い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

九十八話

2020-06-23 | 物語
願い事はひとつ

雨音で目を覚ましても
積み重なる悲しみが
順番を守らなくても
頬を叩いて起き上がるのは

守り続けた灯火を
温もりの輪で暖めて
毎日毎日手をかざし
消えないように祈るため

同じことを繰り返し
弱い心にカツを入れ
時にナダメへこたれても
消せない種火は

いつもある

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