紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

フォション『モーニング』

2006-06-16 21:14:18 | その他の紅茶(メーカーブレンドなど)
最近『読むクスリ』という本がマイブームです。

この本は、人のさまざまな逸話を集めたものなのですけれども、なかなか興味深い。
人間が強い信念を持ってした行動は、他人に少なからず影響を与える。そんな事を思いましたね。
それがいい影響か悪い影響かはまた別ですけど。

いつも暗い話ばかりすることでおなじみの(?)このBlogですが、この本は読んだあとに悲痛な気持ちになることはないです。
ほのぼのとした話から、ちょっぴり笑える話、なるほどと思う話など、結構楽しく読めます。
『プロジェクトX』とか、『ガイアの夜明け』なんかが好きな人は、気に入ると思いますよ。

私はオンラインの古本屋で買いました。この本はシリーズ物なんで、全部買うとなかなか高くついてしまうからです。
私がよく利用する古本屋へのリンクを張っておきます。結構お安いです。読書家にはオススメ。「古本市場」さん

全く貧乏性な私ですが、これは前紹介した『シンブーリのファーストフラッシュ』が原因というのは否めません。

そんなわけで、ブレンドティーを買ってみました。

『ブレンド』というのは、不揃いになりがちな茶葉の品質を、
いろいろな産地の茶葉を混ぜる事によって安定させ、一定の味を作り出すというものです。
よって、値段としては、よりリーズナブルになります。

しかも、味もそれなりという私にぴったりのモノであるわけです。
今回買ったのはこれです。

「フォション モーニングティー 100g1400円」

その手の業界では有名な『フォション』が朝の朝食用に(?)ブレンドした紅茶です。
『ダージリン』『アッサム』と『セイロンティー』をブレンドしたもののようです。

全然関係ないですが、缶のデザインが変わってましたね。
こちらの方が上品な感じですが、あの目立つ金色の缶が変わってしまったのは、ちょっと悲しいところです。

茶葉の香りはものすごいです。

『すごい』だけじゃ、何を見てもかわいいと言う人と同様、芸がないので、特徴を述べますと、
ダージリンのようなマスカテルフレーバーに、りんごのような香りが混じっているような感じです。
嫌味な香りではないと思うのですが、かなり強い香りなので、敬遠される人もいらっしゃるかもしれません。

淹れ方ですが、最初は『6g400cc』の割合で『3分』の蒸らし時間をおいて入れてみたのです。
しかしこの茶葉は、いつものダージリンと違って非常に細かく砕かれているためか、3分では渋みが強くなってしまいました。
(おそらく等級は『F』かなぁ・・・。)

ミルクティーにするなら、これ位でもいいと思うんですけどね。
なので今回は、割合は同じで、蒸らし時間は『1分』でやりました。

お茶から立ち上る香りは、茶葉からの香りと同じ傾向です。
ただ、ブレンドした茶葉の性質が出ていて、りんごのような香りに『アッサム』の洋酒のような香りと、
『セイロンラトナピュラ』独特の杉のような弱い香りが複雑に混ざり合っているようないい香りです。

味にも甘みがあって、コクも抜群。ブレンドされた各茶のいい特徴が出ています。
ミルクティーとストレートティーの両方に対応できます。これは非常にありがたい。
パンと一緒に飲むには、ダージリンのような繊細な紅茶はあまり適さないと個人的に思っていたところだったものですから。

しかし美味しいお茶ですね。かなり気に入りました。
万人受けしそうな紅茶でありながらも、値段的にも納得できる紅茶ですね。

そんなこんなで満足なわたくしでありますが、ニュース記事を書こうと思うと、とたんに萎えてしまうのは相変わらずです。
でも、訴えていきたい事はたくさんあるので、時事系記事を書いた時の反響をバネに、騙し騙し書いていきたいと思います。

レピシエ ダージリン1st 1022 シンブーリ,06-DJ10

2006-06-09 19:12:13 | ダージリン
久しぶりに紅茶レポートしたいと思います。

『レピシエ ダージリン1st 1022 シンブーリ,06-DJ10』


ついに出ました。『50g3300円』という破格の値を掲げたこの紅茶。
なのに今はもう品切れ状態というありえなさ。
もともと『私の懐も品切れ状態』なわけですが、やってしまいました。


茶葉だけ見ても今までのとは格が違います。葉っぱが白い!
ファーストフラッシュなので、沸騰前のお湯(85℃位)を使い『6g400cc』の割合で、3分の蒸らしで淹れました。

さあ、史上最高額の紅茶を口に運びます。

まずは水色。綺麗な琥珀色です。たまりませんねぇ・・・。
次に気づくのが素晴らしい香味。青々とした香りが広がります。
スギ林を散歩しているような錯覚すら覚えます。

飲んでみると、その青みが舌の上で甘みに変わっていく。
渋みはまったくと言っていいほど感じられません。
舌触りは良すぎるくらいイイです。物足りない感じもありますが、贅沢ってもんです。

まったりとした気持ちになれますね。

このお茶はかなり個性的な部類に入ります。
ファーストフラッシュ独特のこの青みが苦手な方もいると思います。
個人的には好きな方ですね。でもやはり2ndの方が好みです。

というわけでこのお茶は、今年のファーストフラッシュとしては私のベストになってます。