つづきます。
それにしても、こんなことが北海道ツーで発生しなかったことに、胸をなでおろした。考えただけでも
シリンダーは中古を探そう、まず新品はでないだろうし出たところで価格が恐ろしいことになってんだろうし・・・
ガスケットやピストンリングはまだ新品が出るんだろうか?XL改さんにも心配してもらったが、どうなんだろ?明日部品屋へ行ってみよう。
とりあえず、シリンダーが見つかるまでの間、ヘッドをばらします。
何の準備もせずに開けてしまった「パンドラの箱」
バルブスプリングコンプレッサーは持ってないので、近所の車屋さん「T自動車整備工場」へ向かう。
「社長 かして~」って行くと「そこいらにあんだろ?もってけ~」と気持ちよくなんでも貸してくれる。
そういえば、このSを落札して横浜まで取りに行ったのも社長に借りた軽トラだった。
話は、それるが、この社長(とは言っても、従業員は社長と奥さんだけのお店)私より一回り上のお歳、若いころは、バイクはCB72乗りで、バイクの話になると、何時間でも語ってくれる。車はホンダS800、当時、富士スピードウェーでレースに明け暮れそこそこのタイムで走ってたそうだ、なんとこのS800、あの吉村さん! ポップ吉村さん本人にヘッドをチューニングしてもらったとのこと、しかも新車を持ち込んでと、実にうらやましい話です。
現在、社長んちのうらのガレージにはCB750フォア、刀750、XR200,ダックス、モンキーなどなどみちはてた姿でしまってあるのを私は知っている。
私の師匠であり、また都合のいい?付き合いをさせてもらってます。
さて、話を戻します。
「バルブスプリング? どっちのタイプがいい?」と2種類の特殊工具を出してくれ、1つは、よくあるタイプののバルブスプリングコンプレッサーで、もう1つが、これ、
はじめて見た。こんなのみたことがない!
一見、ただの筒みたいだ。バルブが下がらないよう下にウエスなどを置き、筒状の先端をリテーナにあて手で「グッ」と押すと「あら、カンタン!」コッターが外れる。
筒状の先端が磁石になっており、そこにコッターが付いてくる、たったそれだけのことだが、目からうろこ、簡単すぎ、ってわけでこれを借りてきた。このセットには先端部を替えるだけでコッターの取り付けもできるアダプターとステムシールの脱着ができる工具も入ってる。
ステムシールようがこれ、上のT字のとこを締めるとステムシールが固定され引くと取れるというものだ。ステムシールを付けるときは差しこんで押すだけ、 社長!いいのもってんじゃん
バルブ用のコンパウンドとタコ棒も借りてこようとしたが、見つからなかったので、その足でアストロへ
コンパウンドが¥570 あいもかわらずこの缶ですね、 タコ棒が¥304 これくらいの出費はしないとね
はずしたバルブがこれ、それほど 「下がり」 はしてなかったようだ、はずしたステムシールもまだやわらかかったし、
さてと、いよいよすり合わせ
すり合わせ前と後
と、今日はここまで、ってかシリンダーがないことには先に進めない(T_T)
あと、ガスケットはがしも大変ですね、最初カッターの刃ではがしてたが、切れすぎてアルミまで削れてしまう、なにかつかえそうなのを探してみつけた。
ノコ刃の折れたもの、 先端をオイルストンで研いだものです。切れすぎず、またしなり具合がよく、細かいとこにも使える。
あ~早く安くてきれいなシリンダーを探さなければ・・・ ¥6000のバイク、安くはなかったみたいです・・・