紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

えいこく屋 ダージリン 1st 2007 キャッスルトン農園 マーガレッツホープ

2008-08-31 23:46:10 | ダージリン
どうも、屋形です。
今日は久しぶりに、リーフルさん以外の紅茶店のダージリンをレポートします。

えいこく屋さんです。

名古屋のスーパーでは、えいこく屋さんの茶葉が置いてあるのを結構良く見かけますね。
しかし、覚王山の本店に足を運ぶと、
スーパーで売っているものより、さらに様々な種類の茶葉を購入することができます。

私のえいこく屋さんへの印象は、
「味がなかなか良いわりに、比較的求めやすい価格で茶葉を販売しているお店である。」
という感じでしょうか。

以前足を運んだときには、去年のダージリンファーストフラッシュを3箱買いました。
1箱に30g入っています。

それでも非常にリーズナブルな「1???円」で購入することができました。
(これはバーゲンみたいなもので例外といえば例外なのですが。)

以下、それらの紅茶のレポートをいたします。

キャッスルトン EX-1 SFTG-FOP1 China
緑茶のようなグリニッシュな香り。
口に含むと、緑茶のようなまろやかな渋みと旨みを力強く感じ、それが香水のようなフラワリーな甘みに変わっていく。
フラワリーな余韻をしっかり残していく。

マーガレッツホープ WHITETEA SFTG-FOP1 China
笹のような香りの中に、餡のような香ばしいニュアンスのある香り。
口に含むと、青みのあるキリッとした渋みと涼やかな甘みを感じる。
余韻はすっきりとした香ばしいもの。

マーガレッツホープ DJ-7 SFTG-FOP1 Ch.SPL
ハーブのような甘いふんわりとした香り。
渋みに、こっくりとした旨みと甘みを感じ、全体としては滓かに青みのある上品な味わい。
青みのある爽やかなマスカテルの余韻を残す。

全体的に、一年たってしまっているせいか、多少味わいがくすんでいるように思います。
(なぜかマーガレッツホープDJ-7は、比較的くすみが少ないような気がしますが…。)

しかしながら、どの茶葉も、コストパフォーマンスは非常に優れていると思います。
さらに、味わいも、若干くすんでいるとはいえ素性の良さを感じさせるものです。

個人的には、マーガレッツホープDJ-7が好みでしょうか。
これはまた購入したい茶葉ですね。

リーフル ダージリン 2nd 2008 マーガレッツホープ ティッピークローナル EX-19

2008-08-26 09:56:52 | ダージリン
久しぶりにダージリンセカンドフラッシュのレポートです。

『マーガレッツホープ農園ティッピークローナルEX-19』

リーフルさんの茶葉。
30g1890円と高価な部類に入ります。

茶葉は、茶褐色の葉の中に、
比較的大きなシルバーチップが入っているというような感じです。
麝香のような香りが漂っています。

3g300ccの割合で、5分蒸らして淹れました。

水色はオレンジ色。
凛とした黄色い花のような甘い香りと、
麝香のような香りが混ざり合った複雑な香りが立ちます。

舌に乗せると、フラワリーな味わいの中に、
僅かな柑橘系のフルーティーな風味が主張してきます。

まろやかな渋みと穏やかな甘み、瑞々しさがある。
雑味のない舌触り。

全体的に主張が控えめな印象。

なぜか飲んだ後に一瞬香りが抜けてしまうような気がします。
そのおかげで、少し拍子抜けしてしまうような部分もある。
マスカテルとお茶らしい余韻がほのかに残ります。

冷めてからは、渋みがキリッと締まって味にキレが出ます。
一度で二度おいしいというやつでしょうか。

総評:フラワリーかつ麝香のような複雑な香りに、赤みのある柑橘系のフルーティーな味わいがある。
まろやかな渋みと甘みと旨みが、お茶らしい穏やかなバランスで存在している。飲んだ直後に一瞬香りが抜けてしまう。


おいしいのですが、この値段ですとなかなか厳しいような気がします。
個人的には一口目の印象は好みなだけに、一瞬香りが抜けてしまうのが残念です。

あるドラマとベートーヴェン交響曲第7番について

2008-08-21 15:46:03 | 音楽系
一週間ほど田舎に行っていたので、大分更新に間が開いてしまいました。久しぶりの屋形です。

その田舎はテレビもパソコンもないような所なのです。
やることがないので、釣りばかりやってましたね。

しかし、そういうあまりやることがないところへ行っていると、気付くこともあります。

その一つが、
俗世の生活では(?)、自分が生きるのに不可欠でないことに、かなりの時間を費やしているという事実です。

もちろんそれら全てが無駄であるとは思いませんが、
こういうことに気付けるのも田舎のいいところですね。
テレビなぞなくても生きていける!

