音楽療法士でこぼこ生活

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移調のこと

2007-05-07 14:37:54 | 音楽療法いろいろ
音楽療法の場で曲を使うときはたいてい移調します
理由は歌っていただくことで何らかの目的を達成したいと考えて行うので、キーが高いために歌いにくいなどの障害があると、本来の目的達成に邪魔になるからです

特に高齢者の場合は、自然に歌う出されるときはかなり低い音(ド~ミくらい)から始められるので途中で低すぎて続かなく事もあります

人が自然に声を出す時ってそれくらいのキーからですし・・・当然のことですが・・

まあ、しかしそれでは途中で歌えなくなったりしますし、かといってオリジナルの高いキーではこれまた歌えなくなるので

私はだいたいその曲の最高音が高いドを超えないようにしています。
高いドまでくらいは、歌ってもらうことでエネルギーを使い、良い効果も得られると思っています。
使う曲が高いドを超えるようなときは、超えない高さまで低く移調します。
たいてい3度から5度下げます。そうすると、逆に下の音が低くなりすぎることもありますが、低い方はファ、ミくらいまでは歌われます

児童の場合はもう少し高めにしますが、それでも高いレくらいを目安にしています


キーを下げていることはいちいち言いませんが皆さんが楽しそうに、しっかり歌っておられるのはキーを下げているからだと思います

伴奏は、大抵、その曲の定番の前奏(これは大事です・・・これで歌う気持ちが膨らみます)に続き、右手でメロディー、左手で伴奏を付けています。
その場で移調して弾くのはなかなか大変なので予め書き直しています

また、とにかく歌っておられる方が気持ちよくなることが大事なので、例えば「ふるさと」のように3拍子の曲が途中で4拍子になってしまう事がありますが (夢は今もめぐりて=の部分などで)そう言ったときも3拍子で突っ走らず、フェルマータのように皆さんがのばされるのを待ってから次のメロディーへ進みます
前にも言いましたが 音楽教育の場では無いので、途中で拍子が変わろうが、歌詞が変わろうが、キーが変わろうが・・・参加者の皆さんにただひたすらついていくだけです

明日はネタ編「テーマソング作り」です




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