紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

感想:ハムステッド(Hampstead) 有機ダージリン ファーストフラッシュ

2017-11-02 13:24:44 | ダージリン
素晴らしいお茶だったので、少しご紹介。

『ハムステッド(Hampstead) 有機ダージリン ファーストフラッシュ』

マカイバリ農園の3月~4月のファーストフラッシュ。
ハムステッド(Hampstead)社のブレンド。

紙箱入りで100g1069円。
茶園物のダージリンとしては非常に廉価。
90周年記念入荷として、成城石井に売っていた。

6gの茶葉に360ccのお湯。3分蒸らし。

水色は薄い橙色。

香り立ちは控えめ。
グリニッシュな香りとハーブ香が織り合わさったような香り。
清涼感と優雅さの調和した心地よさ。

飲み始めは少し渋みを感じる。
しかし、その後は滑らかにスーッと入っていく感じ。
ファーストフラッシュとしては、しっかり目のバランス。

口いっぱいに広がる優しい風味。
フローラルで青みのある風味の溶け合いが素晴らしい。
フルーティーなマスカテルもほのかに感じられる。

飲み応えがありながら、上品で優雅な味わい。

特筆すべきはフローラルな余韻。とても強く長く残る。

口に含んだときのキリっとした味わいと、
風味・余韻の優しさのコントラストが印象的。

こうしたおいしいダージリンが100g1069円で買えるのは、とてもうれしい。

非常におすすめのお茶。

○参考記事
『iherbの紅茶の中で最もオススメしたい
Hampstead Teaのファーストフラッシュダージリンです』(by 独身男性のiherbさま)

 今回取り上げた茶葉の写真、パッケージ外観の写真がある。
 また、マカイバリ農園やハンプステッド社についても詳しく書かれており、興味深く拝見しました。

感想:リーフル ダージリン 2012 オータムナル タルボ農園 スペシャルチャイナディライト DJ-622

2013-03-20 14:10:03 | ダージリン
9ヶ月ぶりの更新です。

編集画面を開くのすら久しぶりという不義理ぶりです。
定期的に見ていただいている読者の方に、合わせる顔がありません…。

不更新期間中に頂いたコメントについては、
かなり遅まきながらではありますが、返信をさせていただきました。
長い間何も返信せず、大変申し訳ありませんでした。


ここ最近は、自分の考えたことを文章にする機会が、
法律の文章のみという状況でありました。

なので、気分転換に別の文章を書いてみようという、
なんともいい加減な動機での更新であります。


今回は紅茶レポートです。

<名前>
『タルボ農園 スペシャルチャイナディライト DJ-662』

<メーカー>
リーフルさんの茶葉。オータムナル。

<価格>
50g1575円と、リーフルさんのラインナップの中では、中間の価格帯に位置する。

<レシピ、蒸らし時間>
3gの茶葉に300ccの湯。5分蒸らし。

<茶葉>
黒褐色の茶葉と茶褐色の茶葉が半々といった感じ。

<水色>
淡い橙色。
オータムナルとしては若干明るめの水色。

<香り>
僅かに清涼感を伴った金木犀のようなフラワリーな香り。
香りの量は控えめだが、良質なもの。

<味>
・全体的な雰囲気
 口に入れると、とろりとした滑らかさが、舌を優しく包み込む。 
 その後、マスカットのような清涼感を持つ、甘くフラワリーな風味が立ち上がる。
 第一印象の優しい舌触りと、凛とした味の立ち上がりのコントラストが特徴的。

