Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

異常探偵 宇宙船

2018-06-18 08:56:32 | 読書
前田司郎,中央公論新社 (2018/2).

Amazon の内容紹介*****
小児性愛者殺害事件を追う、異常事件専門の探偵・宇宙船。美青年だが使い物にならない助手の米平青年、鳩狩りをする姉弟コンビ、浮浪者の出で立ちで森羅万象を知る直角仙人など、一般社会からはみでた人々を束ね、捜査を進める宇宙船。その正体は、一人娘を亡くし、重いうつ病にかかった主婦だった。
調査の依頼主・お嬢さんの下着が盗まれたり、怪人・空気ゴキブリに脅かされたりしながら、事件を追う宇宙船を待ち受ける真犯人とは--。
弱き者たちへの眼ざしと不意打ちの笑いがクセになる、奇才・前田司郎による初の推理小説!*****

ふざけているような,哲学的なような,変な小説.異常な登場人物が,作者の手を離れて勝手に動き回っているような感じがあったが,結構盛り上がった挙句の読後感の良い終わり方はなかなかのもの.昭和の時代伝奇小説の現代版 ?

上記内容紹介はかなりボケている.鳩狩りコンビは姉弟ではなく,直角仙人はほとんど出番がなく,宇宙船の病状はうつ病ではなく,推理小説とするのも抵抗がある.

コマツシンヤによるカバーイラストはストーリーを反映している.図書館本.
☆☆☆★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg