よみびとしらず。

あいどんのう。

初夢

2018-01-02 13:15:40 | 夢日記
最後にみえたのはどこかのへやで、水の香を焚いていた。
火災探知機がなる、なる、なる。
けれども火の手はあがらず、火事にはなってない。

山奥のやどへ行った。
がたがたと舗装のなっていない道を走るバスの送迎があった。このやどへ来るのは二回目だろうか。以前買ってきた古いお酒がまだあった。買ったときは透明なお酒だったがいまはすこし黄色くなっている。

手元には魚がある。煮付けにしようと思っていたのに、調味料が醤油しかなくてすこし困った。やどの部屋にはコンロはないが、共有スペースの廊下には電子コンロが置いてある。

調味料、昆布。
良い昆布の佃煮を自分たち用に買い求める老夫婦がいた。「安いのはゴムみたいで食えたもんじゃない」とお爺さんは苦虫を噛み潰したような顔で、言った。

手元にある魚、魚。

よく晴れた空のした、川辺にいた。
川辺で魚を狙うための餌と、それを狙うトリ。結局トリは魚も餌もとらずに去っていった。
99の白がいた。
魚は捕まえられたけど、お米はすこししかない。川辺には何人かの男たちと一緒にいた。たぶん男しか、いなかった。

帰りの運転手はすこし運転があらかった。
送迎バスは、行先も運転手もバスの形状もころころとかわる。私は眠気と闘いながら、助手席で靴をぬいだりはいたりぬいだりしていた。もくすぐ目的地に着くのに。このときの運転はさほどあらくなく、背の大きなスーツ姿の男が運転していた。運転手は運転のあらい男と切り替わり、わたしはバスの出入口に近い席に座っていた。運転手はひょろりとした男で髪を金色に染めていた。運転のあらい運転手は、鋭角三角形の先にある細い階段のぎりぎりに、車をつけた。金色の髪の男は、私があまり歩かなくてすむ場所にバスを停めてくれた。

帰りのバスはまた行くバスとなる。帰りのときは、私の他にあともうひとり、学生帽に外套を羽織った男しか乗っていなかった。そしてその乗客の彼は途中下車して、赤いイヤホンを忘れていった。
けれど今度の行くバスは老若男女、いろんなひとがバスに乗りこんできていた。みんな嬉しそうだった。私は名残惜しいがバスをおりた。

鋭角三角形の先にある階段をおりていく。
道はしだいに広くなり、どこにでもありそうな田舎町になった。
お守りはひとつ壊れてしまった。すこし雨が降っている曇天の空だった。わたしは鞄のなかの白い紙袋から、赤い紐状のお守りをとりだした。
それを荷物にくくりつけると、その先へとすすんだ。この道の先に、山奥のやどがある。

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