紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

レピシエ、えいこく屋へ行く

2008-07-31 10:30:11 | その他の紅茶(メーカーブレンドなど)
たまにはレポートじゃない記事もつらつらと書いてみます。
というよりテイスティングが追いつきません!難しいものですね。
という事でお茶濁し…。

まず、今年のセカンドが入ったという、レピシエさんのお店に行きました。

大体ホームページに載っていたものが出ていたのですが、
私の狙う低価格帯(1000円台)のものが全て入荷待ちになっていた…。
試飲もできなかったので、いつ入荷するかだけ聞いて店を後にします。
8月4日くらいには入荷するそうです。

個人的な狙い目は、タルボDJ-196、サングマDJ-143、リシーハットDJ-144辺りでしょうか。
飲んでみないとなんともいえませんが…。

話が少しそれますが、個人的には10日分で1000円台を超えない茶葉を買うようにしています。

これでも十分高いですが、フォションさんのダージリンを基準にすると(『100g3000円』10日で1500円)、
それ位までなら許せるかなと。

というのも、どこかで線を引かないと無限に高いものを求めてしまうからです。
フォションさんも十分高額ですけどね…(悲)

しかし、レピシエさんについていつも思うのは、
なぜファースト仕入れ量がセカンドのそれと比べて、圧倒的に多いのかということです。(またムダ話)

基本的には、『ファースト生産量<セカンド生産量』だと思うので、
仕入れ量もそれに比例しそうなものです。
やはり日本人にはファースト好きな人が多いからなのか…どうなのか…。

セカンド好きな私にとっては、少し悲しいところではありますね。

さて、次にえいこく屋さんへ行きました。
そうしたら覚王山店に行く人しかわからない、ダージリンの某セールコーナーに去年のファーストがどっさり!
キャッスルトン、マーガレッツホープ、ジャンパナなど名だたる名園のダージリンです。

それを眺めていたら、店長のA氏が出現。そして、
「うちのキャッスルトンを買っておけば、外れを引く事はまずありませんよ。」
不敵な笑みでそういい残して、去っていった…。(どこかへ出かけるところだったらしい…。)
ということで、3つ買ってきました。全て去年のファーストです。

キャッスルトン EX-1 SFTG-FOP1 China 30g
マーガレッツホープ WHITETEA SFTG-FOP1 China 30g
マーガレッツホープ DJ-7 SFTG-FOP1 Ch.SPL 30g

う~ん…これだけ買って『1???円』とは、バーゲンにもほどがありますね。
気になる方はえいこく屋覚王山店にどうぞ!(宣伝口調?)

まあ、味の方は飲んでみないとなんとも言えませんが、
もともとは30g1500円とかで置いてあった物ですから大きく外す事はなさそうです。
去年のものなんでレポートしても仕方ありませんが、
ちょっと触れることはあるかもしれませんのでよろしくお願いいたします。


…番外編
その後友人らと、某マウンテンという料理店へ行きました。いろいろな意味で激しいところでしたね。
しかし、隣の友人Mは赤いワンピーススパ(激辛)を完食。
左斜め前の友人Nは甘口抹茶小倉スパ(激甘というより変甘)を完食。二人とも凄すぎるよ…。

リーフル ダージリン 2nd 2008 サングマ ヤマダバリ EX-9

2008-07-24 09:02:34 | ダージリン
さて、今年初のダージリンセカンドフラッシュのレポートをします。
ファーストより、味も香りも乗ってきてやはり好みですね。

『サングマ農園ヤマダバリEX-9』

リーフルさんの茶葉。

リーフルさんと付き合いの深いサングマ農園さんの葉っぱです。
この農園は、オーガニック栽培を行っているところであります。

価格は30g1890円と、かなり高めの部類ですね。(悲)
茶葉は撚られた茶褐色の葉に、シルバーチップが少量入っているといった感じです。

3g300cc蒸らし5分で淹れました。

水色は薄いオレンジ色。

香りは非常に個性的。
熟したパインアップルのような、もしくは凛とした花のような性質の香り。
甘く、爽やかで芳醇な香りです。

この香りは非常に良いと思います。

舌に乗せると、厚みのあるパインアップルのような、
ほのかに甘いフラワリーな味わい。
それと同時に涼やかなニュアンスが出てきて、後味はさっぱりしている。
気品のあるすっきりとした味わい。

