紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

Blog開設から5周年の大晦日に考える「記事を書く理由」

2010-12-31 17:43:51 | その他のWeblog
先日注文した『MDR-V6』というヘッドホンの音質感想は、もう少し先になりそう。
ヘッドホンでも、慣らし運転をある程度やってからでないと、正確なことが書けないと思われるからである。

ただ、聴いていて一つ思うのが、
このヘッドホンの音質は、STAX(SRS-3030)やER-4Sとは、かなり異なったものだということである。
詳しい感想は、しばしお待ちいただきたい。



さて、なんだかんだいって、このBlogも今年の10月で5周年を迎えることとなった。
そのときに何か書こうと思ったのだが、多忙に付き結局スルーしたという経緯がある。

そこで、5周年目の大晦日という機会を借りて、「記事を書く理由」というものをちょっと考えてみた。
これは、なぜ5年も書いてこれたかという話とつながる所がある。
(「5年」と言っても、ほとんど更新のない年もあるので、強く言えない所もあるのだが…。)

まず、第一の理由として「言葉を探し、あてはめる楽しみがある。」という点が挙げられる。

当Blogでは、「味」とか「音楽」といった、言葉で表すことが難しいものの感想を主に扱ってきた。
これらに、自分の中でしっくりくるような、ど真ん中の言葉を当てはめることが出来たとき、非常にすっきりとした気持ちになるのである。
この気持ちを味わいたいがため、記事を書くという理由である。
(ただ、本当にぴったりの言葉だと思えることは、非常に稀である…。)

この理由があるからこそ、特に流行しているわけではなく、需要がなさそうな記事でも書くことが出来るのである。
(自分で需要がなさそうと思った記事でも、検索されていたりすることがあるのは内緒。)


次に、第二の理由として「読んでいただける方の存在」というものがある。

やはりこれは大きな理由である。
上記のような自己満足的に生み出した感想記事であっても、定期的に読んでくださる方がある。
また、更新して数年経った記事にも、検索して読んでくださる方がある。
これらに気づいたのは、アクセス解析をつけてからであるが、やはりこれが目に見えると嬉しいものである。


ということで、ここまでBlogを続けてこられたのも、読んでくださる方あってのことです。
本当に、日々励みになっています。
これは、何度言っても言い足りないくらいであります。

来年も、精進しつつ記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

久しぶりの新規ヘッドホン(『MDR-V6』)注文。

2010-12-20 14:45:22 | ヘッドホン(ER-4S,STAXのSRS-3030など)
追記→音質についての感想記事を書きました。「感想:ヘッドホン『MDR-V6』(Sony)の音質」


久しぶりにヘッドホンの話を書こうと思う。

自分が現在所有しているヘッドホン(イヤホン)は、
『ER-4S(Etymotic Research社)』『SRS-3030(STAX社)』『HP-X122(AIWA社)』の3つである。
拙著『ER-4S』と『SRS-3030』の感想記事。ちなみに、E2cは断線によって大分前に処分と相成った。)

自己所有のヘッドホンで、遊んでいるヘッドホンはひとつもない。

『ER-4S』→ポータブル(鳴らし切れていないことを承知で)。
『SRS-3030』→メインシステム。
『HP-X122』→パソコン。

というように、それぞれに「居場所」(?)がある。


世の造語に『ヘッドホンスパイラル』という言葉がある(らしい)。

さしずめ定義するとすれば、
「ヘッドホンによる音質の変化を味わうために、複数のヘッドホンを購入し続けてしまうこと。」
というぐらいになろうか。

この『ヘッドホンスパイラル』にハマると、散財(?)を繰り返してしまうことになる。
他方で、「居場所」がなくなってしまうヘッドホンも出てきてしまう。
これを悩んで(楽しんで?)いる方も多いのではないかと思う。


そういう意味では、私は比較的『ヘッドホンスパイラル』にハマらずにきたと思っている。
STAXの『SRS-3030』を購入して以来、「音質の変化を味わうため」にヘッドホンを購入することはなくなったし、
所有ヘッドホンも、それぞれが「居場所」を確保していて、必要十分の数である。

(かくいう私も、多少は上記定義のような行動をしたことがあるが、「散財」といえるお金は「2000円」くらいではなかろうか。)

私がこのスパイラルに深くハマらなかったのは、
「ヘッドホンによる音質の変化」よりも、
音楽の「構造」や「数」などを、より多く、より精密に聴くことの方が楽しくなってきた
からである。