 全体的に、旨み中心のバランスで、味わいがよく解け合っている。
 
 後には、フルーティーな心地よさを残す。
 
・甘み
 若干弱め。
 とろみのある旨みと一体となって、優しい味わいに貢献している。

・旨み
 強め。
 とろりとした舌触りが印象的な、優しい旨み。

・渋み
 ほどほどにある。

 刺激的な主張は皆無。
 しかし、飲み応えがないということはなく、
 味全体をしっかりと支えている。
 良質な渋み。

・その他
 後味に、円熟したマンゴーのような風味をしっかり残す。
 僅かに爽やかさがあるため、ぼやけず、キレが良い。
 とろみがあるためか、後味が長く後を引く。

 冷めると、凜とした飲み応えのある味わいになる。
 旨み、甘みとのバランスも保たれており、1回で2度楽しめる。

 コストパフォーマンスはなかなか良いと思う。

感想:リーフル ダージリン 2012 ファースト タルボ農園 DJ-1

2012-06-09 12:54:24 | ダージリン
久しぶりの紅茶レポート。

<茶葉名>
『タルボ農園 DJ-1』

<メーカー>
リーフルさんのお茶。

<価格>
30g2250円と、リーフルさんのお茶の中でも高価格帯に位置する。

<レシピ、蒸らし時間>
3g300ccを6分蒸らし。

<茶葉>
濃緑色の茶葉に、シルバーチップがちらほら見受けられる。

<水色>
琥珀色。

<香り>
グリニッシュ。
力強い。餡のような柔らかい香ばしさ。

<味>
・全体的な印象
一口目は、キレのある渋み。
緑茶にも似た爽やかさと、凛としたフラワリーさが立ちあがる。

渋み中心のバランス。
しかし後味は、ふわりと残る、青みがかったハーブのような柔らかい風味。
このコントラストが面白い。

・甘み
必要十分。
渋みを最小限に包んでいるような感じ。

・旨み
必要十分である。
渋みの後に来る、こっくりとした柔らかい旨み。

・渋み
多め。
緑茶系のグリニッシュさに、柑橘系のニュアンスがある渋み。
最小限の甘みと、ほどほどの旨みと一体化している。
キレ・清涼感があり、飲み応えのある風味に寄与している。

・その他
温かいうちは、滑らかな舌触りだが、
冷めると、渋みが舌に染み込んでくるような力強い感じになる。
1回で2度美味しいという感じ。

コストパフォーマンスはそれほどでもないが、おいしいお茶だと思う。

感想:リーフル ダージリン 2011 オータムナル タルボ農園 ティッピークローナル DJ-566

2012-03-26 17:34:07 | ダージリン
ファーストフラッシュも出始めたこの時期にオータムナルのレポート。

<茶葉名>
ダージリン 2011 オータムナル タルボ農園 ティッピークローナル DJ-566

<メーカー>
リーフルさん。

<価格>
30g1575円。
リーフルさんのダージリンの中では中間の価格帯に位置する。

<レシピ、蒸らし時間>
3g300ccの割合で、蒸らし時間は5分。

<茶葉>
黒褐色の茶葉に、シルバーチップがそれなりに見受けられる。

<水色>
薄い橙色。

<香り>
南国フルーツ系のどっしりした甘い香り。
かすかに焙煎的な香ばしいニュアンスもある。
量はやや多めで、涼やかな印象。

<味>
・全体的な印象
爽やかで清涼感のあるフルーティーな味わい。
木の実系のほっくりとしたニュアンスもある。
甘みを伴った柔らかな渋みが優しい印象を作り出している。
やや甘み中心のバランスであるが、まとまりが良いと思う。

・甘み
やや多め。
コーンのような香ばしさと、優しさを持った甘み。
柑橘系の爽やかなフルーティーさも併せ持っている。

・旨み
必要十分にある。
とろりとした舌触りとともに、後に優しい甘みを残す、程よいバランス。

・渋み
ほどほどにある。
しかし、刺激が少なく、優しい性質のもの。
後にも引かない。

・その他
後味に、マスカテルフレーバーが優しくもしっかり残る。

冷めると、とろりとした舌触りが弱まり、
ややシャープかつ渋み中心のバランスにシフトする。
香ばしさや、南国フルーツ系の風味をより強く感じるようになる。
しかし、嫌な風味が出ることはない。

コストパフォーマンスはなかなか良いのではないか。

感想:リーフル ダージリン 2011 セカンド セリンボン農園 DJ-87

2011-09-28 09:24:28 | ダージリン
一年ぶりくらいのリーフルダージリンの感想記事。
2010オータム、2011ファースト、2011セカンドと欠かさず飲んではいるのだが、
文章化の機を逸してしまっていた。

