い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

二十二話

2020-04-03 | 物語
囲まれた好き嫌い
与えられた小さな世界で
温もりの中で息をする

見上げた塔の穴を射して月が呼ぶ
瞳に映る大きさに騙されてはいけない
隠された真実を知る時が来たら

目の前にある好き嫌い
一段ごとに踏みしめて
足元だけの視野の穴
落ちないように上り続ける

コメントを投稿