よみびとしらず。

あいどんのう。

2020-04-05 00:06:08 | 詩(イラスト付)
虹のかかる空にわたしは俯き虹みえず
ならば虹のなき空にもかかる虹ありと
大空を仰いだ
その大空の虹なき空に虹みえて
その美しさにわたしは笑う
いつか見た日のあの空を
重ねて見上げたたくさんの星たちは
虹の歓び知らずとも
晴れわたる青空にまた虹はかかり
地面を睨んでばかりいた目は滲(にじ)んで仰ぐ
虹のかかる空に虹みえた
その当然を虹は讃(たた)える七色の
七色に満たぬ思いも全て受け入れて
始まりの空色はわたしの世界に虹を与えた
星に願わぬ星たちも
本当は知っている歓びの在処

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