今回は、リーフルさんのセカンドフラッシュ。

『セリンボン農園 DJ-87』

<価格>
30g1575円。
リーフルさんの茶葉では、中間の価格帯に当たる。

<茶葉>
黒褐色で大ぶりの茶葉。
シルバーチップなどはあまり見受けられない。

<レシピ、蒸らし時間>
3g300ccを5分蒸らしで淹れました。

<水色>
赤褐色。

<香り>
量はほどほど。
香水のような気品のある香り。
フルーティー。ブドウのような感じ。
わずかに香ばしいニュアンスもある。

<味>
・全体的な印象
最初は穏やかな味わい。
冷めるにつれて、シックで気品のある味わいになっていく。
穏やかな中にも、ほどほどに渋みが効いている。

飲み始めは甘みを強く感じるが、
飲み進めていくうちに、
まろやかなコク中心→じわりとした渋み中心のバランスになっていく感じ。 

ブドウのようなフルーティーな味わい。マスカテルフレーバー。
どちらかというと、ノーブルな感じの風味。
冷めると、焙煎的なニュアンスが強くなってくる。

戻り香もそこそこにある。口の中での広がりはまずまず。
後に、フルーティーで甘やかな清涼感が残る。
このスズランのような後味はかなり印象が良い。

・甘み
必要十分な量という印象。

・旨み
割と多め。
まろやかなコクが、穏やかな味わいを支えている感じ。

・渋み
若干多めだと思う。
じわりと舌にしみこんでくるような渋み。後には引かない。
上記コクとともに、シックな味わいを作り出すのに寄与している。

・その他
水量を280cc位にすると、優しいテイストが一変する。
渋みや味が前に出て、ダージリンらしい華やかな香りと、複雑な味わいが強く感じられるようになる。
反面、苦味のようなものも出てくる。一長一短な感じ。

お勧め度は「なかなか」といったところ。

感想:リーフル ダージリン 2010 セカンド マーガレッツホープ農園 EX-29 ティッピークローナル

2010-12-03 20:25:27 | ダージリン
今日、TVを見ていたら、グラミー賞のノミネート作品についてやっていた。
そうしたら、「内田光子」さんとか、「喜多郎」さんなど、自分が知っている名前が出ていた。

特に「喜多郎」さんは、「シルクロード」という番組の音楽が非常に好みだった。
改めてサウンドトラックCDを買いなおしたくらい。
リンク先では視聴もできるので良かったら聴いてみていただきたい。(Track1だけでも。)


時事的にはこのCDの感想記事でも良いのだが、今日は紅茶のレポートにさせていただく。

<茶葉名>
『マーガレッツホープ農園 EX-29 ティッピークローナル』
ダージリンのセカンドフラッシュ。

<メーカー>
リーフルさんのお茶。

<価格>
25g1315円と、リーフルさんのラインナップの中では中間的な価格帯に位置する。

<レシピ、蒸らし時間>
3gの茶葉に300ccのお湯で、5分の蒸らしで淹れました。

<茶葉>
シルバーチップがちらほら見受けられる。
発酵は若干薄目か。

<水色>
薄い橙色。

<香り>
甘い金木犀の花の蜜を思わせるような香り。
香りの量もそれなりに多い。

<味>
・全体的な印象
儚げでフラワリーな風味が主な風味。
そこに、ほんの僅かな香ばしさと柑橘系のニュアンスが感じられるような味わい。
味の主張はそれほど強くなく、優しい印象がある。
どちらかというとファーストフラッシュに近い感じ。

・甘み
ほどほどだが、やさしい甘みがある。

・旨み
ほどほどにある。
穏やかな甘みに変わっていく感じは心地よい。

・渋み
渋みはほとんどない。
舌触りは滑らかで、繊細な感じ。

・その他
後味は穏やかに香るフラワリーな感じ。
しかし、味の優しさの割に強めに残るので、満足度はなかなか高い。

冷めてくると、味わいが渋み中心になり、強まる。
だが、後に引く渋みではないので、飲み応えが強まるという範囲内といえる。

コストパフォーマンスはなかなか良いと思う。

と思ったら、リーフルさんのページでは売り切れになっていた…。
何の参考にもならないものですが、備忘録代わりに更新しておきます。

The darjeeling(ザ・ダージリン) ダージリン 2010 セカンド グームティー農園

2010-11-13 19:15:20 | ダージリン
前記事で予告した『キサラギGOLD★STAR』のサウンドトラック記事は未だ書き上がらず…。
聴いてはいるのだが…、前の記事でイマイチと書いたのを少し後悔している。
決して悪くはないと思う。記事の方はもう少しお待ちを。


