紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

リーフル ダージリン 1st 2008 プッタボン シュープリーム DJ-146

2008-06-27 22:59:48 | ダージリン
どうも、屋形です。リーフルにもセカンドが入り始めましたね。
7月頭には大体の値段が決まるらしいので今から楽しみです。
という訳で(?)引き続きファーストフラッシュのレポートをやっていきたいと思います。

『プッタボン農園シュープリームDJ-146』

 リーフルさんの茶葉。今年のリーフルのファーストでは最も安価な茶葉になります。50g1313円。
リーフルの紹介文はありません。業務用に流れる割合が高いらしいという噂があります。在庫は少なめかもしれません。

茶葉自体は、撚りの掛かった黒褐色の葉と茶褐色の葉のなかに、緑色の葉がちらほらといった感じ。
甘い香りが漂ってきます。

さて、淹れ方ですが、この茶葉に限っては『4g』300ccの割合で淹れたものをレポートします
いつも通り3g300ccで淹れてみたのですが、どうがんばっても味が薄くなってしまったためです。

水色は薄いオレンジ色。
香りはみずみずしさを感じさせる、フルーティーな甘い香り。
香りの量は程々といったところでしょうか。

口に含むと、一瞬物足りなく感じますが、
舌に乗せるとまろやかな渋みと、柑橘系の甘みが広がる。
渋みは後にひきません。ごく少量の酸味が適度に口を引き締めていい感じです。

雑味は皆無です。コクは少なめですっきりとした印象。
個人的にはこの点が物足りなく感じます。
繊細な味わいが好みの方には良いかもしれません。

フルーティーで花やかな後味が感じられます。

冷めると、渋みの性質が爽やかになり、
柑橘系の味わいが若干強まる傾向があるように思います。
味わいがしっかりしてきて、これはこれでなかなか良い。

一回淹れると二つの味わいが楽しめるといった感じです。

総評:フルーティーかつほっこりとした味わい。少し酸味が感じられる。全体的に繊細なバランス。穏やかな後味を残す。
冷めてからは爽やか系の風味が味わえる。


個人的には、温かいときの味わいに、若干の物足りなさを感じました。
爽やかな味わいがお好きな方には、コストパフォーマンスが高い茶葉と思います。

→追記
個人的な満足度が比較的低かったプッタボンDJ-146ですが、
水量をほんの少し減らして蒸らすと違った風味が出てきます。

まず、渋みが前面に出ます。
しかしその後、微かに爽やかな甘みが出てくる。
厚みが少なかったのが渋みでカバーされて、満足度の高い味わいになります。

後味も残ってくれますので、一石二鳥です。
渋みが苦手な方にはオススメできませんが、こんな飲み方もあるよという紹介でした

私がレポートできるファーストはあと2種類くらいでしょうか。
元来セカンドが好みなので、それが終わってからはセカンドのレポートになっていくかと思います。

紅茶レポートのスタンスについて

2008-06-25 18:41:40 | その他の紅茶(メーカーブレンドなど)
Googleで『バダンタム dj-5』と検索すると、なぜか私のブログが1番上に来る(2008年6月25日現在)ことに驚きを感じている屋形です。
(リーフルさんのサイトより上に表示されるというのは大変恐縮なのですが…。)

最近は閲覧数も上がってきて、書けば読んでくださる方もたくさんいるのだなとしみじみ感じております。
なるべく、皆さんの参考になるように書いていきたいと思いますので、
今後ともひとつよろしくお願いいたします。

『参考になる』ということで思い出したのですが、
紅茶の評価を星の数で表したりしている所もあるみたいですね。
確かに一目で見てわかりやすいので、その点は素晴らしいと思います。
私自身、そういうやり方もアリかなと思ったこともあります。

しかし、私は紅茶はそれぞれ個性的で、それぞれが違った良さを持っていると感じています。
人間と同じですね。
たとえ私が気に入らなくても、誰かが気に入ってくださるかもしれない。
そんな出会いを妨げたくはありません。

ですので、私のスタンスとしては、
紅茶の特徴をそのような数字で表すことはしないでおこうと思います。

その代わり、紅茶の特徴(個性)を貧弱な語彙の中からではありますが、
できる限り詳しく説明できたらいいなと感じております。

しかし、私の価値観からの主観的な表現であることを念頭においていただいて、
あくまで参考という事でお願いいたしますね。

私のレポートも含め、様々な意見を考慮して、
いい紅茶との出会いをしていただけたら幸甚です。

というわけで、次は引き続き、今年のファーストのレポートをしていきたいと思っています。

リーフル ダージリン 2nd 2007 キャッスルトン マスカテル DJ-187

2008-06-21 11:20:03 | ダージリン
どうも、屋形です。
去年のセカンドで1番好みだったマーガレッツホープDJ-261が、
SOLDOUTになっていてひどくショックを受けております。(悲)
そんな感じの心境で、今回もセカンドのレポートです。

