「九条自由広場」

「昭和区九条の会」(名古屋)のブログです。会と市民の皆さんとの交流の広場です。ぜひ「コメント」をください。

大阪の陣、維新の会が圧勝            秋葉 次郎

2011-11-28 06:58:47 | Weblog
 昨日、投開票があった大阪のダブル選挙は、橋下氏が率いる大阪維新の会が既成政党を
破り圧勝しました。
 府知事選挙は、ダブルスコアに近い圧勝でした。政治は独裁が必要! と言ってはばか
らない橋下氏の当選は、『テレビで培った人気』と評価する向きもあるが、実は、いまの
政治にあきたらない、有権者のメッセージであると深く受け止めないといけないと思います。

 このような結果を招いた一番の責任は、民主党にあると思います。多くの有権者は2年
前の衆議院選挙で、民主党の選挙公約を信じ、自らの生活の改善への期待を込めて投票を
したはずです。
 それなのに、後期高齢医療制度廃止も、消費税の引き上げストップも、福祉の充実も、
普天間基地の移設問題も、国民生活や平和の問題のすべてについて、公約を反古にしまし
た。公約を破っただけでなく、自公政権ですらやれなかった「消費税の引き上げ宣言」目
玉政策の子ども手当に見られるように「福祉の後退」は目を覆いたくなる現状です。
 原発事故の処理も、復興財源問題も庶民をないがしろにして、電力会社や経済界の意向
を第一に考えています。根幹的な政策は、アメリカや財界の意向に逆らえない弱点(本質)
があります。

 次は、自公両党です。国民生活の破綻の路線を推し進めてきたのは自民党です。公明党
はそれを強力に後押ししてきました。
 それを反省もせず、民主党政権をアメリカ、財界寄りの立場で批判し、より一層反国民
的な政策を進めさせています。
 これらの現状を見れば、大阪の府民・市民が怒り、「独裁かも知れんが、橋下には入れ
とこ」という行動にでるのは当たり前かもしれません。
 この傾向は、名古屋市長、愛知県知事選挙でも同様でした。名古屋市長選挙では共産党
は独自候補を擁立し、惨敗しました。
 大阪市長選挙での共産党の態度は立派だったと思います。しかし、共産党が「反独裁の
一点」で平松氏を応援しても、勝てなかった。

 この事実を深く分析しなければなりません。私は、いまの庶民の政治不信は、フアッシ
ョを生み出すと心配しています。ヒットラー政権が誕生したドイツの閉そく感と日本は似
ているのではないでしょうか。
 では、どうすればよいのか、
 私は、まだ、国民の多数が支持している憲法九条を守れ! 平和を守れ! とともに
「原発をやめ、再生可能なエネルギーに変換を!」という運動を全国民的な運動にするこ
とを粘り強く、行うことだと思います。