ということで、今日は紅茶レポート。
今回は、2010年のセカンドフラッシュダージリン。

『ザ・ダージリン ダージリン セカンドフラッシュ GOOMTEE (グームティー) DJ-MV-11/MUSCATEL VALLEY FTGFOP1』

紅茶専門店、The darjeeling(ザ・ダージリン)さんのお茶。

名古屋の栄地下街にお店がある。試飲も可能。
他には、銀座・麻布十番にも店舗があるようだが、店舗の数は少なめ。
アッサム・ニルギリも扱っているみたい。

<価格>
50g1000円と、有名茶園ものにしては廉価。

<レシピ、蒸らし時間>
5g400ccを3分蒸らし。

<茶葉>
黒褐色の茶葉。
ゴールデンチップなどはほとんど見受けられない。
しかし、形がそろっているので美しい。

<水色>
深い橙色。

<香り>
シャンパンを思わせる、ブドウのようにフルーティーで気品のある甘い香り。
ダージリンといえばこういう香りだという感じの香り。
香りの量が非常に多いので、満足感が大きい。

<味>
・全体的な印象
フルーティーで華やかな味わい。
味は強めで、ダージリンらしい味を心おきなく楽しめる。
ブドウ系の風味と、強めの戻り香がすばらしい。

甘み・渋み・旨みが一体となっている。上品で優雅な印象。
少々渋み中心のバランスだが、突出しすぎるところはない。
オーソドックスに美味しいダージリンだと思う。

・甘み
必要十分にある。

・旨み
強め。
まろやかで上質な旨み。
渋みとあいまって、十分な満足感に貢献している。

・渋み
強め。
しかし、後に残るような苦味はなく、舌触りも滑らか。
赤ワインのような、キレと収斂味のある渋みが感じられる。

・その他
後味に、ほのかなマスカテルフレーバーが残り、心地いい。
冷めてくると少し渋みが目立ってくるが、後に残るような苦味はない。

コストパフォーマンスは高めに感じた。
この価格でこの味は早々ないと思う。

オーソドックスなダージリンという感じだが、一回り上質な印象を持った。
初めてのダージリンとしては、かなりお勧め。

Fortnum & Mason(フォートナム&メイソン)ダージリンBOP(ブロークンオレンジペコ)

2010-11-06 21:03:15 | ダージリン
最近『キサラギGOLD★STAR』という美少女ゲームのサウンドトラックを購入した。

なぜかというと、自分が注目している作曲家、『藤宮圭』さんが曲提供しているという話を聞いたから。

まだしっかり聴き込んだ訳ではないけれど、どうもしっくりこない感じ。
後日、レポートを上げる予定ではある。


さて、今日は毎度の紅茶レポート。

『Fortnum & Mason(フォートナム&メイソン) ダージリンBOP』

Fortnum & Mason(フォートナム&メイソン)さんのお茶。
日本で展開している紅茶メーカーの中ではかなり有名。

しかし、実はここのお茶を飲むのは初めて。
なんとなくいつも買いそびれて、手を出してこなかった。
今回レポートするのは、友人が、とある用件のお礼にと購入して来てくれたもの(感謝)。

<価格>
直営店だと125g2100円。

<レシピ、蒸らし時間>
茶葉5gに対して、お湯400ccという割合で1分30秒蒸らし。
3分、2分30秒、2分を試してみたが、どうしても苦味が強く出てしまった。

<茶葉>
2,3mmくらいのブロークンタイプ。

<水色>
透明感のある紅色。

<香り>
量は少ない。

<味>
・全体的な印象
華やかさを抑えたシックな印象。
麦茶のような穀物系の焙煎的な風味に、ほんの僅かにマスカットのようなフルーティーさを感じる。
しかし、飲み始めの苦味が強く、なかなか口に運べない。

