風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

代かき しろかきと読みます

2022-05-14 | 日記

 「田起こし」された田んぼの様子は、何となくイメージできるかもしれませんが、その後に水を入れてする「代掻き」という作業はどうでしょうか?

 お昼直前、ちょっと時間があったので、写してみました。小雨が降っていて、うまく伝わらない写真になったかも。

 

 昨日やった大きい田んぼ。

 田んぼが真っ平ということはありません。高いところと低いところの差が5センチくらい? 田んぼにある水は、まだ泥水(の色)です。

 午前中にやった、小さな田んぼ。

 やる前の状態。耕した田んぼに水が入っています。ちなみにこれは入れすぎ。

 これも手前の方は入り過ぎ。でも奥まで行き渡らせなければならないので、手前側はこんなふうになります。入水を止めると、全体の高さが同じになります。いわずもがな、水の性質、ですね。

 こんな状態にして、もう一回トラクターで耕すような感じの作業が「代掻き」です。田んぼの中を2,3回くまなく回って、土の塊を田植えに適した軟らかい状態にするのです。

 荒掻き、そして仕上げの代掻き。その後3日間くらい置いて、田植え。田植えまでの間に、泥水も土と水に分かれ、大きな水鏡となります。

 


アカシア

2022-05-14 | 日記

 田植えに向かって、仕事が続いています。一昨日と昨日は、代掻きの一回目。今日は7枚の小さな田んぼのそれです。

 朝ごはんの前に苗に水をやって、その後、田んぼの水の様子を見にひと回り。今日は弱い雨が降りそうな気配です。家に入ろうとした時、かすかに甘いにおいがしてきました。もしかしたら、アカシアの花が咲いているのかもしれません。近くの川まで、直線距離で2キロくらいあるかもしれませんが、その土手(川側)に野生のアカシアの木が何本もあるのです。そこからかなと思ったのでした。

 今朝は風がほとんどありません。風も無いのによくここまで届いたなと思ったのでしたが、むしろ風が無いから、淡く甘い香りが感じられたのかなと思いました。香りがすーっと消えたその時、弱い雨が落ちてきました。小ぬか雨とでもいうような雨でした。

 

 家に入って話したら、「近くの家でアカシアの花のてんぷらを作っているのかもよ」というボケ(?)。思わず笑ってしまいました。ほんの些細なことを話せる誰かがいるということ。自然の中で暮らしていると、それがとても幸せなことのように思えます。もちろん、「見解の相違」が生じることも、多々ありますけど(笑)。

 

 

 このブログを読んでくださっている方は、まだお会いしたことのない方ばかり。「ほんの些細なこと」が、何かしら届いていたら何よりです。

 雨は少し強くなってきました。今日はゆっくり取り組むことにします。

 ちなみに、もう20年以上も前のことですが、6月の末か7月の初め。この土手を通ったことがあります。ふわふわと淡雪のような白いものが落ちてきて、ひとりで感激したことを覚えています。アカシアの花の何かだと知りました。

 

 

 

 

 

 

 

 


寝ている間にも水は流れている

2022-05-10 | 日記

 連休中のある一日。家の上を気球が通り過ぎていきました。隣市で3年ぶりで開催された気球のフェスティバル。大型連休中に県外からたくさんの愛好者がやってきます。数十?チーム。県内のチームもあるようです。田起こし、代掻き、手つかずなど、さまざまな様子の田園地帯。上から眺めたら、どんなに素敵でしょう。一度で良いから見てみたい。でも怖くて目を開けていられない気もします(笑)。

 目ならし。写真中央の辺りにカエルがいます。

 見つかるかな? アマガエル?は自分の身体の色を変えられるそうです。たまたま、教育テレビを見ていたら、こども向けの番組でやっていました。勉強になりました(苦笑)。緑色になったり、乾いた土色になったり…。

 ちゃんと仕事しろー。*安全のため、機械を止めて撮影しています(笑)。

 こんな朝も。

 「受け月」に天気回復を望んだわけではなかったけれど、数日好天が続き、どうにか耕起を済ませました。早い人は、代掻きをしています。水を湛えた田んぼが少しずつ増えてきました。和賀屋もやっと今日、水を入れ始めました。耕した田んぼに水を行き渡らせるには、集中的に注ぎ入れる必要があります。みんなが一度に、というわけにはなかなかいかないものなのです。

 

 


ある日の3Gの話

2022-05-08 | 日記

 先日「ゆい」で、一軒の農家に苗運びに行った時の話です。小休憩の時に、近くにすぐ隣の家の人もいて、行った家の人に、いっしょにお茶ッコにしようと誘われました。行った家の夫婦と自分たち。そして隣人(自分と同じ年齢です)の5人で、にぎやかな休憩時間となりました。

 

 「ヒロ、いつも何時に寝る?と、同級生に聞かれました。「11時頃かな」と答えると、そんなに遅くまで起きてて何してる?との問い。「晩げのまま食ってがら、8時過ぎ、こたつで寝てよぉ。10時近くに目さめで、結局寝るの11時頃だ」

 「なにっ! こたつ? まだやってるのか」 

 「んだ。ばあさん寒がるから、まだやったままだ。だども、毎年、6月になったのを機会に、『なんぼなんでも6月さ入ったで』と言って、片付ける」

 同級生が続けます。「オレなんか、7時過ぎに寝てしまう。だから3時頃には目が覚めるんだ」とのこと。そして…。

「ところで**(苗を運びに行った家の人。5才くらい年上)。この前3時に起きたら、遠くの田んぼでトラクターの音したけど、まさか、2時頃からやってたんじゃないよな」

 そう聞かれて、その人が「(2時から)やってらったー」との答え。思わず、絶句というか吹き出してしまいました。だって、夜中の2時ですよ。もちろん、何かしらの事情があってそうしたのでしょう。笑ってはいけないんです。でもつい、あまりに奇想天外?なことだったので、驚きながら笑ってしまいました。

 その人も、笑ったことを怒るでもなく、「だってよぉ、しょうがなかったんだ」などと話していました。

 

 この文章からだと、面白さが全然伝わらなかったと思いますが、楽しいひとときでした。3G(3爺)の会話は良いものです。5爺なんかとんでもない。百害あって一利なしと聞いています。それでもそれが作られ、売られ、使われる。それを欲しがる…。いったい何のために作られるんでしょうかね。

 

 ちなみに、自分のことをヒロと呼ぶのは、この同級生ただひとりです。同じ集落で小さいころから遊んだ中とはいえ、そう呼ぶのがこの人だけ。そのことにふと気が付いて、少し不思議な気がしたことでした。

 

 また、どうでも良いことを書いてしまった。今月のお米の便りが、まだ書けていないというのに。

 

  


毒にも薬にもならない話

2022-05-08 | 日記

 まだ耕されていない田んぼの中で、落ちていたものを拾っていた。

 星座盤に書かれているいくつもの星座。それぞれが一目でわかるように、星座を構成する星々は白い線でつながれている。そんな図柄のままで、いくつもの星座が田んぼに落ちていた。置いてあったという感じであった。

 どの星座も、どうにか手で持てる大きさだった。数個の星座がひとまとまりとなり、何箇所かに置かれているようだった。

「空にあったのがここにあって、代わりの星座を誰がどんなふうにして空に浮かべるんだろう?」

 そんなことを気にしながら、いくつかを拾っていた。目が覚めるまで。

 

 どういう思いが、こんな夢を見させたのか…。