渋みは非常に少ないが、ぼやけた印象はない。
ボディもほどほどにあり、飲み応えもある。
味の完成度の高さを感じます。

舌への引っかかりは全くない。
雑味も皆無で滑らかな舌触り。
舌の上で転がして、このお茶の風味を心おきなく楽しめる。

フラワリーかつお茶らしい余韻が口の中に残ります。
セカンドとしては少し個性的な味わいだと思いますが、これはこれで良いですね。

冷めてからも同傾向の味わい。
ただ、爽やかで引っかかりのない渋みが程よく主張してきます。
雑味が出てくることは全くなく非常に優秀。

ゆっくり楽しむことのできるお茶。

総評:気高く凛とした花のような香りに、ほの甘く清涼感のある気品の感じられる味わい。完成度の高さが特徴的。

個人的には非常に素晴らしいお茶であると思います。
値は張りますが、それだけの価値はあるのではないでしょうか。
ただ、セカンドにしては少し個性的であるので、その点は注意が必要ですね。

プリミアスティー(Premier'sTea) アッサム オリジナルキャディー アッサム

2008-07-18 10:01:47 | アッサム
今日はアッサムのレポートをします。
ここ最近ダージリンの記事が続いていたので、
屋形はダージリン狂なのだろうと思われるかもしれません。

それは間違ってはいません(笑)が、やっぱりアッサムも好きです。
ミルクティーにするにはうってつけの、
どっしりとした濃厚な力強さは、アッサムにしかない味わいです。

というわけで、以下レポートに入ります。

『オリジナルキャディー アッサム』

プリミアスティー(Premier'sTea)さんの茶葉。
50g840円とアッサムにしてはなかなかのお値段。
125gで買えば、もう少しお値打ちに購入できると思います。

このメーカーのダージリン(拙著記事はこちら)は個人的にはあまり好みではなかったのですよね…(遠い目)。

アッサムはどうでしょうか。

プリミアスティーさんの紹介文
インドの誇るアッサム紅茶を一流の職人がブレンドしました。
100%混じりのない純粋な原料を使用している証として、インド政府紅茶省が認定している商品です。
等級:TGFOP-1


茶葉は、形が揃っている大き目のもの。
ゴールデンチップもちらほらあり、見た目にも美しいです。

5g300ccを抽出時間3分で淹れました。

水色は濃い目の茶褐色寄りの紅色。
香ばしく、土のようなスモーキーな香りがほのかに漂う。
香りの強さは控えめ。

味わいも、先行するのは香ばしさで、後から渋みと控えめな甘みがくる。
コクは比較的あるほうだと思います。
渋みが一瞬だけ舌の上で踊るが、鋭くなくまろやか。
雑味は少なく、茶葉の素性のよさを感じさせる。

ただ、アッサムにしては甘みが若干弱めなので、
個人的には少し飲みにくいように感じます。
少し物足りないというような感じです。

裏を返せば、すっきりしてしつこくないとも言えますので、
そのようなテイストをお求めの方には良いかもしれません。

喉を通ると、黒糖のような風味と香ばしい後味を残す。
冷めてから、舌に残るような苦味が出てくることもないです。

ミルクティーでも飲んでみました。

砂糖とミルクを入れると、
少なく感じた甘みとコクが補われてバランスの良い味わいになりますね。
ただ、元の風味が控えめなので、ミルクは気持ち少なめのほうが良いかもしれません。

総評:香りや甘みは控えめながら、まろやかで香ばしい素朴な味わいがある。

アッサムらしい味わいとは少し異なるかなという印象です。
ただ、悪くはないですね。茶葉自体の質も高めに感じます。

ミルクティーにすると、マリアージュのアッサムともひけを取らない(かもしれない)。
上品さは少し足りないかもしれません。

同社のダージリンよりは、はるかに好みです。

2008年リーフルのファーストフラッシュのまとめ(番外編?)

2008-07-14 23:00:19 | ダージリン
今日は、飲ませていただいたけれど買わなかったものもふくめて、
今年のリーフルさんのファーストのまとめをしてみたいと思います。
全部はもちろん網羅していません。

しかし、飲んだのが1度きりなので、正確さはかなり落ちると思います。

私がいつも普通に書いているレポートは、
3回ほど同じやり方で飲んでみて、共通して感じたことをまとめています。
体調によって味の感じ方が若干変わるので、そのバラつきをなるべく排除するためです。

しかし、1回の試飲となるとそれができません。
また、私も素人ですので、1回飲んで味を覚えられるような特技も持ち合わせておりません。

という訳で、いつも以上に参考にならないと思いますが、話半分にどうぞ…(汗)。


オカイティ EX-1 30g1575円
「非常に変わった風味を持っている。紅茶というより別の種類のお茶のよう。香ばしさが前面に出てくるお茶。」だった気がします。

オカイティ クラシック DJ-1 30g1890円
「ファーストらしい味わい。ボディーがあるが、フルーティーな味わいとのバランスが良く取れている。非常に飲みやすい。」というような感じだったと思います。

