◎OCRソフトで表示される珍しい漢字
文書をスキャンし、OCRソフトで処理すると、読みとりミスによって、見たこともないような珍しい漢字が表示されることがある(私が使っているOCRソフトは、たぶん、中国製である)。
このブログでは、そういった漢字について、これまでも何回か紹介してきたが、本日もまた、紹介してみたい。部首、読み、韻、意味は、後藤光憲編『活版鮮明 広益新撰玉編』(鐘美堂、一九〇五)に拠った。
侷 部首〔人〕 キョク・ゴク 沃【入】 たけひくし
叨 部首〔口〕 タウ・トウ 豪【平】 みだり・むさぼる・はづかしめ
广 部首〔广〕 ケン・ケン 琰【上】 いはや・むなぎ
庥 部首〔广〕 キウ・ク 尤【平】 おほふ・かげ・こかげ
琛 部首〔玉〕 チン・チン 侵【平】 たから
耵 部首〔耳〕 テイ・チャウ 梗【上】 みゝくそ・みゝのあか
肤 部首〔肉〕 フ・フ 虞【平】 同膚
臃 部首〔肉〕 ヨウ・ユ 冬【平】 はれもの
逑 部首〔辵〕 キウ・ゲ 尤【平】 たげひ・あはする・あつまる・きはまる
逛 部首〔辵〕 キャウ・ガウ 養【上】 わしる
軔 部首〔車〕 ジン・ニン 震【去】 てこ
以上は、『広益新撰玉編』によって、その漢字の存在が確認できたものであって、そういう漢字が本当にあるのかを確認できない場合も多い。今回、調べてみたものについて言えば、たとえば、次のような字である。
褂、搿、軚、磡、趴
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