紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

感想:新宿高野 特選アッサム(『シルバーラベル』)

2013-04-20 14:43:42 | アッサム
本日は紅茶レポートをさせていただく。

<茶葉名>
『特選アッサム』
追記:今は『アッサムTAKANOシルバーラベル』という名前で販売されている。

<メーカー>
首都圏を中心に店舗を展開している、新宿高野さんのお茶。
フーズショップは名古屋の他、大阪、神戸にもあるようだ。

<価格>
100g630円と、リーフタイプのアッサムとしては、かなり安価な部類に入る。
新宿高野さんのラインナップでは、中間の価格帯に位置する。

なお、通信販売では送料がかかってしまう。

しかし、最寄りのフーズショップに電話をかけ、
その店舗に取り寄せてもらうという方法がある。
そこへ引き取りに行けば、送料をかけずに手に入れることができる。

だが、店舗によっては、この方法を受け付けていないところがあるかもしれない。

よって、この茶葉に興味を持たれた方は、
取り寄せが可能か否かを、電話で確認されたほうが良いと思う。
『新宿高野 店舗一覧』

<レシピ、蒸らし時間>
新宿高野さんによると、茶葉3gに対し、湯を150cc~180cc注ぐのが推奨とのこと。
それに従い、6g300ccを3分蒸らしで入れた。

<茶葉>
2mmから5mmほどのリーフで、黒褐色の茶葉。
ゴールデンチップなどは、ほとんど見受けられない。

<水色>
深い紅色。

<香り>
香りは強め。
黒糖のような甘い香りに、僅かに笹のようなさわやかなニュアンスがある感じ。

<味>
・全体的な印象
口に含むと、黒糖のような風味と、笹のようなウッディーさを持った渋みが立ち上がる。
その中に、上品なフラワリーさと、やさしいコクが感じられる。

雑味がほとんどなく、まろやかな味わい。
しかし、味・コクはしっかりと強めに出て、凜とした一面もある。

渋み、旨み中心のバランス。
複雑な風味こそあまりないが、非常にバランスよくまとまっている。

芳醇な洋酒にも似たフルーティーな後味を残す。

・甘み
必要十分にある。
しっとりとしたやさしい甘み。

・旨み
多め。
軽いマーガリンのような、ほんのりとしたコクがある。
まろやかな味わいに貢献している。

・渋み
若干多め。
さっぱりとして、コクと一体となった渋み。
舌に絡みつくということもなく、良質な渋みだと思う。

・その他特徴
僅かに酸味があるが、邪魔にはなっておらず、味のキレのよさに貢献している。

特筆すべきは後味である。
非常に芳醇な南国フルーツ系のフルーティーさ、フラワリーさを残す。
アッサムで、これほど心地よい後味を感じられるものは、滅多にないのではないか。

冷めると、渋みを強く感じるようになる。
しかし、飲み辛くなるということはない。

味が強めなので、ミルクティーにしても美味しい。
コクのあるオーソドックスなミルクティーが味わえる。

コストパフォーマンスは極めて高い。
この値段で、アッサムの美味しいストレートティーが飲めることに驚かされた。
非常に素晴らしいお茶であると思う。