い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

二十七段

2020-07-23 | 階段
夢見るウサギは月の中
光に照らされ君を思う

木々も眠る暗闇に
恋しい気持ちを映し出す

季節の雨が涙を誘い
淡色のさざ波が時を揺らす

距離を保ちこぼれる雫が
奏でる音で跳ねたなら

雲の扉を射抜くように
君のもとに届けばいいのに