しかし、帰ってくるとやはりテレビがついている。
最近私の住んでいる地域で、のだめカンタービレなるドラマが再放送でやっています。
それのテーマ曲が、どうもベートーヴェンの7番らしいのです。

第1楽章の軽快なヴァイオリンの掛け合い、第2楽章の静美さ、第4楽章のラストなど、
聴き所がたくさんあってなかなか好きな曲です。

私が初めて聴いたこの曲のCDは、『クリュイタンス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団』の録音でした。
この演奏はなかなか素晴らしく、今でも時々取り出して聴きます。

しかし、いろんなCDを聴いていくうちに、更に特別な感情を抱くものに出会うものです。
以下、いくつか思い入れのあるCDを紹介してみたいと思います。

と言っても、私はクラシックの専門的なことはさっぱりわかりません。
楽器をやってたわけでもないですし、学校の音楽の授業は1番嫌いな時間でした。
なので、フィーリングに合うかどうかという、いたって主観的な選定になっています。

『フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団』1943年モノラル録音(仏フルトヴェングラー協会)
規格品番『SWF-941』のCDを所有しています。
さすがに音質は少々厳しいです。(金管の音がかすれるような気がします。)

しかし某所によると、この盤の音質は他レーベルのものよりマシな方なのだそうです。
仏協会のCDは販路が限られています。
現在比較的入手しやすく、音質もそれなりのCDは、DELTAレーベルのものでしょうか。

しかし、DELTA盤は第4楽章冒頭に欠落があります。
仏協会のCDはこの欠落を補ってあります。

演奏の方は、動と静のコントラストが際立ったものであると思う。
演奏始めから音が爆発する。
その後は凄まじい演奏。第4楽章のラストも同じように凄まじい。

これに対して第2楽章は、地の底から呻き声が聞こえてくるかのような演奏。
それでいて静かな美しさがある。

フルトヴェングラー最大の美点は、緩徐楽章にあると思うのは私だけでしょうか。
EMIの戦後録音も素晴らしいですが、個人的な好みとしては戦前のこの録音ですね。

『トスカニーニ指揮NBC交響楽団1951年』モノラル録音(RCA)
UV22 Super CD Encording方式でリマスターされたものを所有しています。
音質の破綻は非常に少ないように思います。

全楽章通じてテンポは颯爽としているが、
軽いというわけではなく、どんどん演奏に引き込まれる。
フォルムは端正であるが、情熱的な演奏でもあると思う。

どこかで「引き締まった肉体の美しさを見ているようだ。」というような評があったような気がする。
まさにそのような演奏だと思う。
実は第7番の中で、最も聴く頻度が高い演奏です。聴くと元気が出てきます。

『クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団1955年』ステレオ録音(EMI)
輸入盤artリマスターされたCDを所有しています。
テンポは割と遅めに感じる。
しかし、なぜかだれる事がなく、つい耳を傾けてしまう。
どっしりと風格があり、何か壮大なものの存在を連想させるような演奏に思う。

ヴァイオリンの両翼配置が、この曲に関しては特に効果的です。
1楽章の弦の掛け合いが心地いいです。

あと、『コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団』の演奏や、
『フリッチャイ指揮ベルリン・フィル』の演奏なんかも好きですね。

「あれ、カルロス・クライバーは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
一応、名盤との誉れ高いウィーン・フィルや、バイエルン響との演奏のCDを所有しております。

しかし、どうも性に合わないのです。

こればかりは相性なので仕方ないですね。

確かにすっきりした演奏なのですが、すっきりしすぎているというか…そんな感じです。
気に入った曲ができたら、いろんな演奏を聴き比べてみると様々な発見があります。
クラシックの楽しみ方の1つとして、やってみると面白いと思いますよ。

リーフル ダージリン 2nd 2008 キャッスルトン マスカテル DJ-109

2008-08-07 11:33:51 | ダージリン
Blogってちょっと気を抜くとすぐ1週間空いてしまいますね。
やばいやばい…ということでセカンドのレポートです。

『キャッスルトン農園マスカテルDJ-109』

リーフルさんの茶葉。
30g1890円とかなり高価な部類に入るお茶。
茶葉は、茶褐色の茶葉が中心のもの。

3g300ccを5分蒸らして淹れました。

甘さと控えめな香ばしさが交じり合ったような複雑な香り。
蘭の花のような香りと言いましょうか、そんな感じの香りです。

舌に乗せると、力強い渋みとほのかな甘み、
芳醇なマスカテルフレーバーが主張してきます。
力強い渋みと言っても、いつの間にかまろやかな渋みに変わっていて後にひきません。
これは不思議ですね。

ざらざらとした雑味は皆無で、滑らかな舌触りです。
しかし、ガツンとパンチの効いた味わいがあります。

去年のDJ-187ほどのコッテリしたコクはないが、
それでも程よいまろやかなコクがあります。

後味は、セカンドらしいたっぷりとしたマスカテル。
この余韻も文句なく素晴らしい。

冷めても同傾向の味わい。
雑味が出てくることは全くない。

総評:芳醇で複雑な蘭のような香り。味わいは、セカンドらしい力強さとまろやかさが折衷したフルーティーで風格あるもの。マスカテルの余韻が堪能できる。

スタンダードなセカンドらしいダージリンに仕上がっていると思います。
値段としてはかなり高めですが、なかなか良いのではないかと思います。

ただ、もう少し甘みがあれば、さらに良いのになと思うところはありますね…。
淹れ方を工夫すれば何とかなりそうな気もするので、やってみようかな。