夜の双子は朝が来たりて
片方は消えてもう片方は姿を変えた
もうすでにいないものとして街にとけ込み
夜はじっと見つめル日の当たる場所
音楽にうかれて歌を唄えば
鬼はただ真っ直ぐに双子を分かつ
分かれた双子はヒトリになって
火を取り暗闇を否定した
明るい世界に鬼は怯えて
暗いクライ夜をいつまでも探し求めている
誰も気がつかないままのかくれんぼ
始まりと終わりの区別もつかずに
鬼さんこちら手の鳴る方へ
双子は分かれてひとりになった
鬼はどこまでも鬼のまま
今日もわたしの苦手が朝がやって来ル
この世の中の真っ正面から
鬼の居ぬ間に知らぬ間に
誰がオニかと問う声もなし
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