紅茶の一期一会

紅茶歴(だけは)10年以上の管理人が、
主に、購入した紅茶の感想を書いています。

『narcissu(ナルキッソス) 3rd』4月に発売。前編プレイの感想。

2009-03-28 19:37:11 | その他のWeblog
どうも、お久しぶりです。
そろそろダージリンのファーストフラッシュの時期でありますね。
リーフルさんではもう入荷しているみたいなので、近いうちに仕入れに行こうと思います。
明日にでも行きたいという気持ちなのですが、そういうわけにもいきません。
なぜなら、風邪を引いてしまい、味がわからない状況だからです。
まず、鼻の通りが悪く、香りがわからない。味の方も甘みが感じられず…。
これでは、好みの味を選んで買ってくることができません。
ということで、ファーストはこれが直ってからの楽しみにしておきましょうかね。

さて、題名の『ナルキッソス』というのは、とあるゲームの名前です。
無料でダウンロードできるフリーゲームです。
私がプレイしたのはかなり前なのですが、内容の質に関しては、無料とは思えない出来ばえであると思います。
無料なのは、テーマの問題ではないかと思っています。
お世辞にも「娯楽的」などとは、言えないものであるからです。
最近、そのナルキッソスについて調べていたら、なんと続編が出るというのであります。
現在のところ1、2と出ていますので、続編は3作目ということになります。

個人的には、1が好きなので1の紹介をしてみます。

ナルキッソス1の物語は、自動車免許を取ってすぐの主人公の男性が、余命宣告を受ける所から始まります。
その主人公は、終末医療機関で出会った、同じく余命いくばくもないセツミという女性(女子?)と出会います。
セツミは主人公に、自分は病院で死ぬのはいやだと話します。
主人公は、取りたての自動車免許で、彼女との病院からの逃避行を決意し、決行します。
その逃避生活の結末やいかに…。
粗筋は、こういったものであります。

テキストには声もついていて、『声付き』か『声無し』かを選べます。
個人的には『声付き』がお勧めです。セツミを演じている方の雰囲気で、淡々とした感じが良く出ます。
以下、私の感想をキャラクター、音楽、シナリオの三つに分けて語っていきます。

キャラクターは、両方とも無気力な感じです。設定が設定だけに、仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。
あまりの無気力さに、恐ろしさすら感じます。
しかしその点を差し引いても、セツミは可愛いですな(爆)。ロリかついろんな事を知っている娘ってのは、私のツボであるのです。

音楽に関しても、すばらしいものが揃っていますね。
プレイ後1年以上たった今でも、サウンドトラックでほとんどの曲を聞いています。切ないような凍えるような曲は私のツボです。
無料なのに、歌まで入っているのはスゴイです。
特にriyaさんの歌う「ナルキッソス」は素晴らしい出来だと思います。
個人的に、この手のゲームの歌では5本指に入りますね。
この歌は2のオープニングテーマなのですが、1にも密接な関連があると思います。

シナリオの長さは、じっくりやって5時間くらいで終わる程度です。
内容に関しては、抽象論に留めておこうと思います。
雰囲気としては、恐ろしさ7割と寂しさ3割といった所。
無駄なテキストがなくて、淡々としています。そのせいか、登場人物の無気力な感じが際立って怖いです。
こうなってしまうと、刑法の想定する『規範による行為コントロール機能』など形無しです。
昨今の社会に望みを絶たれていく人間にも、こうしたところがあるかもしれません。
恐ろしさの性質としては、なんというか『社会崩壊』を連想させるような感じのものです。
物語のテーマは、生と死ではなく、この辺りにあるのではないかと考えてしまうほどです。
このゲームをやった後は、モヤモヤした気分が3日ほど晴れませんでした。

癖のあるゲームでしたが、忘れられないゲームです。
ちなみに2の方は少しテキストが情緒的で、恐ろしさを感じることは少なかったですね。
しかし私は、この恐ろしさこそが、ナルキッソスのテーマの中核ではないかと(勝手に)思っています。
よって、その点が1ほど徹底できてないのではないかという観点から、1の方を好んでおります。
しかし、2の物語もいい出来だと思います。そういうわけで、続編が楽しみです。

ちなみに…ナルキッソス1は、寒い中でプレイすると良いのではないかと思います。
シナリオを進めれば、なんとなく理解していただける方もいらっしゃるかもしれませんが…。

ダウンロードはこちら『ステージなな』さん