い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

二十一話

2020-04-02 | 物語
曇り空を見上げるのは

青空が恋しいから
つながる空が見たいから

何不自由ない生活と羨んでも
比べる意味はなく
外側の景色しか見えないなら
比べたことにさえならない

並べられた御馳走や
ウワベダケの微笑みを食べて
しあわせの定義を覚え
囲いの中で眠る

隠せない空の色
比べられない大きさに
それでも顔をあげるのは
溢れそうな涙さえ
心の奥深く戻すため




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