紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

ブルックボンド アッサム シュープリーム

2008-10-16 10:30:25 | アッサム
どうも、近頃、時間が過ぎるのをとても速く感じている屋形です。
金融関係では、様々なニュースがありますね。
株価の方は、大幅に値を戻したといわれております。
しかし、この上げで大手投資家が大規模な売りに走ったりなどすると、また値を下げる恐れがあります。
恐慌が起こる可能性に関しては、世界的な公的資金投入の動きもあって、比較的低下したといえます。
しかし、いまだ予断を許さない状況であると思っております。

さて、そんな訳で紅茶のレポートに入りたいと思います。

『ブルックボンド アッサム シュープリーム』

ブルックボンドさんの茶葉。
同社の通販で買えます。

同社のアッサムは4種類ありますが、
価格帯としては一番下にランクされています。
50g420円と、アッサムとしては割と普通の価格です。

メーカーの紹介によると『ミルクティー党におすすめのアッサム紅茶』だそうです。

茶葉は、ゴールデンチップはほとんど含まれていない、ごく普通のものです。

<今回の淹れ方>
5g350ccの割合で3分の蒸らし。

<水色>
深い赤茶色をしている。

<香り>
土のような感じのもの。
甘い香りという感じは少ない。
しかし、すっきりしていて嫌味がない。

<味>
アッサム特有の味わいだが、ボディは控えめ。
まろやかな味わい。

強く渋みを感じることはない。
甘みはなかなか良く出ている。
ざらざらした舌触りも少ない。

後味はすっきりとしている。
ほのかにフラワリーな余韻が残る。

冷めると比較的渋みを強く感じるようになる。
しかし、雑味が出てくることはない。
若干舌にざらつきを感じるが、許容範囲内です。

<総評>
全体的な印象としては、すっきりとしたニュートラルな味わい。パッとした所はあまりないが、バランスが良い。


とりあえず、誰に出しても、極端に拒絶されることはなさそうなお茶です。

しかし、重厚な味わいが好みの方は、物足りなく感じられるかもしれません。
個人的には良い茶葉だと感じます。

そして、コストパフォーマンスは抜群に優れていると思います。
100g買うと630円とさらに安くなります。

マリアージュのメレンアッサムのような重厚さや上品さはありませんが、
普段使いには十分すぎる紅茶ではないかと思います。


PS.
メレンアッサムのリンク先は、3年前の拙著記事なのですが、
マリアージュの茶葉が「ちょっと高い」と表現されていますね。
今考えると、『ちょっと』どころか『相当高価』なお茶だったのですね、あれは…。(苦笑)

個人的に、マリアージュのメレンアッサムは好きです。
また飲んでみたいと感じさせるだけのものは持っている、稀有なお茶だと思っております。

しかし今考えると、マリアージュのアッサムの味が、値段と比例しているかと言われると、
クエスチョンマークを付けざるを得ない。(あくまで主観的な意見。)

久しぶりに3年前の記事を読んで、3年前は他のお茶を知らなさすぎたのだなぁと痛感してしまいました。

ということで、価格がある程度低く抑えられていて、
かつ自分の好みに合うお茶を見つけられると非常に良いと思います。
このBlogの情報がその一助になれば幸いです。

茶イイナ キームン 超級(最高位)

2008-10-04 10:47:43 | その他の紅茶(メーカーブレンドなど)
油断しているとなぜか更新がストップしてしまいます…。
巷ではアメリカの株価777ドル下げの話題で持ちきりですね。
金融市場にとって「信用、信頼」というのは非常に重要なものです。
(逆に言えば金融市場とは、そういう危ういものの上に乗っかっている、脆いものであるともいえる。)
何かあっても政府が支えてくれるという信頼があるからこそ、証券取引やその他の取引を円滑に行うことができるという所があるからです。
そういう観点からすると、政府の対応が二転三転するというのは、やはり好ましくないことであると思います。
救済があるのか無いのかが不明確な状況では、取引の円滑が阻害されてしまいます。
リーマンやAIGの救済の件しかり、緊急経済安定化法案の議決の件しかりです。
一般取引などでも、取引の安定性や明確性を重視して、諸私法上、様々な制度が用意されています。
しかし、金融取引においては、多数人の利益に多大な影響をもたらすことから、さらに安定性を重視する必要性が大きいでしょう。
よって、国家は金融政策を行う際、迅速かつ一貫した行動をとることが肝要であると思います。
経済のことについて、全くのど素人で、深いところには色々あるのかもしれません。しかし今のところ、私はそのように考えております。


さて、話は全く変わりますが、久しぶりに紅茶のレポートをさせていただきます。

『キームン超級(最高位)』

前々から、キームンに興味があったので買ってみました。
スモーキーな香りはあまり好きではないので、それが少なそうなこの商品を購入しました。
茶イイナさんの茶葉です。一説によると、茶イイナさんは元キームンジャパンらしいと言われていますが、確認していないので不明です。
50g2150円と高価なお茶です。

茶葉は撚られて形が非常に良く揃っている。ここまで形が揃っている茶葉は始めて見ました。
ゴールデンチップがちらほら見受けられます。

ホームページに載っている割合、3g350ccを5分蒸らして淹れました。

水色は紅茶らしい赤みのかった橙色。
最初は、僅かに鰹節のような香りがあって辟易します。
しかし、飲んでみると、蘭のようなフラワリーな甘みが口に広がります。
蜂蜜のような独特のコクがある。しかもまろやかです。雑味は皆無でひたすらに滑らかな舌触り。これほど舌触りが滑らかなお茶は初めてです。
渋みはとことんまろやか。甘みが強く雑味が少ないお茶は、物足りなく感じる事がありますが、このキームンに関しては十分な満足感を得られます。
渋み、コク、甘みが非常に高いレベルでバランスしているためでしょう。
そして、鰹節のような香りは全く気にならなくなります。というより、フラワリーな香りに変わるという感じですね。
余韻も非常に素晴らしい。蘭のようなフローラルな後味が口いっぱいに残ります。

冷めてからもまろやかさは変わらず、おいしく飲めます。

総評:最初はかすかに鰹節のような香り。しかし、飲んでいくうちにフラワリーな甘い香りに変わっていく。
味わいは、ひんやりとした蘭のような風味のある甘さと、蜂蜜のようなコクと旨みのあるもの。
ひたすらに滑らかでしなやかな舌触り。


個人的には、非常に素晴らしいお茶であると感じます。かなり高価ですが、値段なりの価値は十分にあるのではないでしょうか。
しかも、3gで2杯分入りますので、5gで2杯分淹れる茶葉よりも相対的に安くなります。
煙くさいとキームンを敬遠する方も、この茶葉なら大丈夫なのではないかと思います。