とあるところに救い主とその救い主を蘇らせた女性がいた。
蘇った救い主はその後たくさんの人たちを救うこととなり、救い主を蘇らせた女性は生涯ただひとりの従者として、ずっと救い主のそばにいた。
長い長い放浪の末に、救い主の寿命も尽きるころ、救い主はその女性に対して最後にこう言った。
「これで…貴女の罪は少しでも赦されただろうか」
その言葉をきいた彼女はこう言った。
「私は罪など犯してはおりません」
それでようやく気がついた。
救い主が本当に救いたかったのは、ずっとそばにいたこの女性だったこと。しかし救い主は、彼女を救うことはできなかった。
わたしは気付くのが遅すぎた。
救い主は目を閉じながらそう思い、そのまま息を引き取った。彼女は救い主を看取ると遺体を燃やして海にまき、その一部は烏に食べさせた。そしてまた次の救い主を探さんと、街につづく道へとひとり歩いていった。
蘇った救い主はその後たくさんの人たちを救うこととなり、救い主を蘇らせた女性は生涯ただひとりの従者として、ずっと救い主のそばにいた。
長い長い放浪の末に、救い主の寿命も尽きるころ、救い主はその女性に対して最後にこう言った。
「これで…貴女の罪は少しでも赦されただろうか」
その言葉をきいた彼女はこう言った。
「私は罪など犯してはおりません」
それでようやく気がついた。
救い主が本当に救いたかったのは、ずっとそばにいたこの女性だったこと。しかし救い主は、彼女を救うことはできなかった。
わたしは気付くのが遅すぎた。
救い主は目を閉じながらそう思い、そのまま息を引き取った。彼女は救い主を看取ると遺体を燃やして海にまき、その一部は烏に食べさせた。そしてまた次の救い主を探さんと、街につづく道へとひとり歩いていった。
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