「先人に教えられ、勇気づけられる」
皆様のご健勝と清栄をお慶び致します。
さて、現代のピラミッドともいわれている「難工事と巨大な建築物」の代表例である関西電力の黒部(第4)ダムは、工事中の事故や雪崩被害などで171人もの殉職者と7年にもわたる歳月をかけて、延べ1,000万人もの労働力を駆使して、漸く昭和38年(1963年)に完成しました。
しかし、その工事では、各種の資材をダム建設地の黒部川沿い地区に運ぶための北アルプス山中の長いトンネル工事において、とりわけ、トンネル内の破砕帯から大量の冷水が噴出し、大変な難工事となった。
そういった難工事の経緯は、映画「黒部の太陽」でも描かれ、大勢の人達の激しい慟哭や感動を呼びました。
その難工事の完成と関西への電力供給の成功という偉業を成し遂げた関西電力の社長・太田垣士郎氏の苦労や勇気の物語は、最近も、「胆斗の人」という名の書籍で詳しく紹介されています。
北海道での電力供給が、最近の地震の影響で途絶えたことによる民衆の社会生活や経済的側面での混乱や被害の大きさの記憶も生々しい今日では、250年にもわたってダムとしての機能を続けられると推定されているこの黒部ダム建設の完成と関西での電力の安定供給の重要性とは、今更ながらに痛切に感じられます。
ところで、黒部ダムの工事を指揮した太田垣士郎社長は、難工事の最中に次のような言葉で、目前の危険や恐ろしさにひるむ会社役員や職員を戒め、鼓舞しつつ、難工事への挑戦をし続けたそうです。
「経営者が十割の自信をもって取り掛かる事業、そんなものは仕事の内には入らない。
7割成功の見通しがあったら、勇断をもって実行する。それでなければ、本当の事業はやれるものじゃない。黒部は是非とも開発しなきゃならん山だ!」
翻って、岡村ゼミナールが新たに挑戦している社会人向けの新規事業「日本語教師養成講座」の難易度を思えば、巨大な黒部ダム建設の難工事に比べれば、吹いて飛ぶ程の、あるいは針の穴ほどの軽微な企画事業でしかないでしょう。
それでも、それなりに種々の関門や障壁が多く目前に立ちふさがり、進路を妨害している現実がある事を認めざるを得ません。
そういった今日、上記の「胆斗の人」という名の書籍を通して、多くを学び、勇気づけられていることも確かです。
新規事業は、挑戦者にとっては、正に死に物狂いの挑戦です。しかし、岡村ゼミナールには、おおくの協力・支援者があって、種々助けられていることも確かです。
ここに於いて改めて、早期知能開発:ACE Kids Academy「」珠算・習字・英会話・ロボット科学教育講座」事業の担当者に、厚く御礼を申し上げます。
引き続きよろしくお願い致します。
平成30年9月29日 土曜日
岡村ゼミナール・営業本部長:岡村寛三郎
Cool Japan Academy:CJA日本語学校