音楽の構造、数を多く聴くためには、ヘッドホンが以下の二つの要件を備えているとより良いと思われる。(必須とは言わない。)
ある程度、「細かい音を拾えること」「バランスが良いこと」である。
(両方にかかっている「ある程度」という部分も、意外と重要だと思っている。)

「構造」を聴くという点では、「細かい音を拾える」能力を持っていたほうが聴きやすいし、
「数」を聴くという点では、「バランスが良い」ほうが様々なジャンルを聴くために適合させやすいからである。

上記の『ER-4S』『SRS-3030』は、「ある程度」この要件を満たしていると思う。
(『ER-4S』については異論もありそうだが…)

これらの要件を満たしたヘッドホンを使い続けていたから、
自分は『ヘッドホンスパイラル』にハマらず、別の楽しみに目覚めることが出来たのだと思っている。
(単に、ヘッドホンを買うお金がなかっただけとも言える。)


また『HP-X122』も、安価ながらなかなかのものであったと思う。(鳴らし始めは酷かったが…。)
もちろん上記2つのものとは次元が違うが、音の傾向が違うということもあって、割と置き場に困らなかった。
(しかし、結局、高域がシャリついた音を出していたので、抵抗を挟んで使っていた。)

ところが、最近、この『HP-X122』の片方から、音が全く鳴らなくなってしまった。
分解してテスターであたったところ、ケーブルの断線ではなく、コイルが切れているという線が濃厚であった。

修理は不可能と考え、同機を買い替えようと思ったが、この型番は生産完了品になっていた
しかし、費用対効果でこのヘッドホンを上回るものは、なかなかなさそうだ。

ということで、少し高くなっても、
上記の「細かい音を拾えること」と「バランスが良いこと」という要件を満たしていそうなヘッドホンを選択することにした。
ここで選んだのが、SONY社製の『MDR-V6』というヘッドホンである。(サウンドハウスさんに注文。)

この『MDR-V6』は、日本の音楽製作現場で使われているらしいモニターヘッドホン『MDR-CD900ST』のチューニングモデルだそう。

元が「モニターヘッドホン」ということで、「細かい音を拾えること」という要件をある程度満たしそうだし、
評価を見たところ、癖が少なそうという意味で「バランスが良いこと」という要件もクリアしそうだったからである。
(ついでに、業務用モデルが元になっているということで、「頑丈そう」という理由もある。)


実際に聴いた感想は、追々書いていこうと思う。

『MDR-V6』の到着は今週中だと思われるが、久しぶりに違うヘッドホンを聴くことになるので楽しみである。

なんだかんだ言って、「ヘッドホンによる音の変化」を楽しみにしていたりする。
やはり私にも『ヘッドホンスパイラル』の芽はありそうである。気をつけねば…。

感想:THE DARJEELING(ザ・ダージリン) アッサム モカルバリ茶園

2010-12-12 13:48:43 | アッサム
毎度の紅茶レポート。

<茶葉名>
『アッサム モカルバリ茶園』

<メーカー>
2010年に出ていた、THE DARJEELING(ザ・ダージリン)さんのお茶。

<価格>
袋入りで50g700円。

<レシピ、蒸らし時間>
茶葉5gをお湯400ccで、3分30秒蒸らし。

<茶葉>
1.5cmほどの、大ぶりで黒褐色の茶葉。
ゴールデンチップが豊富に含まれている。見た目2~3割くらいか。

<水色>
深い紅色。

<香り>
花のようなフラワリーなニュアンスと、ウッディーなニュアンスが、半々程度。
香りの量はある方だと思う。

<味>
・全体的な印象
ウッディーな風味が強めで、フラワリーなニュアンスが少々といった感じ。
味は、口に入れるときは強めに感じるが、戻り香が弱い印象で、コクがある割に拍子抜けする感じか。
味は、ストロングだが、ソリッドというように感じる。

