Cool Japan Academy&ACE KIDS ACADEMY

主として、学習塾「岡村ゼミナール㈱」・日本語教師養成講座「CJA」に関することについて、気ままに書いています。

2月7日(金)の日経新聞・社説から

2020年02月07日 | 日記
2月7日(金)の日経新聞・社説から

 皆様のご健勝とご清栄をお慶び致します。

さて、今朝の日経新聞社説の記事は、「外国人支援にもっと踏み込め」でした。

 というのは、移民受け入れの優等生国と言われるドイツでは、移民が入国時に600時間以上ものドイツ語学習を(実質的に国の費用で)受けられる。

 そこで、日本も、日本語学習の機会をどのくらい設けるか、基準作りをもうそろそろ検討・準備してもいいだろうと思う。

 同時に、「日本語教師」や「医療通訳士」についても、いつまでに何人を養成するのか、具体的な計画立案が求められる。
 
 今回の中国での新型コロナウイルス感染者数の激増と人的・経済的交流の大幅な減退・停止を体験すれば、前にもSARSで経験したことを思い出されるし、中国に大きく依存する人的・経済的交流を、可能な限り東南アジアや中東・アフリカなど、その他の各地域との交流の活発化によって代替するような政策や作戦を考えていかなければならない。

 そういった機運を作る丁度良い機会でもある。

 我が国と同じ漢字圏の国である中国に頼る事は、言語交流面では簡単だけれども、歴史や文化・市民生活・政治体制なども大きく異なるため、リスク分散という間上げ方や手法をもっと積極的に採用したほうが良いでしょう。

 ということであれば、猶更、非漢字圏の国々の国民との交流を効率化・活性化するためにも、非漢字圏の国民向けの日本語指導に注力する方向で、日本語教育や日本語教師の育成面においてあらゆる努力をするべきでしょう。

 例えば、際立つ高地に囲まれた山脈ばかりの内陸国で、観光業と農業以外の産業を育てることが難しいネパールの国民の多数が、四方を海に囲まれるなど、気候や自然に恵まれた日本での生活を強く望んでいる現実を思えば、日本に来やすく、日本語を学びやすく、日本社会に溶け込みやすい一層の工夫や努力を、政府も市民も協力し合って創り出す努力が必要でしょう。

 モンゴルも同じような条件でしょう。

 このように、アジアには、地形や気候などの自然条件に於いて必ずしも恵まれていない内陸国がいくつかあり、これ等の国々との比較でいえば、日本は天然の鉱物資源には恵まれていないとはいえ、四方を穏やかな海の幸に恵まれて、産業や工業、物流や人的交流の発展に必須の交通至便の地と言えるでしょう。

 ということであれば、この経済的発展のために好条件がそろった日本という国を、もっと多くの国々の人たちにも活用していただき、皆で力を併せて、世界をアジアを、そして日本を発展させてゆこうではありませんか?

令和2年2月7日 金曜日
CJA日本語学校・理事長 岡村寛三郎

 


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「日本の若者よ、大志を抱け!」

2020年02月07日 | 日記
「海外における日本語学校増加の理由」

資料:国際交流基金

2019年の調査 過去最多の142の国・地域で 日本語教育の実施を確認
⑴機関数 : 18,604機関
⑵教師数 : 77,128人
⑶学習者数: 3,846,773人

2015年との比較 137か国・地域で日本語教育の実施を確認
・機関数 : 16,179機関
・教師数 : 64,108人
・学習者数:3,655,024人
〔参考:前回調査(2015年度)〕

★皆様のご健勝とご清栄をお慶び致します。
さて、新型コロナウイルス感染者数の激増による緊張と不安が重なる日々ですが、そんな中でも、日本語学校や日本語講師の将来性の大きさを予見する事実について述べてゆきたいと思います。

