…という記事を用意していたのだが、結果はご承知の通りトランプ氏勝利でまさかの展開となった。
共和党のトランプ氏が制した事で、世界一の経済規模を誇るアメリカを牽引し続けていけるのかどうか、また世界経済と秩序が保たれるのかが不透明となり、政治経験のないトランプ氏が大統領となることで様々な問題が吹き出してくる事も間違いないであろう。
TPPはオバマ氏から転換して反対とするようだが、果たしてアメリカが抜ける事で経済面がどのようになっていくのかも今後注目だろう。
ただ無理矢理プラス思考でいくと言わざるを得ないが、トランプ大統領となって悪い事ばかりでもない。
日本にとってはアメリカ軍の大部分が撤退か駐留負担を上げていく方向となるのは避けられなくなるため、日本の防衛や日米安保を今後どうしていくのか、綺麗事抜きで早急かつ真剣に詰めていく必要が出てきた。
一見悪いようにも見えるが、日本はアメリカの核の傘の下で平和が保たれてきたが、否応なく自立が迫られる事で日本人は危機意識を持つ事に繋がる。
また自国で守る当たり前の事ができるようになる事で、アメリカの圧力を受けてきたこれまでの流れが変わり、日本らしい柔軟な考えを世界にアピールする事ができるようになる。
トランプ氏はロシアには柔軟な姿勢を見せている事から、北方領土問題を含めた日露関係が回復して対中国として良い傾向となる可能性もある。
とりあえずトランプ新大統領のお手並み拝見となるが、混乱を招くような極端な政策は慎重になって判断していただきたいものだ。