大村愛知県知事も二の足？

　衆議院選挙の舌戦が始まり、自民・公明、希望・維新、立憲・社民・共産の色分けがハッキリして、有権者には選択の幅が広がったことはいいことです。

　世論調査では、旋風を巻き起こすかと思われた希望の党が小池さんの戦略の間違いで、自民がリードし、希望は伸び悩んでいるようです。

　安倍一強政権を打倒し、小池さんがキャスティングボードを握ろうとした戦略が見事に外れ、自民・公明が過半数以上を獲れば、安倍政権の存続が決まり、消費税アップやアベノミクスの継続、さらに改憲に向けて突っ走ることでしょう。

　そんな状況を睨んで、三都連合を組んだばかりの愛知県知事の大村さんが、希望の党の応援演説には行かないと言いだしました。

　安倍政権が存続したら、愛知県知事として小池さんを応援した大村さんを安倍さんが苛めるのは目に見えていますから、予防線を張った方がいいと思ったんでしょうね。

　「政党を応援する演説はしない」という訳の分らん説明をしていますが、安倍政権が続いたら「地方分権」なんて吹き飛ばされて、安全保障に大金がつぎ込まれるでしょう。

　安倍さんが頼りにしている米軍では、昨日も海兵隊の大型ヘリが沖縄で事故を起こしています。

　オスプレイの墜落や緊急着陸、イージス艦の衝突事故、そしてヘリの事故と米軍は日本国内だけでも戦闘とは関係ない訓練でいくつもの事故を起こしています。

　幸い日本国民に被害は出ていませんが、こんな事故ばかりしてる米軍に日本を守ってもらうこと自体に問題がありそうな気がします。

　日米安全保障条約で日本は守られていると政治家や軍事評論家たちは豪語していますが、果たして本当なんでしょうか？

　米国軍の駐留が無くなったら、莫大な防衛予算をどう賄うのだと言われますが、米国にとって日本や韓国は単なる防波堤にすぎません。

　「北朝鮮の脅威」なんて言葉が飛び交っていますが、嘘ばっかり付いている北朝鮮の指導者との対話を拒否し、「制裁、制裁」と国際社会に訴え続けている米国や日本政府にも問題があるんじゃないでしょうか。

　安倍さんの言うことを信じてる国民は「北朝鮮は怖い」と思い込まされていますが、世界平和を望む「日本国憲法」を基盤とする日本政府は、どんなに嘘八百を並べられても辛抱強く「北朝鮮」と話し合うべきだとじいちゃんは思います。

　高圧的なトランプさんの言動やそれに追随する安倍さんの遠吠えのような演説の繰り返しに騙されちゃ～いけません。

　抑止力として高額な兵器をアメリカから買わされるぐらいなら、極貧に喘ぐ北朝鮮の人たちに人道的援助をした方が安上がりです。

　「人道的な援助でも、核やミサイル開発に使われるカネに換わる」と声高に訴える人もいますが、カネじゃなくて食料や医薬品など市民生活に欠かすことのできない物資で支援すりゃ～いいんです（それを換金して核開発などできないシステム作りが必要ですが）。

　そんな援助をしてくれる日本に対して、さすがの金さんも核ミサイルを撃ち込んでやろうとは思わないはずです。

　トランプ政権や安倍政権が今やってる高圧的な言動や行動の方が、よっぽど世界から非難されるべきじゃ～ないでしょうか。

　世界の人類が皆手をたずさえて仲良くやろうというのが「戦争放棄」という条項のある「日本国憲法」です。

　戦後７０年以上経って、先人が残してくれた世界でも稀なこの憲法を守ることも国民の使命です。

　憲法の中には、時代にそぐわない条項も含まれていたり、追加しなければいけない条項も多々ありますので、改憲や加憲に反対はしません。

　しかし、９条の精神は未来永劫不変のものだとじいちゃんは信じています。

　今の安倍さんは、只々９条の中身を変更し、米国に頼らなくても戦争のできる兵器を自前で持ち、米国の意のままでなく日本政府の意思で自ら兵器を持って戦地に行けることを望んでいるだけ…。

　これじゃ～、憲法改正に賛成することはできませんよ！