ところで、昨年の1月にモンゴルを、学校法人 ISI学園 理事長 荻野祥二郎先生に案内されて訪問しましたが、そこで接したのは、日本と同じく理工系技術を学ぶ高等専門学校(=高専)や日本に渡航を希望する多くの学生たちで埋まった理工系の大学、そしてISI学園さんが設立された日本語を指導する真新しい日本語学校でした。

その旅の途中では、モンゴル国民において、日本の大相撲で活躍し、また現在も活躍しておられる力士たちの出世の効で、親日的な姿勢が一層強まっているとのお話を度々お聞きすることができました。

ただ残念なことに、モンゴルの人口が僅かに323万人と極端に少ないために、日本に留学したり、働きに来られる若者たちの絶対数が、中国人やヴェトナム人に比べれば、ずっと人数が少ないことです。

次いで6月には、“ES4E” EDUCATION GROUP CEO有馬慎二先生のご招待で、ミャンマーを訪問しましたが、ここでも滞在先のホテルのロビーで、私が日本人らしく見えたのか、笑顔で挨拶をしてこられるミャンマー人も相次ぎ、ミャンマーでは日本人は珍しくなないでしょうが、とにかく、その親日的な態度に驚きました。

 このミャンマーは、人口も5,141万人と多く、親日的な仏教国という性格を強く持つ国として、各種の報道や書物を通して、機会あるごとに紹介されています。

 その一例をご紹介しますと、「親日を巡る旅」(世界で見つけた「日本よ、ありがとう」):井上和彦氏著、小学館)になりますが、ここでは、12か国の内で真っ先にミャンマーを取り上げ、「アウンサン・スー・チーの父が忘れなかったビルマ独立の恩」という表題で、親日の理由をしっかりと説明されています。

ついでに、この書籍の目次を、少し長くなりますが、ご紹介します。

その記述でもって、私達は、第二次世界大戦後に、学校現場などでさんざん言われ続けてきた私たちの親や祖父母の世代の日本人に対する戦争犯罪人説の誤り又は行き過ぎに、一人でも多くの日本人に気づいてほしいと思います。



第1章 ミャンマー 「アウンサン・スー・チーの父が忘れなかったビルマ独立の恩」

第2章 パプアニューギニア(ラバウル)
「一大航空戦を繰り広げた地で聞こえる『ジャパン、ナンバーワン』」

第3章 カンボジア 「“国の顔”である紙幣に日の丸が描かれている」

第4章 ポーランド 「何時も語り継がれる日本のポーランド孤児救出劇」

第5章 ソロモン諸島(ガダルカナル) 「日本兵は強かった」と語り継ぐ激戦地の人々

第6章 マルタ 地中海で活躍した特務艦隊は「英雄」として称えられた

第7章 フィリッピン 「神風特攻隊を称賛し尊敬する理由」

第8章 フィンランド 「ロシアを破った日本に彼らは期待した」

第9章 パラオ 「祝日となった天皇皇后両陛下ご訪問の日」

第10章 インドネシア 「独立宣言文に『皇紀』を使った想い

第11章 極東ロシア 「シベリア抑留者にロシア人が抱いた畏敬の念」

第12章 台湾 「世界一の親日国が今も大切にする日本精神」

 こうやって、東南アジアや太平洋の島々の多くの国々から、今もなお好かれ続けている日本や日本人の姿をしっかりと理解し把握すれば、我が国が、戦後に於いての経済的発展を土台に、それらの国々との間でより太く、より深い交流の絆を作りつつ、我が国の文化や言語を学ぼうとする人たちを多く生み出し続けていることの理由を納得できるでしょう。

ここにおいて、多くの海外諸国において、日本語学校が林立し、日本語や日本文化を真剣に学ぼうとする若い人たちの多いことの有力な理由を明確にできるでしょう。

 「日本の若者よ、大志を抱け!」

令和2年2月7日 金曜日
CJA日本語学校・理事長 岡村寛三郎
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