◎秋田県西馬音内の「矢崎新聞店」は健在
本多熊太郎講述の小冊子『世界新秩序と日本』については、今月一七日のブログで、ひと通りの紹介をしておいた。本日は、その補足である。
この小冊子の表紙には、「熨斗(のし)」マークの朱印が押されており、その下に、黒色のスタンプで「秋田県西馬音内町/矢崎新聞店」とある。秋田県西馬音内町で秋田魁新報を販売していた矢崎新聞店が、顧客に進呈したものであろうと推測した。
そこで、「西馬音内 矢崎」を、インターネットで検索してみた。いきなり、「西馬音内販売所/矢崎 竜文(やざきたつふみ)」という記事がヒットしたのには驚いた。
同記事によれば、矢崎竜文さんは、矢崎新聞店(秋田魁新報西馬音内販売所)の「曾祖父から数えて4代目の店主」だという。同記事には、古風な店構えの新聞店の写真もある。正面に「秋田魁新報毎日☆新聞/矢崎新聞舗」の看板がかかり、右側には「秋田魁新報/西馬音内販売所」の案内板が見える。
なお、「西馬音内」は、「にしもない」と読む。現在では、雄勝郡羽後町(おがちぐんうごまち)の大字だが、一八九七年(明治三〇)から一九五五年(昭和三〇)の間は、雄勝郡の「西馬音内町」であった。【この話、続く】
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