以前にお話したことがありますが、お年寄りと言っても、身体には多少不自由があっても、自分の意志はあらわせる方を想像される方が、施設に来られて驚かれる事があります
認知症と一言で言っても、その様子は様々で、見当識障害と言って場所や時間はわからないけれど食事や排泄は出来る方や、残念ながら、それら全てのことがわからなくなった方までおられます
今私が関わっている認知症の方のグループは10~20名で、簡単なお話は出来、音楽活動も一応出来る方が半分くらい、残りの方は、話しかけにも全く反応の無い方や、呼びかけに反応はありますが、内容を理解されない方などです
このグループへの音楽療法では、
1)音楽活動を通じて意思疎通やコミュニケーションの方法を見つける
2)音楽活動を通じて、心身の活性化を図る
と言う二つの目標を立てて進めています
具体的な方法としては、1)については歌いかけや手拍子、打楽器などを提示しながら、どんな歌、リズム、活動なら反応があるのか、かなり細かく観察して(ピクッと指先が動いたとか)なんとか音楽を通じて、関われないかを探っています。前回、なんとか手拍子をされた方に今日はタンバリンを提示してみましたが全く反応がありませんでした
また、2)については、前回はマイクを用意して、お一人で歌っていただく機会を設け、意識してしっかり歌うと言うことで活性化を図りましたが、今日は用意はしていたのですがそう言う雰囲気にならなかったので打楽器を配って、歌いながら鳴らしてもらうだけにしました
形態は集団セッションですが、実際には個別に関わりながら進めています
歌いながら、参加者の間を動き回って、援助したり、観察したりします
徘徊される方がずっーと周りを歩いておられるので、楽器などにつまずかないように気も付けなくてはなりません
70代から90代の方なので、明治~大正~昭和初期の歌を中心に、歌唱、歌を歌いながらの体操やお手玉など身体活動、和太鼓叩き、打楽器奏を行っています
今日は、季節の歌を歌い、順に歌いながら和太鼓を叩いていただきましたが・・・いつもそうなんですが、特にこのグループでのセッションはゆったりとした時間が流れるように気を付けて進めており・・・「今日は5月最後の日です」と言ったらことのほか皆さんが驚かれ反応が大きかったので少し長く話をしていたらここまでで45分過ぎていました
みんなでお話しと言っても参加者はみな私に対してのみ話されるので私はいちいちその話しを他の人に(また個別に)伝えるので時間がかかります・・・ゆっくり簡潔に話さないと理解されないので・・また、話し好きな方はえいえんと話されるので、それをまた全体へ広げていきます
・・・最後15分は楽器を配り、(終了後は昼食なので、食事が進むように)リズミカルな曲を楽器を鳴らしながら歌いました
結果としては、このところ一日うろうろとされて、落ち着かないと報告があった方が一時間着席して落ち着いて歌われていたこと、ほとんどご自分では何も出来ない方が何の援助もしないのに手拍子をされており、あわてて歌いかけに寄っていったらわずかに口を動かして歌われていたこと、月の変わり目の話題で、会話が弾み、表情が生き生きとされた方が数人あったことなどが評価出来る点で、一方毎回何らかの反応を見せておられた方が今日は全く反応が無かったこと、ここ何回か色々なアプローチをしていますが未だ全く何の関わりも持てない方がいらっしゃることが反省と次回への検討課題です
認知症だからもう何も出来ない、何もしなくて良いと言うのではなく、まだこんなに出来ることがあるよと言うのが音楽療法だと私は思っています
認知症と一言で言っても、その様子は様々で、見当識障害と言って場所や時間はわからないけれど食事や排泄は出来る方や、残念ながら、それら全てのことがわからなくなった方までおられます
今私が関わっている認知症の方のグループは10~20名で、簡単なお話は出来、音楽活動も一応出来る方が半分くらい、残りの方は、話しかけにも全く反応の無い方や、呼びかけに反応はありますが、内容を理解されない方などです
このグループへの音楽療法では、
1)音楽活動を通じて意思疎通やコミュニケーションの方法を見つける
2)音楽活動を通じて、心身の活性化を図る
と言う二つの目標を立てて進めています
具体的な方法としては、1)については歌いかけや手拍子、打楽器などを提示しながら、どんな歌、リズム、活動なら反応があるのか、かなり細かく観察して(ピクッと指先が動いたとか)なんとか音楽を通じて、関われないかを探っています。前回、なんとか手拍子をされた方に今日はタンバリンを提示してみましたが全く反応がありませんでした
また、2)については、前回はマイクを用意して、お一人で歌っていただく機会を設け、意識してしっかり歌うと言うことで活性化を図りましたが、今日は用意はしていたのですがそう言う雰囲気にならなかったので打楽器を配って、歌いながら鳴らしてもらうだけにしました
形態は集団セッションですが、実際には個別に関わりながら進めています
歌いながら、参加者の間を動き回って、援助したり、観察したりします
徘徊される方がずっーと周りを歩いておられるので、楽器などにつまずかないように気も付けなくてはなりません
70代から90代の方なので、明治~大正~昭和初期の歌を中心に、歌唱、歌を歌いながらの体操やお手玉など身体活動、和太鼓叩き、打楽器奏を行っています
今日は、季節の歌を歌い、順に歌いながら和太鼓を叩いていただきましたが・・・いつもそうなんですが、特にこのグループでのセッションはゆったりとした時間が流れるように気を付けて進めており・・・「今日は5月最後の日です」と言ったらことのほか皆さんが驚かれ反応が大きかったので少し長く話をしていたらここまでで45分過ぎていました
みんなでお話しと言っても参加者はみな私に対してのみ話されるので私はいちいちその話しを他の人に(また個別に)伝えるので時間がかかります・・・ゆっくり簡潔に話さないと理解されないので・・また、話し好きな方はえいえんと話されるので、それをまた全体へ広げていきます
・・・最後15分は楽器を配り、(終了後は昼食なので、食事が進むように)リズミカルな曲を楽器を鳴らしながら歌いました
結果としては、このところ一日うろうろとされて、落ち着かないと報告があった方が一時間着席して落ち着いて歌われていたこと、ほとんどご自分では何も出来ない方が何の援助もしないのに手拍子をされており、あわてて歌いかけに寄っていったらわずかに口を動かして歌われていたこと、月の変わり目の話題で、会話が弾み、表情が生き生きとされた方が数人あったことなどが評価出来る点で、一方毎回何らかの反応を見せておられた方が今日は全く反応が無かったこと、ここ何回か色々なアプローチをしていますが未だ全く何の関わりも持てない方がいらっしゃることが反省と次回への検討課題です
認知症だからもう何も出来ない、何もしなくて良いと言うのではなく、まだこんなに出来ることがあるよと言うのが音楽療法だと私は思っています