米国のユネスコ脱退…

　自分の意思にそぐわない団体からは手を引く…。

　これが米国のやり方です。

　今回「米国第一主義」を貫くトランプ政権が、ユネスコから脱退を表明しました。

　「ユネスコが反イスラエル的である」という理由からだそうです。

　米国とユネスコの対立は以前から続いていて、１９８４年にも「政治的偏向」や「放漫な財務管理」を理由に脱退し、２００３年に復帰したことがあります。

　さらには、２０１１年からユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに反発して、年間８千万ドルの分担金の拠出を停止したままになっています。

　ユネスコと米国の間には、ずぅ～と中東での立場の違いによる問題がついて回っています。

　米国の言うことを聞かないのなら、プィッと横を向くのがアメリカという国です。

　そんなアメリカの横暴さをイヤと言うほど知っている日本の政治家は、何でもかんでもアメリカさんの言う通りになり、これが「日本はアメリカのポチ」と世界から悪口を言われている所以です。

　安倍さんなんて、その典型でアメリカがどんな政権になっても従順にナツイテ行くばかり、恥ずかしいなんて思っちゃいないんですね。

　アメリカに守られてなきゃ～、何にもできない幼児のようなもんです。

　だからアメリカのご機嫌を損ねるようなことは何もできない内弁慶…。

　国内では、官僚たちの人事を一手に握り、忖度という名目の下にやりたい放題です。

　第２次安倍内閣の４年半は、そんな安倍一強時代を作り上げてしまいました。

　今回の選挙で自民党が勝てばさらにこの状態が続きます。

　今朝の朝刊に総選挙の現段階での予想が出ていましたが、希望の党はあまり伸びずに自民党が頑張っているようです。

　国民は、こんな状況なのに安倍政権を支持するんでしょうかねぇ～。

　行く末が何だか怖いです。

　日本国憲法には「自衛隊が明記」され、国民生活は苦しいのに消費税アップ、その中から教育の無償化に予算が少し回されるようですが、プライマリーバランスの健全化は後回しにされ、未来に大きなツケを払わされる…。

　そして、軍備を増強した自衛隊員が米国の言われるままに戦闘地域へ送られる…。

　企業の内部留保は増え続け、格差社会も是正されず、政権の周辺にいる人たちが官僚の忖度で得をする…。

　そんな状況が続いて行くんでしょう。

　国民の審判を受けた安倍さんは、総選挙の勝利でますます力を付け、やりたい放題の政策は国民のためでなく、アメリカさんや大企業、そしてお友達や自分のため、自民党のため…。

　自民党を選択した有権者は、自分たちにも甘いお零れが回ってくるんじゃないかと期待は急上昇…。

　でも、そんなにうまく行くもんでしょうか？？？

　５年先の日本の状況を考えると怖い！

　少なくとも与野党伯仲ぐらいにならないと、安倍さんの暴走は止まらないでしょう。