
若き日のムカイ・シゲハル氏がスライドを伸ばしてグラスをなぎ倒してしまったのを目撃したことがある.トロンボーンの演奏は面白い.
スライドを対角線に配置して絵にしたいと思ったのだが,スキャンしたら金管がバックに埋没していた.CD ではバックとアクリル画との間に微妙に距離があって,金管が目立つ仕掛けではある.
熊谷守一が「無用な思い入れが生まれるから顔は描かない」と言ったのにならって,顔は描かないことにしている (もっとも熊谷のように,顔の部分に渦巻きを描いたりする勇気はない).
でも知っている人には誰だかわかると思う.こういう絵は緊張する.
縦位置の方が良かった.譜面台の角度は逆が自然.手が白すぎて手袋みたい... もう一度描けばもっとうまくいきそうだが,ストライプは老視にはつらいなぁ.