『2007年2nd キャッスルトン農園マスカテルDJ-187』

リーフルの茶葉。30g1890円とかなり高価なお茶です。
リーフルの紹介文です。
貴重なピュアチャイナ(中国種茶樹)から丁寧に作りあげられました。
喉の奥に広がる甘く香ばしい香りは芳醇な甘味と一体となり、力強いマスカテルフレーバーを生み出しています。
澄んだ深いオレンジ色の水色も美しい名園キャッスルトン農園ならではの逸品です。


茶葉は、撚りが揃った茶褐色の葉の中に、ゴールデンチップがちらほらという感じ。
形が揃っているので美しいです。

3g300cc蒸らし5分で淹れました。

水色はオレンジ色。

複雑なニュアンスを持った香り。
甘い焙煎香がふくよかに香ります。
キャッスルトン特有のアレですね。

口に運ぶと、雑味はほとんどなく、引っかかりも少ない。
まろやかな舌触りです。
舌にじんわりとしみこむ様な、心地よい渋みがある。
甘みやコクも強い。どちらかというと、コッテリとしたテイストですね。

グッと沈み込んでいくような、芳酵かつ力強い味わい。
喉を通過したあとも、戻り香があり素晴らしい。
セカンドらしいマスカテル。

ミルクティーにしても風味が残って美味しいですが、
個人的にはストレートで楽しんで頂きたいですね。

総評:甘い焙煎香、甘み、コク、心地よい渋みが相まって、バランスの良い濃厚な風味を実現している。飲んだ後の余韻も素晴らしい。


値段が値段だけに非常においしいお茶ですね。
セカンドのおいしさを味わいたい方にオススメです。

リーフル ダージリン 2nd 2007 フグリ DJ-201 クローナルティッピー

2008-06-16 21:29:55 | ダージリン
最近紅茶のレポートばかりやってるような気がしますが、
今はファースト真っ盛りなのでご勘弁ください。

でも、今日は去年のセカンドのレポートをします。
そろそろリーフルにも在庫がなくなってくるころなので、
買われる方の参考になるようにレポートしたいと思います。

『フグリ農園DJ-201クローナルティッピー』

リーフルさんの茶葉です。
25g1050円とリーフルの茶葉の中では安価な部類に入ります。
以下、リーフルの紹介文です。

夏の陽射しをしっかり受け止めた黒褐色の大きな茶葉は銀芯をふんだんに含み、
柑橘系のフレーバーを黒糖にも似た甘さを伴いながら、力強くイキイキと放っています。
選りすぐりの中国種を親木に、新たに誕生した個性的な逸品です。


茶葉は大き目のシルバーチップと様々な大きさの黒色の葉が絡み合っている。
ゴールデンチップも散見され、白めの芯が多めに含まれているように思う。

3g300cc蒸らし5分で淹れました。

水色はオレンジ色。
花のような甘い香りが漂う。でもさわやかな印象。
この香りはいいですね。非常に好みです。フラワリーってやつでしょうか。

味わいも花の蜜のように滑らか。しかし、さっぱりとしてキレが良い。
甘みは比較的強め。でもしつこくないです。とがった渋みは皆無。

この押しの弱さは、セカンドの中ではかなり個性的ではないでしょうか。
力強く濃厚な味わいが好みの方には、物足りなく感じるであろうと感じます。

意外にも、焼いたパンとの食べ合わせは良いと思う。
冷めてからも同傾向の味わいで、のんびりと楽しめるお茶。

総評:全体的にさっぱりした味わい。花のような香りと甘みのあるほのかな味わいが繊細な印象を醸す。

味わいと香りのバランスが辛うじて保たれているように思う。この儚さが個人的には好みです。
コストパフォーマンスも割と高いため、好みに合えば、かなりオススメです。

リーフル ダージリン 1st 2008 バダンタム クローナルティッピー DJ-5

2008-06-13 19:14:23 | ダージリン
前に引き続いてダージリンファーストフラッシュのレビューです。
前の記事はマーガレッツホープDJ-5でしたね。

『リーフル ダージリン 2008年 1st バダンタム クローナルティッピー DJ-5』

リーフルの茶葉です。
30g2205円と値段の高さとしては、上から数えた方が速いくらいです。(涙)