・甘み
少なめ。

・旨み
1分30秒蒸らしのためか、若干薄めに感じる。

・渋み
強め。
それに加えて、飲み始めの苦味が強い。これはよくない。
舌触りがザラつくことはない。

・その他
後味は、フルーティーなフレーバーが主で、焙煎香が従。
しかし、非常に薄いため、満足感はほとんどない。

冷めてくると苦味が出てくるかわりに、後味は強めに残る。
この後味はなかなか良い。


2分30秒蒸らしたものは、苦味が強くてストレートでは飲みにくいが、ミルクティーには良い。
焙煎香の効用か、コーヒーのように飲み応えのあるミルクティーになる。

ただ、ダージリンとしての風味を楽しみたい方には勧められない。
旨みや、甘みを楽しむ前に、苦味が感じられてしまう。


余談だけど、紅茶の味における『渋み』と『苦み』は全く違うものだと思っている。
『渋み』は、口が引き締まる感じがして、後に残らず、甘みや旨みに変わるもの。
『苦み』は、後々まで残って、心地よくないもの。

このダージリンは『苦み』の方が出てくるため、個人的にあまりお勧めできないお茶。

過去にレポートしたアーマッドトワイニングのダージリンの方が、はるかに美味しいと思う。
価格もそちらの方が安い。

感想:リーフル ダージリン 2010 セカンド タルボ農園 DJ-234 ティッピークローナル

2010-10-22 19:46:47 | ダージリン
久しぶりの更新。

週1度は更新していきたいと思いつつも、こういう風になってしまう。
基本的に雑記というものをアップしないので、いろいろ感じたことはあっても取り上げる機会がない。
というのは言い訳。

ちなみに、佐野広明氏の音楽は相変わらず聴いている。
特に『ヘブンストラーダのサントラ』『渡り鳥に宿り木を イメージサントラ』
両方とも、駿河屋という店にて各々1000円ほどで入手したのだけれど、内容が素晴らしすぎ。

たまには「最近聴いた音楽」とかそういうファジーな更新の仕方をしてみるか…。


という話はさておいて、今回は先日のお題(大分前だが)になっていた、ダージリンのレポート。

『タルボ農園 DJ-234 ティッピークローナル』

リーフルさんの2010年ダージリンセカンドフラッシュです。
30g1890円と高価なお茶ではあるが、自分の中では納得の価格。

<茶葉>
こげ茶、ベージュ色をしている。形のそろったフルリーフ。
シルバーチップも散見される。

<レシピ、蒸らし時間>
3g300ccを5分蒸らしで淹れました。

<水色>
深みのある橙色。

<香り>
焙煎香と甘いブドウのようなフルーティーなニュアンスが混在。上品かつ芳醇な香り。

<味>
・全体的な感想
バランスとしては、上品な渋みと旨み中心。

口に入れると、オレンジのような爽やか・華やかな風味が口の中に広がる。
それを、焙煎味を帯びた渋みが、ゆっくりと引き締める。
その渋みが引いた後は、白桃・ブドウ系の甘みが共にほのかに残る。

滑らかな舌触りと飲みごたえが両立したお茶。

・甘み
やさしい甘みが感じられるが、節制されている。
邪魔にならないが、後味としてほのかに残る感じが美味。

・渋み
キリっとした渋みがある。
収斂味があり、味が締まる感じ。
当然、雑味や尖りなどはない。

旨みとともに飲みごたえに寄与している。

・旨み
すっきりとした感じだが、必要十分にある。
冷めてくるとこっくりとした旨みが舌に残るようになる。

・後味
渋みが旨みにゆっくり変わり、清涼感のある甘みとともに残る。
不十分な感じもなく、非常に満足感が大きい。

・その他の特徴
冷めてからは、華やかさに落ち着きが付加され、重厚な印象になる。
口に入れると、重厚なマンゴー系の甘みと渋みが一体となっており、しっかりした筋の通った味わい。
それが引いた後は、こっくりとした旨みとフルーティーな甘みが強く舌に残り、非常に美味。

