い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

十八段

2020-07-14 | 階段
窓を開ければ季節があり
目を閉じれば声が聞こえる

意味もなく泣きたい時は
挨拶さえさよならを知り
またねの意味を消そうとする

今を生きる幼い頃の
柔らかすぎる心を閉じて
固まっていく真の姿

優しく笑う瞳の中に
溢れそうな熱い涙を
堪えた君の声が聞こえる