そしてリーフルの紹介文はありません。(またしても…。)
でも、紹介がないからこそ書く甲斐があるとも言えますしね。

茶葉は大き目のシルバーティップと撚られた茶葉が絡み合ったもの。緑色の細かい葉はごく僅か。
3g300ccの割合で、蒸らし時間5分で淹れました。

水色は琥珀色。
香り高い。青みがあり、甘く清涼感のある香り。

舌にひっかかる雑味が非常に少ない。ないと言ってもよい。
芳醇な味わいがある。これぞファーストという感じでしょうか。

しかし、ファーストとしては比較的キレのある特徴的な渋み。後にはひかない。
この渋みのおかげで食べ合わせも良さそう。

甘みは必要十分。渋みと香りとのバランスが非常に良い。
後味は若々しく控えめなマスカテル。この後味は素晴らしいと思う。

総評:芳醇かつすっきりした芯のある味わいに仕上げており、キリッとした渋みを中心にしたバランス。

完成度の高さが特徴的ですね。
個人的には素晴らしいものと思いますが、値段が少し高いのがネックでしょうか…。

リーフル ダージリン 1st 2008 マーガレッツホープ チャイナスペシャルDJ-5

2008-06-08 20:28:09 | ダージリン
今年のファーストフラッシュのレポートをいたします。
当然主観的な内容になりますので、鵜呑みにされないようお願いいたします。

リーフル 1st マーガレッツホープ農園チャイナスペシャルDJ-5』

リーフルの紹介文はありません。(悲)

今年のファーストは、異常気象で茶園さんもなかなか苦労しているようです。
しかし、マーガレッツホープは雪が降った影響で水分が潤沢で、製茶に影響が少なかったらしいです。
(雪が降ったのも異常気象の1つなので、怪我の功名という感じでしょうか…。)

30g1575円と結構な値段です。しかし、リーフルの茶葉は3gでカップ2杯分入ります。
そこを考慮すると、コストパフォーマンスはフォションとさほど変わらないでしょうか。

茶葉はシルバーチップと良く撚られた深緑色の葉で構成された美しいもの。
3g300cc蒸らし5分で淹れました。

水色は琥珀色。
香りは、ハーブのような甘さと青さが交じり合った印象。
複雑さを感じさせる香りである。しかし、鼻を突くようなツンとした感じはなく、やわらかい。

舌に引っかかるような雑味は皆無。
渋みも鋭いものではなく、まろやか。
渋みが苦手な方には飲みやすいと思う。

甘みについては十分に感じられるが、
バランスを崩すような極端な強い甘みでなく良い。
香ばしさやコクもほんの少しだけあり、全体のまろやかなバランスに寄与している。

ファーストらしい味わいだと思います。
ただ、風味が穏やかなので、食べ合わせるのには向いていないかもしれない。

冷めてからは味わいがかなり変わります。
香ばしさが前面に出て、渋みが比較的強く感じられるようになるような気がします。
個人的には温かいうちに楽しみたいですね。

総評:若干青みのあるやわらかい香りが立ち、味わいは甘みを中心としたまろやかで穏やかな印象。全体的なバランスが非常に良い。


主張が強いお茶が好みの方は、穏やか過ぎるという印象を持つかもしれない。
個人的にはかなり気に入っています。冷める前限定ですが…。
特徴としては、香りでしょうか。華やかで複雑なハーブ香が素晴らしいです。

やっぱり、リーフルのダージリンはおいしいですね。
特にお茶の平均的な雑味の少なさについては、他のメーカーと比較しても群を抜いていると思います。

半年ぶりです。

2008-06-04 17:44:36 | その他のWeblog
更新が滞っていたなんてものではありません。
このままgooから自然に抹消されると思ったのですが、勝手に消されたりすることはないのですね。

この半年でいろいろなこともありまして、このブログをどうしようかと考えました。
閉鎖してもいいのですけど、なんだかんだいってログも溜まっているので、
情報を残しておくという意味でも存続させておこうかと思います。

ブログのタイトルを変更したのは、この半年中にあったことと関連があるのですが、
「欝」という言葉を使っているのもどうかと思ったからです。
見ていてあまり気分のいいものでもないですからね。

コンセプトは今までどおり、カオスを目指すということで(爆)、
時事問題を含めいろいろな事を書いていこうと思います。

私の近況としては紅茶三昧ですな。
訳あってリーフルの茶葉を買うようになったのですが、さまざまな茶園の紅茶を飲む機会がありました。
そんなものを紹介していけたらとも思います。

今はダージリンファーストフラッシュ(春摘み)の時期です。
何銘柄か飲んでいますので、それのレポートも掲載していきます。

相変わらずの気分屋なのでこれからどうなるかはわかりませんが、
できる限り週に一回くらい更新できたらと思っております。


しかし、久しぶりに自分の書いた紅茶レポートを読んだら、
身の毛がよだつなんて言葉じゃ片付けられないほどの恥ずかしさ(汗)。

紅茶のレポートだけでもまじめ風な文体に直そうかと思案中…。