年始の挨拶もなく、1月も過ぎたというときにようやく更新。
去年の年末のあるTV番組で、こんな光景を見た。
司会者らしき者が何人かの出演者に「今年はどんな年でしたか。」と聞き、
それに対し誰もが「楽しい一年でした。」「いい年でした。」と答える。そんな光景。
しかし、去年が楽しく、いい年だったとはお世辞にも言えないのではないか。
少なくとも、私は公共の電波で、そのようなことを言うことはできない。
いうまでもない。先の震災のことである。
当Blogを長年見てくださっている方は、うすうす感づいていらっしゃるかもしれない。
震災以降、当Blogの更新頻度が激減したことを。
上記光景のように、自分の楽しかったことなどを公共の場所に書くことに、
抵抗があったというのはひとつの理由としてある。
しかし、それ以上の理由。
今後一生涯、事故を起こした原発を引き受けて生きていかねばならないという事実。
これに対して、気が滅入っているというのが正直な気持ちである。
私は、これから社会に出ようとしている位の年齢である。
日本政治の迷走、国際社会全体の景気後退。
これらのことを考え合わせると、将来について陰鬱たる気持ちになる。
戦争でも起こるのではなかろうか。
大袈裟だが、原発を引き金に、そんなところまで考えてしまう。
名古屋で暮らしている私にしてこのような気分なのだから、
東北・関東の方々の気持ちは、想像するに余りある。
今年初めての更新であるので、今年の原発に関する問題を思いつくままにまとめてみる。
<事故の収束について>
福島の原発の状況はいまだ予断を許さない状況である。
つまり、冷却が止まればいつ危機的状況を起こしてもおかしくない。
それをすんでのところで阻止しているに過ぎないのだ。
配管の凍結による破損を大きく報道するのは、そのためである。
<放射性物質の放出と、それに対する国の措置について>
放射性物質の放出も現在進行形の状態である。
作業員の発癌リスクに対する国の補償については、知る限りいまだ言及がない。
チェルノブイリの事故作業員(リクビダートル)について、
ソ連は生涯の特別年金支給と、医療費無料の措置を講じた。
現在は有名無実化しているところもあるが、日本も参考にすべき点があると思う。
また、福島原発の周辺住民に対する措置につき、
『ふくしま集団疎開裁判』が起こされている。
この裁判の結果は、住民の移転にかかわる今後の政策形成に大きな影響をもたらすと考えられる。
それにも拘らず、報道がほぼ皆無という事態に背筋が凍る。
他にも
<除染>
<食品管理>
<原子炉の封印・管理>
など、いまだかつてなく問題が山積している。
除染は現実的な策なのか、有効なのか。
このようなことも考えつつ、当面は、チェルノブイリやビキニ環礁などの事案を参考に、
できる限り被曝量を抑える策を講じることが課題となろう。
なんだか暗い感情的な記事になってしまったが、
これからは少しずつ明るい趣味の記事も書き始めようと思う。
いろいろなことからエネルギーを得て、問題に取り組んでいく。
それが最も建設的であろうから。
去年の年末のあるTV番組で、こんな光景を見た。
司会者らしき者が何人かの出演者に「今年はどんな年でしたか。」と聞き、
それに対し誰もが「楽しい一年でした。」「いい年でした。」と答える。そんな光景。
しかし、去年が楽しく、いい年だったとはお世辞にも言えないのではないか。
少なくとも、私は公共の電波で、そのようなことを言うことはできない。
いうまでもない。先の震災のことである。
当Blogを長年見てくださっている方は、うすうす感づいていらっしゃるかもしれない。
震災以降、当Blogの更新頻度が激減したことを。
上記光景のように、自分の楽しかったことなどを公共の場所に書くことに、
抵抗があったというのはひとつの理由としてある。
しかし、それ以上の理由。
今後一生涯、事故を起こした原発を引き受けて生きていかねばならないという事実。
これに対して、気が滅入っているというのが正直な気持ちである。
私は、これから社会に出ようとしている位の年齢である。
日本政治の迷走、国際社会全体の景気後退。
これらのことを考え合わせると、将来について陰鬱たる気持ちになる。
戦争でも起こるのではなかろうか。
大袈裟だが、原発を引き金に、そんなところまで考えてしまう。
名古屋で暮らしている私にしてこのような気分なのだから、
東北・関東の方々の気持ちは、想像するに余りある。
今年初めての更新であるので、今年の原発に関する問題を思いつくままにまとめてみる。
<事故の収束について>
福島の原発の状況はいまだ予断を許さない状況である。
つまり、冷却が止まればいつ危機的状況を起こしてもおかしくない。
それをすんでのところで阻止しているに過ぎないのだ。
配管の凍結による破損を大きく報道するのは、そのためである。
<放射性物質の放出と、それに対する国の措置について>
放射性物質の放出も現在進行形の状態である。
作業員の発癌リスクに対する国の補償については、知る限りいまだ言及がない。
チェルノブイリの事故作業員(リクビダートル)について、
ソ連は生涯の特別年金支給と、医療費無料の措置を講じた。
現在は有名無実化しているところもあるが、日本も参考にすべき点があると思う。
また、福島原発の周辺住民に対する措置につき、
『ふくしま集団疎開裁判』が起こされている。
この裁判の結果は、住民の移転にかかわる今後の政策形成に大きな影響をもたらすと考えられる。
それにも拘らず、報道がほぼ皆無という事態に背筋が凍る。
他にも
<除染>
<食品管理>
<原子炉の封印・管理>
など、いまだかつてなく問題が山積している。
除染は現実的な策なのか、有効なのか。
このようなことも考えつつ、当面は、チェルノブイリやビキニ環礁などの事案を参考に、
できる限り被曝量を抑える策を講じることが課題となろう。
なんだか暗い感情的な記事になってしまったが、
これからは少しずつ明るい趣味の記事も書き始めようと思う。
いろいろなことからエネルギーを得て、問題に取り組んでいく。
それが最も建設的であろうから。