学校への外国からの新入生については、中国やヴェトナムからが際立って多いのが例年の状況ですが、その一つの主要なエンジン、中国からの留学生数に異変があれば、極めて憂慮されるべき事態です。

 ただ、いくら期待をもって見積もっても、交通困難な状況では、何割かの減少は避けがたいかもしれません。同時に、受け入れ側の日本の学校でも、他の国々からの生徒への配慮から、ある程度は慎重に構えるかもしれませんね・・・

 そういうように考えれば、二重の重しが乗っかってきて、中国からの新入生獲得・確保は例年になく厳しいかもしれません。

 せっかく、今春から、中国からの留学生については、Visa発行・取得のための手続きが簡単になり、大勢の中国人留学生が獲得できると見込まれていましたから、日本語学校にとってのショックは大きいでしょう。

 ただ、10月期以降の入学者においては、状況も好転し、順調に確保できる可能性がありますね。

 ということで、当面は、山あり谷ありの厳しい状況には違いがありませんが、1年という長期のスパーンで見れば、ある程度の緩和は見込めるでしょう。

 ただ、中国一国の経済情勢としては、30年前の日本のバブル崩壊時と同じように、米中経済戦争や新型コロナウイルスの連続被害が、新聞記事によれば、中国発のリーマンショックとも例えられていますから、中国経済を始めとする世界経済全体が数年以上の不況に突入するかもしれませんね。

 こういった厳しい見方も新聞紙上で語られ始めていますが、我々一般国民の日常生活上のレベルにおいての対策や知恵と言えば、一人一人が、徹底的に合理的・効率的で簡素な生活姿勢を考え出し、尺取虫のように、根気よく一歩一歩前進してゆくしかありませんね。

 播磨地方の日本語学校では、今月中旬に数校が集まって、そういった状況判断と対応策の絞り出しにつき、話し合いを予定しています。

 では、引き続き、皆様のご理解とご協力とを宜しくお願い致します。

令和2年2月3日 月曜日
CJA日本語学校:岡村寛三郎
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