なお、冷めると別の味わいが出てきて、こちらの方が好み。

・甘み
必要十分という感じ。
冷めると、花弁のように滑らかで、オリエンタルな甘みが出てくる。

・旨み
旨みは強め。
戻り香が少ないせいで、濃厚という印象はない。

冷めると、伸びのある旨みが甘みとともに感じられる。
豊富なゴールデンチップの恩恵であろう。

・渋み
割とガツンとくる感じの渋みがある。
ただ、最初だけで、すぐになくなってしまうので、少々あっけないような感じもする。

冷めると、軽めの渋みが若干重厚になる感じ。
バランス的にはこちらの方が良いと思う。

・その他
熱い時と、冷めた後でずいぶん印象が違う。
熱い時は、口に含んだときこそ強めの味わいだが、後が続かず、バランスが良くないような感じ。

しかし、冷めた後は、前紹介したディコムのようなフラワリーな感じに、
アッサムらしいウッディーなニュアンスが付加される印象。
流石に滑らかさでは負けるが、飲み応えはこちらの方が上か。

甘みと旨みが前に出てきて、バランスも良くなる。

旨みが多めなので、ミルクティーにしても非常に美味。
フラワリーで瑞々しくも、ウッディーで力強いミルクティーが楽しめる。

コストパフォーマンスはそれなりといったところ。

今日はモーツァルトの命日。交響曲40番名演奏の紹介。

2010-12-05 21:54:44 | 音楽系
今日はモーツァルトの命日だそう。
と同時に、当Blogでモーツァルトを一度も取り上げたことがないことに気づく。
当方の自己紹介のページで少し取り上げた程度か。

ということで(?)、彼の交響曲の中でも割と有名な方の部類であろう40番の紹介をしてみる。

この交響曲第40番は、自分がモーツァルトに開眼したきっかけとなった曲でもある。
慄然としていながらも、時折見せる内に秘める繊細な感情の吐露が非常に美味。

なんだろう、「人間は誰しも孤独を抱えていて、それは決して満たされることはない。」
という一種の諦観というか、それについての本質的な哀しみというか、そういったものを感じるような気がする。


そういった感想はさておき、
交響曲40番は、直近の39番、41番交響曲と比べても、とりわけ柔らかい響きをもっていると思う。

金管楽器をほとんど使わず、木管楽器主体の構成が効いているのだろう。
さらに金管についても、比較的柔らかめの音色が美しいホルンのみを採用している。
(これは時代背景的な事情もあるかもしれない。)

この響きを聴いているだけでも精神が満たされてくるような心持ちがする。

これは、自分にとってはクラシック系の音楽を聴いているとき特有の心情である。
自分の聴く音楽の大半がクラシックというのも、
根本的にはこの精神的な充足感の大きさという点が、一つの大きな理由になっている。

念のため言っておくが、決して他ジャンルの曲がダメと言っているのではない。
その点は、当方がアニメ・ゲームのサウンドトラックに対して、
好意的な感想を書いている
という所などからも、お分かりいただけるのではないかと思う。


さて、この交響曲40番は様々な指揮者・演奏者が録音していて、CDも星の数ほどあると思われる。
いくつか自分のもっているCDの中から、好みの演奏をピックアップしてみる。


○「指揮:カール・ベーム 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」(DG)

リンク先はAmazon。40番も含めたモーツァルトの後期交響曲6曲全てが入ったCD。

自分が最も聴く頻度の高い演奏であり、モーツァルトに開眼するきっかけともなったもの。

手に入れて、初めて聴いたときはピンとこなかった。
しかし、幾年か経ってオーディオシステムを入れ替えた時に聴いてみたところ、
非常に感激したという経緯のある演奏。

音から、哀しみとか悦びだとかが滲み出てくるといった表現がぴったりの演奏。

何か特別なことをするでもない。
甘さを濃厚に前面に出した演奏というわけでもない。
むしろ、非常にきっちりとした、足取り確かな演奏のように思える。

にもかかわらず、この柔らかさ、甘美さのさり気ない表出はどうだろうか。

いろいろな指揮者の演奏するCDを買っても、結局この盤に戻ってくる。

ベーム先生の演奏は、同じグラモフォンから出ている「ウィーン・フィル」との演奏もある。
そちらも素晴らしいが、自分はどちらかと言えばこのベルリン・フィル盤の方が好み。


○「指揮:オットー・クレンペラー 演奏:フィルハーモニア管弦楽団」(EMI)

