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~知略~

2013年11月23日 | プロ野球

昨夜のBS1の古田敦也のプロ野球ベストゲームは深かった。




40代以降の方なら強烈な印象として残っているであろう、1987年の日本シリーズ。


駒田・岡崎・クロマティー・原・吉村・篠塚・中畑・・・・破壊力ある攻撃陣に加え投手陣も強烈。


最優秀防御率と沢村賞を獲得した桑田を筆頭に江川・槇原・水野・西本・・・・中継ぎ-抑えにサンチェ・鹿取。


相対する西武の主力は、石毛・辻・秋山・清原・ブコビッチ・安倍・伊藤・清家・・・

投手陣はMVPの東尾・最優秀防御率賞の工藤・オリエンタルエキスプレスと呼ばれた郭 泰源・松沼兄弟に渡辺久信・・・。


今考えればどーー考えてもライオンズの戦力のほうが充実しているが、球界の盟主と言われてた巨人、その座に徐々に君臨し始めた挑戦者のライオンズと言う図式。

巨人の打力対西武の機動力・・・これがシリーズの見所だったが、それを象徴するシーンがこれ!



このプレーについて古田さんが掘り下げていた。

私・・・今まではクロマティーの守備が緩慢なだけ、ただ単に辻選手がその隙をついただけ・・・そう思っていた。


が・・・違ってた!細かな戦力分析+選手個々の体の向きまで・・・

当時の三塁コーチの井原さんはクロマティーの緩慢な動きどころか中継に入った川相選手の体の向きまで見て「行ける」と判断し、辻選手にホーム突入を指示した。









巨人守備陣の1秒・・・その僅かな隙をつき1塁走者がセンター前ヒットで一気にホームを落とす、こんな常識では考えられないプレーを仕掛けていた・・・それもギャンブル的要素を一切排除し緻密な戦力分析で。


これが野球の奥深さであり、今でこそ当たり前のような事をもう既に80年代からやってたんだ!

だからこそ82年、ライオンズは初めてパを制し、その後の10年でパリーグで8度の優勝、日本シリーズも7度優勝と他を圧倒する成績を残せたんだろう。

まぁ、『寝業師・根本』さんのスカウティングとこれだけの野球をやれば「勝って当たり前の成績」だろうが・・・。


そしてもう一つの印象的シーン・・・最終回、最後の守備に付いた清原選手がまだ巨人の攻撃中なのに泣き出した。

これを見た工藤投手、「こりゃ~ファーストゴロも取れないどころか、内野ゴロの送球も取れねぇ~な!最後のアウトは外野フライで取ろう」そして最後の打者である篠塚選手を予定通りセンターフライに打ち取る投球術とコントロールに今更ながら「すごい!」です。

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