一度で二度楽しめるお茶。

紅茶感想:ルピシア ダージリン SELIMBONG(セリンボン) FTGFOP1 2010-DJ1

2010-09-24 16:43:59 | ダージリン
今回は紅茶レポートです。
久しぶりにルピシアさんのダージリンを選択してみた。

『ルピシア ダージリン ファーストフラッシュ[1017] SELIMBONG(セリンボン)FTGFOP1 2010-DJ1』

<価格>
50g2300円と割と高めの値段設定。

<茶葉>
上記通りFTGFOP1。
シルバーチップが豊富に含まれている。
茶葉の大きさも割とそろっている方だと思う。

<レシピ、蒸らし時間>
5gの茶葉に400ccのお湯を2分半蒸らし。

<水色>
薄い橙色。

<香り>
グリニッシュでハーブのような丸い香り。

<味>
・全体的な印象
青みを帯びた清涼感のある味わい。
どちらかというと軽い渋み中心のバランス。
口に入れたときの味のふくらみがよく、口いっぱいに広がる。

・甘み
それなりに量がある。
メロンのようなフルーティーな甘み。

・旨み
旨みはほどほど。渋みが目立つ。

・渋み
渋みは強め。飲み始めは少し気になる。
しかし、味わいが丸く、慣れてくるので飲みにくいということはない。
これがよいアクセントになっているとも言いうる。

・その他
花蜜のような後味がのどの奥にかなり強く残る。これは非常によい。

コストパフォーマンスという点では今ひとつ。
しかし、価格相応とは言えると思う。

紅茶感想:Janat(ジャンナッツ) ハッピーバレーダージリン

2010-09-17 21:32:11 | ダージリン
Janat(ジャンナッツ)ハッピーバレーダージリン

成城石井で購入。なぜかJanatロゴ入りエコバックが付いていました。

Janatさんの、パリ万博参加110周年記念のゴールドシリーズだそうです。
缶が普通のとは違っていて、パリ万博の広告のようなものがラベルされてたりします。
正直この缶欲しさに買ったところは否めません。「記念」とか「限定」とかに弱いのよ…。

ハッピーバレー茶園といえば、ダージリンでは知れた農園だと思います。
当Blogでも、えいこく屋から出ていたハッピーバレーのダージリンをレポートしたことがありました。(拙著記事はコチラ。)

<価格>
100gで1600円。ダージリンにしては低めの価格設定。

<レシピ、蒸らし時間>
茶葉5gに対して、お湯400ccという割合で2分30秒蒸らし。

<茶葉>
2,3mmくらいのブロークンタイプ。

<水色>
薄い橙色。

<香り>
ほのかに甘い柑橘系の香りと、力強い焙煎香が漂う。マスカテルフレーバー。

<味>
・全体的な印象
ブドウ、柑橘系の重厚でフルーティーな味わいがある。質の高いダージリンだと思う。

・甘み
ほどほどにあって、飲みやすさに貢献している。

・旨み
強め。しっかりと味が乗っている。

・渋み
それなりにあるが、穏やかに旨みに変わる性質のもので、問題ない。尖った感じもない。

・その他
後味にも重厚なマスカテルが感じられ、しっかり続く。満足感は大きい。
旨みが強いせいか、ミルク少な目のミルクティーにしても割といける。
この味、香りで1600円ならかなりお得だと思う。ただ、蒸らしを長くしすぎると、苦味が出てくるので注意が必要。

リーフルの2010年ダージリンセカンドフラッシュ雑感

2010-08-22 18:29:03 | ダージリン
リーフルのセカンドフラッシュをいくつか試飲したので、精度が低いながらの一言感想。

・マーガレッツホープEX-29 ティッピークローナル
 サイダーやもぎたての果実のような、爽やかで豊かな香り立ち。
 フルーティーな味わいもしっかりある。渋みも必要十分にある。キリッとした印象。

・マーガレッツホープ ホワイトシャイニーディライト
 EX29と香りの傾向は似ているが、量はかなり控えめ。
 渋みはほとんどなく、穏やかかつまろやか。南国フルーツ系のこっくりとした味わいがある。

・マーガレッツホープDJ-205 オリエンタルドロップ
 EX-29と同傾向の香り。ホワイトシャイニーよりもすっきりした方向に振られた香り。量は若干こちらの方が多い。
 渋みがほとんどなく、穏やかな味わい。どちらかと言えば、すっきりとした柑橘系の風味。
 少々味が薄めに感じる向きもあるかもしれない。

・キャッスルトンDJ-118 マスカテル
 セカンドらしい重厚なマスカテルフレーバー。
 渋みはやや強めで、飲み応えがある。コクも十分で満足感が大きい。
 旨み中心のバランスで、良く均衡を保ったお茶だと思う。