リンク先はAmazon。交響曲35番・41番とセットになったCD。

この演奏も割と聴いている方だと思う。

ゆっくりとした足取りだが、非常にスケールの大きな演奏。
ベーム先生の演奏が『協奏曲』的だとすると、クレンペラー先生の演奏はまさに『交響曲』的といった感じ。

音は透明で澄んでいるが、ほのかに残る春霞のような『もや』が、何とも言えず柔らかな味わい。
味も淡泊すぎず、濃厚すぎずと実に絶妙なバランスを保っている。

また、この演奏の特徴としては、木管楽器が強調されている点が挙げられると思う。
この演奏を聴くと、この曲においていかに『木管』がよく動いているか、
また、曲の進行・味わいに重要な役割を果たしているか、素人ながら感じられるような気がする。


○「指揮:ブルーノ・ワルター 演奏:ニューヨーク・フィルハーモニック」(SONY)

リンク先はAmazon。交響曲39番・41番とカップリングされたCD。
これも両方、非常に素晴らしい演奏であると思う。

この演奏もかなりよく聴く演奏である。

ベーム先生のモーツァルト演奏の師匠とも言われるワルター先生の演奏。

ワルター先生の演奏というと、一般的なイメージとして、
優しくしなやかな演奏をするというものがあるように思える。
この演奏でもこういう面があることは間違いないと思う。

しかし、それ一本槍というわけではない。

むしろ、かなり骨格がしっかりした演奏という印象を受ける。
高い方の弦楽器はかなり滑らかな音に思えるのだが、何とも不思議である。
バスが強調されている点が、そのような印象を与えるのだろうか。

レガート・テンポルバートなども、上記2つの演奏に比べるとよく使われている。
これが、疾走感と、繊細かつ柔らかな感情表現を両立させているような感じで、大きな効果を上げているように思う。
「疾走する悲しみ」とは、まさにこのような演奏のことを指す言葉ではなかろうか。

ちなみにこのCDはモノラル録音である。
しかし、そんなことは演奏の内容とは関係ない。
かなりオススメの演奏である。


という訳で以上、毛色の違う(と思う)3つの演奏を挙げてみた。
リンク先には試聴があったりもするので、よかったらお聴きいただければと思う。

他にも「スウィトナー指揮・シュターツカペレドレスデン」の演奏など、名盤には事欠かない交響曲40番。
これからもいろいろな演奏に巡り会っていきたいと思う次第である。

感想:リーフル ダージリン 2010 セカンド マーガレッツホープ農園 EX-29 ティッピークローナル

2010-12-03 20:25:27 | ダージリン
今日、TVを見ていたら、グラミー賞のノミネート作品についてやっていた。
そうしたら、「内田光子」さんとか、「喜多郎」さんなど、自分が知っている名前が出ていた。

特に「喜多郎」さんは、「シルクロード」という番組の音楽が非常に好みだった。
改めてサウンドトラックCDを買いなおしたくらい。
リンク先では視聴もできるので良かったら聴いてみていただきたい。(Track1だけでも。)


時事的にはこのCDの感想記事でも良いのだが、今日は紅茶のレポートにさせていただく。

<茶葉名>
『マーガレッツホープ農園 EX-29 ティッピークローナル』
ダージリンのセカンドフラッシュ。

<メーカー>
リーフルさんのお茶。

<価格>
25g1315円と、リーフルさんのラインナップの中では中間的な価格帯に位置する。

<レシピ、蒸らし時間>
3gの茶葉に300ccのお湯で、5分の蒸らしで淹れました。

<茶葉>
シルバーチップがちらほら見受けられる。
発酵は若干薄目か。

<水色>
薄い橙色。

<香り>
甘い金木犀の花の蜜を思わせるような香り。
香りの量もそれなりに多い。

<味>
・全体的な印象
儚げでフラワリーな風味が主な風味。
そこに、ほんの僅かな香ばしさと柑橘系のニュアンスが感じられるような味わい。
味の主張はそれほど強くなく、優しい印象がある。
どちらかというとファーストフラッシュに近い感じ。

・甘み
ほどほどだが、やさしい甘みがある。

・旨み
ほどほどにある。
穏やかな甘みに変わっていく感じは心地よい。

・渋み
渋みはほとんどない。
舌触りは滑らかで、繊細な感じ。

・その他
後味は穏やかに香るフラワリーな感じ。
しかし、味の優しさの割に強めに残るので、満足度はなかなか高い。

冷めてくると、味わいが渋み中心になり、強まる。
だが、後に引く渋みではないので、飲み応えが強まるという範囲内といえる。

コストパフォーマンスはなかなか良いと思う。

と思ったら、リーフルさんのページでは売り切れになっていた…。
何の参考にもならないものですが、備忘録代わりに更新しておきます。