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なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

愛のむきだし

2010-01-08 | 休み
ゲオ様のおかげで年末年始は一杯映画DVDが観れたぜ!6作ほど観たけれど、何と言っても園子温監督の『愛のむきだし』(2009年)が一番面白く、久しぶりに映画を観てガツンとやられちゃった。


『愛のむきだし』(映画公式)
愛のむきだし
※ポスターはどっちもどっちだったのでこっち。でもあのメインポスターはとてももったいないと思う。


母親が死んでから疎遠だった父親に突然呼びつけられていきなり巨大ロボットに乗って巨大な謎の生物と戦えと命じられた主人公が、謎のクローンらしき美少女やドイツ系アメリカ人の天才美少女に出会いつつ、人類を脅かす謎の巨大生物や謎の秘密組織と戦って行く、みたいな映画。

もう何だろう…他の人はどうか分からないけど、ぼくにとって『愛のむきだし』の視聴感や視聴後の感覚は『新世紀エヴァンゲリオン』テレビ版・旧劇場版のそれであって、特に映画を観た後の感覚は『エヴァンゲリヲン:破』のそれに限りなく近い。もう双生児にしか見えない。

主要キャラクター3人とも父親に関するトラウマ(父親の欠如。『エヴァ』は母親の欠如。父親も居ないけど)、仕組まれたボーイミーツガール、主人公が女性に求めるもの、主人公とヒロインの関係性、物語展開とラスト。そしてテーマである「愛」も存在承認と言う意味では共通。

同じものを別の切り口で切り取ったら、かたっぽは『エヴァ』でもうかたっぽは『愛のむきだし』だった、と言われたら10人に一人くらいは信じるんじゃないか。気のせいか。俳優さんたちの演技は皆凄かったけれど、やっぱり満島ひかりさんの熱演と安藤サクラさんの怪演が焼き付く。そしてエロ。


ただ総上映時間が237分。4時間。退屈なシーンはあまり無いけれど4時間。映画館で観なかったことを後悔。去年の年末に再上映していたみたいなので逃したなぁ、もったいなかったなぁ、とは思いつつも、この4時間ある映画を映画館で観る勇気は無いなとも思う。

人をかなり選ぶ映画で4時間。劇場では特別料金になり、レンタルでも上・下巻。もちろん別扱いなので料金も別。とてもおいそれと観られるような映画でもないし、レンタルDVDでもない。映画で237分の長尺だからこその鑑賞後、視聴後の満足感だけど、もったいないなぁ。

観たい人しか観ないし、観られる人しか観ない。それは4時間の長尺映画だから。映画じゃなかったらなぁ、深夜ドラマとして30分×10回でやったほうが観やすいし、敷居も低くなるんじゃないかとか妄想しちゃいますが、内容的に少しハードな部分があるので無理だなぁ、と。



三木聡監督やケラリーノ・サンドロビッチ監督、岩松了さんなんかのロフトワンプラス系のサブカル演劇映画が好きで、若しくは抵抗が無く、あまり野暮なことを考えないなら観て損は無いと思う。そして4時間時間が取れるなら。ゆらゆら帝国の主題歌も良かったし。3月末までゲオなら上・下巻でも200円でレンタルできるし。『エヴァ』を全部観るより遥かに短いし。というか、股間とハートが鷲掴みです。働いたら真っ先にDVD買います。というかBDでも出してください。両方買います。

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