・タルボDJ-234 ティッピークローナル
 すっきり目の焙煎香と、重厚な旨みが両立したお茶。
 購入したので、詳しいレポートは後日。

リーフル ダージリン 2010 ファースト マーガレッツホープ農園 ティッピークローナル

2010-06-07 12:09:20 | ダージリン
はい、久しぶりのダージリン紅茶レポートです。
最近音楽記事に偏っていましたが、別にダージリンを飲まなくなったというわけではありません。
しっかり飲んでいます。

『マーガレッツホープ農園 ティッピークローナル』

リーフルさんのファーストフラッシュ(春摘み)ダージリンです。
もうこんな時期ですか…月日が経つのって早いですね…。
30g1260円と、リーフルさんのラインナップの中では、割とお値打ちな価格帯に位置しています。

手もみで作られた、大ぶりで薄緑色がかった茶葉。
シルバーチップも豊富に含んでいます。

3g300ccを6分蒸らしで淹れました。
(茶葉が大きいので6分蒸らしにしています。)

<水色>
薄めの琥珀色をしています。

<香り>
ほっくりと香ばしい木の実のような香り。
甘くフルーティーで、ハーブのようなニュアンスもある。
マーガレッツホープらしい香りではないでしょうか。

<味>
青みのあるハーブのようなさわやかな風味に、仄かに木の実のような香ばしさがある。
しっとりと染み込むようなやさしい味わい。どちらかと言えば繊細な感じ。
凛として、すっきりと雑味のない清らかな印象。穢れなき乙女という感じ(謎)。
バランスは甘み中心に仕上がっていると思う。
渋みは皆無。
旨みは少なめだが、甘みが少し強めに出るので気にならない。
さわやかで、少し青みがかったような後味が仄かに残る。
若干南国フルーツ系のニュアンスがある後味。
後味の量は少し物足りないような気もする。


マーガレッツホープのファーストダージリンらしい香り、味ですね。
かなり費用対効果は高いと思います。

リーフル ダージリン 2009 3rd サングマ農園 タリズムDJ-28 オータムディライト

2010-05-02 21:26:40 | ダージリン
去年のオータムナルダージリンは、これが最後のレポートになるのかな。

『サングマ農園 タリズムDJ-28 オータムディライト』

リーフルさんのダージリン。30g1575円とオータムの中では上の価格帯に位置します。

3g300ccを5分蒸らしで淹れました。
水色は濃い目の橙色。
香りは、マスカット系に僅かな柑橘系のニュアンスがあるようなフルーティーで甘いもの。香りの量はかなり多め。
シトラス系の爽やかな風味。フルーツ系の甘みが必要十分にある。渋みも程よく乗っていて、物足りないということもない。
バランスも渋み中心ではあるが、なかなかうまく取れていると思う。全体的に力強い味わいになっている。(どちらかというとセカンドっぽいか。)
後味は、マスカット風味に若干の香ばしさを足したようなもの。それが強めに残って余韻に浸れます。

なぜか、冷めるとまとまりが出て、さらに味わい深くなる。冷めてからも美味しいお茶。

かなり美味しいお茶なんですが、個人的には前レポートしたタルボDJ-726の方が好みですね。
しかし、このタルボDJ-726、リーフルのホームページではすでに「Sold Out」しています。なんということだ…。

次回はファーストのレポートになると思います。

リーフルの2010年ファーストフラッシュ雑感(タルボとディララムのDJ-1だけ)

2010-04-16 21:28:37 | ダージリン
え~と…ずいぶん久しぶりになってしまいました。
リーフルのダージリンファーストフラッシュが出始めましたね。
私が飲んだのは、タルボ農園のDJ-1とディララム農園のDJ-1です。ただ、試飲だけなのでレポートの精度は低いです。
レシピは150ccのお湯に1.5gの茶葉という割合。

タルボ DJ-1
オーソドックスなファーストフラッシュ。若々しく爽やかなフルーティーな香り。まさしくファーストの香りです。これを嗅ぐと、やっぱりファーストもいいなと思えます。
味も、雑味なく甘みもあって美味しいですね。物足りない感じもなく、バランスも良い。
さすがタルボのDJ-1といったところです。

ディララムDJ-1
ちょっと変わった風味。スモーキーな風味と僅かな苦味がある。
自分はあまり好きになれないですね。

まだ、ファーストも出始めたばかりなので、これからもいいのが出てくるでしょう。
期待して待つとしましょう。