紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

感想:Benoist(べノア) アッサム

2012-04-18 13:04:38 | アッサム
さて、今日の本題は紅茶レポートである。

<茶葉名>
べノア(Benoist)アッサム

<メーカー>
ベノアさんのお茶。
JR名古屋高島屋の地下2階に入っているメーカー。

<価格>
60g945円(袋入り)
アッサムとしてはやや高めの値段。

<レシピ、蒸らし時間>
メーカーの推奨が、1杯あたり2gとされていたので、
1杯=150ccと解釈し、300cc4gを3分蒸らしで淹れた。

<茶葉>
黒褐色の茶葉で、形や大きさがそろっている。
ゴールデンチップがちらほら見受けられる。

<水色>
深い紅色。

<香り>
洋酒のような性質の、優しい香り。
量が多いわけではないが、良質である。

<味>
・全体的な印象
柔らかなコクと、優しい甘みが印象的なアッサム。
黒糖のような風味だが、粗野でない繊細な甘みが口の中に広がる。
全体的にあっさりとしているが、味のふくらみが良く、
味の柔らかさに包み込まれるような満足感がある。

甘み中心のバランスで、均衡がよく取れている。
味が渾然一体となって溶け込んでいる感じ。

後味は、南国フルーツのような風味に、若干の香ばしさがあるような感じで、
心地よさが長く後を引く。

オーソドックスなアッサムで、味の複雑さはそれほどでもない。
しかし、各要素が上質で、良くまとまったお茶だと思う。

・甘み
強め。
黒糖系の風味だが、
アッサムには珍しく、フルーティーさも持ち合わせている。
さっぱりとした優しい甘み。

・旨み
多め。
ウッディーで上品な旨みだが、
僅かに、円熟したトマトのような、まろやかなフルーティーさも感じる。

甘みと一体化し、味の柔らかさに貢献している。
旨みが多いためか、ミルクティーにしても味が消えにくい。

・渋み
心地よく柔らかい渋み。
刺激的な雑味がなく、優しい印象。

・その他
冷めてくると、コクが強めに感じられるようになるが、柔らかな味わいは変わらない。
しかし、味の表情が、やや単調になってしまうような印象も受ける。

冷めても、全体のバランスが崩れないのは良い。

あっさり目のアッサムにもかかわらず、
ミルクティーにしても味が消えない。
舌触りの滑らかな、ミルクティーが味わえる。

コストパフォーマンスはそれほどでもないが、
堅実で、隙のない品質のアッサムだと思う。