キャッスルトン チャイナ DJ-1 30g1890円
「キャッスルトンらしいカカオのような風味があるが、ファーストなだけにその主張は控えめ。しかし、芳醇な味わいと混ざり合って飲みやすい。滑らかな味わい。」だったと思います。

ジャンパナ DJ-4 30g1260円(購入)
「甘くふんわりとした優しい香り。風味にまとまりがある。フルーティーな甘みと渋みのバランスが非常によい。
 若干ボディがある味わい。しかし、物足りなさも感じないし、邪魔にもならないほどの絶妙な加減に留めている。」

タルボ チャイナ DJ-1 30g1890円
「青々とした香り。力強く舌の上で主張してくる味わい。」だったと思う…。

タルボ クローナルティッピー DJ-9 25g1837円
「甘くフルーティーな香りだが、非常に特徴的。完熟したパインアップルのような芳醇な味わい。余韻も心地良い。非常においしい。」だったはず…。

バダンタム クローナルティッピー DJ-5 30g2205円(購入)
「すっきりした芯のある味わいに仕上げており、キリッとした渋みを中心にしたバランスのお茶。後味は若々しいマスカテル。」

プッシンビン DJ-1 30g1890円
「若々しく青みのある香り。力強い味わいで非常に飲み応えのあるお茶。」だったような気がする…。

プッタボン シュープリーム DJ-146 50g1312円(購入)
「フルーティーかつほっこりとした味わい。少し酸味が感じられる。全体的に繊細なバランス。柑橘系の後味を残す。」

マーガレッツホープ チャイナスペシャル DJ-5 30g1575円(購入)
「若干青みのあるやわらかい香りが立ち、味わいは甘みを中心としたまろやかで穏やかな印象。全体的なバランスが非常に良いお茶。」


こんな感じでしょうか。
これだけ飲んで4つしか買ってないのですね…。
申し訳ないような気がしてしまいます。

キャッスルトンのDJ-1やタルボのDJ-9は購入しようとも思ったのですが、機を逸しました。
オカイティのDJ-1もなかなか飲みやすく、好みのお茶でしたね。

リーフルのダージリンは総じておいしいと思います。
あとは本当に好みの問題ではないでしょうか。
ちょっと高いと思われるかもしれませんが、1度飲まれると世界が広がると思います。

こんなことを言ってると、リーフル信者に思われそうですね(爆)。
なので難点も挙げてみます。今年のファーストは総じて値段が高めです。
費用対効果が、例年に比べるとやや落ちてしまうかなと感じます。

しかし、ダージリン茶葉の質に関しては、
リーフルさんを代替できる店はないのではないかと思えるほどクオリティが高い。
なので、結局買ってしまいます(笑)。

そんな訳で、まとめも終わってファーストにも一区切り付きました。
今度はセカンドのレポートをやっていこうと思います。

リーフル ダージリン 1st 2008 ジャンパナ DJ-4

2008-07-09 20:35:39 | ダージリン
今日は久しぶりにダージリンファーストフラッシュのレポートをしたいと思います。

『ジャンパナ農園DJ-4』

リーフルさんの茶葉。30g1260円です。

リーフルさんの紹介文
しっかりと撚られた茶葉から、甘く深いグリニッシュな香りが立ち上ります。
オレンジを絞ったかのような茶液も美しく、黄金色に映えて輝いて見えます。
デリケートな花のような香りと、茶本来の渋味が心地よく溶け合いヒマラヤのふもとで育まれるダージリンティーならではの魅力をかもし出しています。
飲み応えのある逸品です。


茶葉は、深緑色の良く撚られた葉とシルバーチップで構成されている。
緑色の丸まった葉がほんの僅か入っている。

3g300ccの割合で蒸らし時間は5分で淹れました。

水色は琥珀色。
香り高い。
甘いハーブのような香りと、緑茶のような香りが混ざったような印象。

舌に乗せると、とろりとしたほのかな甘みと、
舌に染み込むようなまろやかな渋みを感じます。
雑味は皆無。引っかかりがなく滑らかな味わい。

甘みは程々だが、渋みやコクとのバランスが良いため非常に飲みやすい。

若干ボディがある味わい。
しかし、物足りなさも感じないし、邪魔にもならないほどの絶妙な加減に留めている。
口の中には、お茶らしいふんわりとした甘やかな余韻を残します。

冷めてからも同傾向の味わい。
ただ、渋みが若干強めに感じられるようになり、芯がしっかりしてくる。

総評:甘くふんわりとした優しい香り。風味にまとまりがある。フルーティーな甘みと渋み、ボディのバランスが非常によい。

個人的には非常に素晴らしいお茶と感じます。
今年購入したファーストの中で、最も好みかもしれません。
コストパフォーマンスも素晴らしいです。

使っているCDプレーヤーについて Marantz CD-52

2008-07-01 18:43:50 | その他の音楽機材
最近の癒しは紅茶と音楽を聴くことであります。
紅茶のことは良く書いておりますが、
これからは好きなCD(主にクラシック)の事なんかも書いていけたらと思っております。

