よみびとしらず。

あいどんのう。

水合わせ

2022-03-10 11:35:22 | 散文
水を合わせることもなく駆け出した毎日は泡沫となりて隣に寄り添う水の匂いに酔いながらわたしはさながら臥して夢に入(い)る水に包まれて渇きを覚えた喉元にある熱はささやかな徴(しるし)この熱は癒しを乞うて風に孕む本当の願いは水面に揺れて日は沈みいつまで経ってもあなたには許されることのない夜は来る . . . 本文を読む