その前提として、今使っているCDプレーヤーの話などしてみたいと思います。

私はイヤースピーカー(ヘッドフォン)中心のシステムで、
STAXのイヤースピーカーシステムSRS-3030を用いています。(拙著記事はこちら。)

その相方にMarantz(マランツ)のCD-25というプレーヤーを使用していて、
かなり気に入っていたのですが、それが使用不能になりました。

その後釜として、同じ会社のCD-52というプレーヤーを導入しました。

トレーの動きの悪いものを「3000円」ほどで購入したのですが、
ギアを新品に交換し(ヤフオクで購入)なかなか満足しております。
なぜかギアが本体と変わらない値段だったのが気になる点ですが(悲)、
材質が元から付いていた物より丈夫そうなので良しとしてます。

少しマニアな話をしますと、CD-52はベルギー製。
メカにはフィリップスのプラスチック製スウィングアームメカCDM-4を使用。
DACもフィリップスのビットストリーム型DACであるSAA7350を搭載しています。
内部には、トライアングルコンストラクションというプラスチックの変わったシャーシが採用されています。

上記のようなデバイスを見る限り、フィリップス色の濃いプレーヤーになっています。
(フィリップスのCDプレーヤーLHHシリーズは中古市場でも高騰して買えない…。)
デバイスの構成を見る限り、1991年頃の製品だと思われます。

CD-52の音質ですが、前に使っていたプレーヤーより音の実在感は後退します。
ちょっと滲んだような音。
しかし、音場は広く、たっぷりした響きがあって素晴らしいです。

基本的には、しっとりしておとなしい音質。
肌触りはやわらかく、特定の帯域の強調感を感じさせない、
聴きやすいバランスに仕上げてあると感じます。

高域が煩くなる事もなく、音の感じが暖かくて癒されますね。
低域は若干弱めで、はっきりしないような感じです。

空気感といえば聞こえがいいかもしれませんが、
J-popなどでリズム隊がドンドン鳴っているような音楽では、
低域がやわらか過ぎていまいちノリ切れないという向きもあるかもしれません。

私は主にクラシックを聞きますが、管楽器はある程度ふくよかに、
弦楽器はなんとも言えない夢幻的な音色を奏でます。
ある意味、音が滲んでしまっている効果とも言えるかもしれません。

なお、音が湿ってしまうので、カラッとした音調が好みの方は受け付けないかもしれません。(STAXのせいかも…。)
また、細かい音が明晰に聞き取れなければ駄目だという方にも、合わないのではないかと思います。
音質の印象として、写真というより水彩画のような趣があるからです。
(自分は、細かい音の明晰さに対して結構ルーズなため、この滲み具合があっているのですが。)

ただ、最近のものと比べると、情報量、定位などはかなり落ちるのでしょう。

特に、DACなどのデジタル回路は日進月歩の技術なので、なおさらだと思います。
CD-52が出た頃のシングルビットDACには「強音域の高域の追従性に難がある。」との話も聞く。
音が滲んでいるとの聴感も、この点に関係があるのかもしれない。

個人的には、3000円くらいなら満足かなと思える機種です。

ということで、このような機器で音楽を聴いております。
これで聴いたクラシックのCDの紹介も適宜していきたいと思っています。
生き辛い世の中ですから、つかの間の慰めになるような音楽を紹介できればと思います。


追記
古いCDプレーヤーには、品質に著しい『個体差』があることが身に染みてわかった。
やはり、15年ほど前の機械ともなると、どこかしら部品の劣化があるのだろう。

私は、パーツ保守のため、このCD-52を3台所有している。

しかし、まともな音が出るものは1台だけである。
他は、音の定位が狂っていたり、音の響きが片方だけ薄いなどという不具合を持っている。
(STAXのイヤースピーカーだと非常によくわかる。)

新たにこれを買おうと考えている方は、そういったリスクも考えたうえで購入していただきたいと思う。
ハズレの固体を何台も買うくらいなら、新品で現行機を買った方が安くつくということもありうるだろう。

自分はこのプレーヤーの音が手放せないので、苦労しつつ使い続けている。
しかし、今度具合が悪くなって、部品交換で直せなくなった場合は、新しい機種も考えたいと思う。
それほどまでに、この『個体差』が身に染みた。

CD-52固有のデメリットではなく、
中古品・古い製品を買うときに、一般的に妥当するものではあるが、
念のため、追記しておく。